何がここまで2023年鹿島アントラーズの歯車を狂わせているのでしょうか。
2022年8月にレネ・ヴァイラーの退任からコーチであった岩政大樹に監督が引き継がれます。
岩政監督はここ数年タイトルを逃していた鹿島に常勝軍団復活となるクラブのスタイル確立を託されました。
その昨シーズンは短い期間で結果よりも内容にこだわり、土台を築こうとする意図は見えました。
これは未来への投資と割り切っていたようにも思います。
そしていよいよ新生鹿島アントラーズが見られるとファン、サポーターが待ち望んでいたシーズンが始まります。
岩政監督はベースを作るには時間がかかると話していました。
ただ昨季から取り組んでおり、今季はシーズン前のキャンプから指揮を執っています。
さらに昌子源、植田直通を筆頭に戦力の上積みに成功しています。
そのためもう少し早く形が見えると思っていたかもしれません。
いざ蓋を開けてみると昨季より成績は下降してしまいます。
リーグ戦は2勝1分5敗で勝ち点7しか取れていません。
ルヴァン杯も振るわずGS敗退も迫ってきています。
内容も攻撃は停滞気味で迫力に欠けているものばかりです。
決定機のシュートも少なく複数得点が取れません。
それに引っ張られるように守備もやられてはいけない場面、時間帯での失点が続きます。
終盤の連続失点での逆転負けもあり精神的なダメージも大きいです。
かつて憎たらしいほど強かった鹿島らしさは失われてしまいました。
第2節の川崎フロンターレ戦であのまま1−0で勝てていたら今は違う状況になっていたかもしれません。
今振り返っても仕方ないので未来を見据えて1つずつ目の前の課題を克服していくのみです。
このように現在の鹿島が置かれている状況は非常に厳しいものがあります。
リーグ戦は4連敗中で5試合勝ちから見放されています。
過去にはどれほどの連敗が鹿島にはあったのでしょうか。
今回はワースト記録を調べてみました。
ワースト3は以下の通りです。
4連敗
2006年
第11節大分トリニータ ●0−1
第12節浦和レッズ ●0−4
第13節川崎フロンターレ ●2−4
第14節FC東京 ●2−4
2016年
2nd第14節大宮アルディージャ ●1−3
2nd第15節FC東京 ●1−2
2nd第16節川崎フロンターレ ●0−1
2nd第17節ヴィッセル神戸 ●0−1
2020年
第1節サンフレッチェ広島 ●0−3
第2節川崎フロンターレ ●1−2
第3節北海道コンサドーレ札幌 ●0−2
第4節浦和レッズ ●0−1
2023年
第5節横浜F・マリノス ●1−2
第6節サンフレッチェ広島 ●1−2
第7節柏レイソル ●0−1
第8節ヴィッセル神戸 ●1−5
5連敗
2009年
第24節大宮アルディージャ ●1−3
第26節横浜F・マリノス ●1−2
第27節名古屋グランパス ●1−4
第28節アルビレックス新潟 ●0−1
第25節川崎フロンターレ ●2−3
8連敗
1999年
1st第13節浦和レッズ ●0−1
1st第7節柏レイソル ●1−2
1st第14節名古屋グランパス ●1−2
1st第15節ガンバ大阪 ●0−1
2nd第1節柏レイソル ●1−2
2nd第2節横浜F・マリノス ●2−3
2nd第3節清水エスパルス ●0−2
2nd第4節セレッソ大阪 ●1−2
4連敗以上が6回あり、8連敗がクラブワースト記録です。
そして2020年と現在の2023年を除くと連敗の先にタイトル獲得の黄金期が到来していたのです。
辛い時期を乗り越えて栄光があります。
まず2006年の翌年2007年からリーグ3連覇が始まりました。
2016年は2ステージ制だったことが功を奏します。
4連敗でシーズンを終えますがチャンピオンシップからの大逆転でリーグ優勝を達成です。
さらにクラブW杯での激闘を経て天皇杯との2冠もします。
2018年のアジア初制覇へと繋がっていきました。
2009年はリーグ3連覇の最後の年であり、優勝クラブがこれほどの連敗をすることは初でした。
しかし前半戦の貯金から終盤の5連勝と底力を見せつけています。
1999年の1stステージはクラブ初の負け越しを経験です。
その苦い経験を糧とし翌年2000年にJリーグ史上初の3冠を成し遂げています。
このように鹿島の歴史はV字回復をしてきました。
現在の状態はこれから上昇する前の底だと信じたいです。
岩政監督が目ざす試合を支配するサッカーで臨機応変さ、変幻自在な戦いが完成に近づいた時必ず鹿島は復活します。
少し時間はかかってしまうかもしれませんが次の黄金期に妄想を膨らませ応援していきたいです。
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