鈴木優磨、鹿島アントラーズの生きる伝説へ

鹿島アントラーズ

4月26日は鈴木優磨の誕生日です。

1996年生まれなので今年で27歳になります。

高卒でプロ入りし早くも9年目のシーズンです。

今季の鹿島アントラーズは非常に苦しんでいます。

史上稀に見る苦しい状況の中でもキャプテンとしてチームを支えてくれています。

今や鹿島の精神的支柱です。

今回はそんな鈴木優磨の紹介になります。

千葉県銚子市出身で親の勧めで小学1年から鹿島のスクールに通い出します。

鹿嶋市までは距離がありますので祖父に送り迎えをしてもらっていたそうです。

そして鹿島アントラーズジュニアユース、ユースと昇格していきます。

高校3年生になった2014年のJリーグユース選手権大会では決勝でガンバ大阪と対戦します。

1−1からPK戦(4−3)にもつれ込む激闘を制し10年ぶり3度目の優勝を果たしました。

鈴木は予選リーグで2得点、決勝トーナメントでも2得点を決めています。

ユースではエースであったこともあり翌年2015年にトップチームに晴れて昇格が決定します。

しかし高校3年生になる際に宮崎キャンプでプロの厳しさを体感しており、即答でプロ入りを決断したわけではなかったとのことでした。

実際1年目は試合には絡めないどころか紅白戦ですら出場できないこともありました。

そんな中、監督交代により転機が訪れます。

2015年7月21日にトニーニョ・セレーゾが成績不振により解任されます。

後任にはコーチの石井正忠が就くことになりました。

すると出番はすぐにやってきます。

2015年9月12日の2ndステージ第10節のガンバ大阪戦です。

0-2とリードされた74分に土居聖真との交代でデビューはやってきました。

ルーキーに逆転を託すあたり石井監督の期待の高さが窺える起用です。

そして90分に反撃のゴールをヘディングで決めます。

しかし残念ながら試合は1-2で敗れてしまいました。

その直前の86分にも惜しいヘディングシュートがあり、高卒ルーキーのデビュー戦とは思えない活躍ぶりでした。

ただ本人は納得がいっていないようで試合後のインタビューでは「自分の初ゴールと勝ち点3を交換できるなら、初ゴールなんていらない」とコメントを残しています。

また鹿島史上高卒のデビュー戦初ゴールは2人しかいません。

1人目は増田誓志(2004年5月2日1stステージ第7節ヴィッセル神戸戦)であり、2人目が鈴木優磨です。

翌年の2016年はブレイクの年になりました。

吹田サッカースタジアムの公式戦こけら落としとなったガンバ大阪戦との開幕戦でカイオのクロスをヘディングで決勝ゴールを決めたり、チャンピオンシップ第2戦ではPKを奪取しリーグ優勝に貢献したりと大一番で活躍します。

さらに年末に行われたクラブワールドカップ2016の準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦でゴールを決めクリスティアーノ・ロナウドのパフォーマンスをしたことで一躍有名になりました。

翌年2017年こそ出場機会を少し減らしますが2018年はレギュラーとして定着します。

夏場以降は金崎夢生がサガン鳥栖に移籍したためエースとして大車輪の活躍を見せてくれました。

特にACLでは14試合2得点という成績でしたが数字以上にインパクトを残します。

鹿島のアジア初制覇に貢献するだけでなくMVPも受賞です。

しかし年末に立て続けに負傷をしてしまいます。

怪我が長引いてしまい選出されていた日本代表を辞退することになり、2019年は鹿島で公式戦に出場しないままシント=トロイデンに移籍になりました。

そして初の海外でも攻撃陣を引っ張ります。

2020-21年シーズンには17得点をマークします。

この17得点はベルギーリーグの得点ランキング4位タイの成績です。

チームは18チーム中15位で総得点が41しかない中でこの数字を残しました。

この活躍でドイツやフランス、トルコ、そしてベルギーの上位クラブからオファーがあったとされどこに行っても成功しそうな感じはありました。

しかしイタリアのセリエAが希望であり全てを拒否します。

最終的にはドイツ2部のシャルケに移籍を決めたようですが期限までに手続きが間に合わず残留となってしまいます。

そして半年後に鹿島に復帰を果たしました。

昨季2022年の鹿島は鈴木なしでは考えられないほど頼りっぱなしでした。

ここから数年間が真の鈴木優磨が見られる年齢になります。

今季はシーズン前に得点とアシストを合わせて25と大きな目標を口にしています。

鈴木優磨が目標とした25得点の関与はどれほど難しいのか
宮崎キャンプ中の1月23日に鈴木優磨がオンライン取材に応じました。 そこで今季はタイトルが求められる時が来たと力強いコメントをしています。 昨季は上田綺世という相棒をシーズン途中に失い、チームも鈴木自身のプレーも下降してしまいま...

チーム状況は良くない中で鈴木はリーグ戦9試合で4得点、3アシストとハイペースで成績を残しています。

今のままでも十分達成できそうですがチーム状況が良くなればさらに加速しそうです。

欧州でのステップアップができなかったからこそ全盛期に鹿島に復帰することになりました。

これも何かの運命です。

今や小笠原満男の闘魂を受け継ぎ背番号40を背負う選手になっています。

その小笠原は鹿島で17冠を獲得しています。

鈴木はまだ4冠(2015年ナビスコ杯、2016年Jリーグ、天皇杯、2018年ACL)です。

まだまだタイトル数を伸ばしていくでしょう。

FWなので自らのゴールでタイトルを手繰り寄せてほしいです。

これからも多くのゴールを決めて常勝軍団復活に向けてプレーしてもらいたいと思います。

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