日本サッカーは進歩しているのか

日本代表

もしかしたら年内最後になるかもしれない国際Aマッチが近づいてきました。

まずは11月13日(金)23:15からオーストリアでパナマと対戦します。(キックオフは日本時間)

今年は10月に2試合、11月の2試合の計4試合で終われば国際Aマッチはここ63年間で史上最少試合数になります。

そのため森保一監督の信頼のおけるメンバー選出になっておりほぼ変わらない23人です。

今回に限らず就任後主要メンバーは20人弱固まっており不測の事態が起こらない限りこのまま2022年のカタールワールドカップまで行きそうです。

果たしてこれはチームにとって良いのでしょうか。

まだ2年もありメンバーを固定するには早すぎる気がします。

さらに固定することでメンバー外の選手のモチベーションが下がりデメリットの方が大きくなると思います。

これまでもメンバー固定化の時は成果があまり出ていません。

そのためそう少し思い切った選手選考や戦術を試す余裕がほしいところです。

そしてサッカー界にとって何より重要なのはワールドカップでの成績になります。

日本人としては次回のカタール大会で史上最高成績を残してほしいのですが可能なのでしょうか。

海外移籍をする選手はかなり増えているため一人一人の技術や精神面は確実にアップしています。

しかし世界も同じかそれ以上のスピードで進化しているため追いつけているのか疑問です。

8月の内田篤人の引退会見でも日本と世界の差は広がったと思うとコメントしていました。

過去のW杯のデータから日本のサッカーは進歩できているのか考察してみます。

1998年フランスワールドカップ(監督岡田武史)
アルゼンチン ●0-1
クロアチア ●0-1
ジャマイカ ●1-2

2002年日韓ワールドカップ(監督トルシエ)
ベルギー △2-2
ロシア 〇1-0
チュニジア 〇2-0
トルコ(R16) ●0-1

2006年ドイツワールドカップ(監督ジーコ)
オーストラリア ●1-3
クロアチア △0-0
ブラジル ●1-4

2010年南アフリカワールドカップ(監督岡田武史)
カメルーン 〇1-0
オランダ ●0-1
デンマーク 〇3-1
パラグアイ(R16) ●0-0(PK3-5)

2014年ブラジルワールドカップ(監督ザッケローニ)
コートジボワール ●1-2
ギリシャ △0-0
コロンビア ●1-4

2018年ロシアワールドカップ(監督西野朗)
コロンビア 〇2-1
セネガル △2-2
ポーランド ●0-1
ベルギー(R16) ●2-3

こうして見ると数々の共通項が浮かんできます。

まずは決勝トーナメントに行けなかった大会と行けた大会が交互になっています。

そしてグループステージを突破した時ほど個々の選手の勝負ではなくチーム全体で戦う守備重視のシステムでした。

また前評判も低かったです。

逆に1勝もできずグループリーグで敗退した時の方が個々のレベルが高く世界と真っ向勝負を挑んでいました。

特に2006年と2014年は歴代でもトップクラスのメンバーが揃っておりかなり期待されていました。

現状ではシステムは守備型でないと世界には通用しないです。

どうしてもアジア予選では日本はFIFAランクでも上位国であるためボールを保持する時間が長くなります。

そのためこのサッカーで世界と戦えるという錯覚に陥りがちです。

日本らしいサッカーをしたいと言いますが残念ながら今の実力差ではどうにもなりません。

2006年のブラジル戦、2014年のコートジボワール戦では相手が本気を出してきたら日本は手も足も出ませんでした。

2018年のベルギー戦も先に2点も取れたので割り切って残り時間を守備で使っていけば勝機はあったかもしれません。

当時のFIFAランクは日本が61位、ベルギーが3位でした。

過剰に相手をリスペクトするのはよくないですがしっかり実力差を認識することも大事です。

ただ個人的にはこの試合が日本代表史上W杯におけるベストゲームだったと思っています。

このように今まで日本は行ったり来たりの成績で進歩しているとは言い難いです。

ただ本選までは2年あります。

今の日本の実力であればアジア予選は勝ち抜けるでしょう。

問題はその後です。

世界相手にどうしたら一番結果が出せるかを熟考し今度こそベスト8の壁を打ち破ってほしいです。

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