11月30日、フランスのニーム・オリンピックより植田直通の完全移籍での加入が正式発表されました。
かねてより復帰待望論があった植田が、4年半ぶりに帰ってきてくれました。
本当に喜ばしいことです。
今オフは藤井智也(サンフレッチェ広島)、知念慶(川崎フロンターレ)と攻撃陣の加入が相次いでいました。
そしていよいよ課題であったCBの補強が発表されています。
さらにガンバ大阪の昌子源の獲得も濃厚とのことです。
来季に向けて鹿島アントラーズの本気度が窺えます。
鹿島はDAZNが参入した2017年から毎年大型補強をしています。
柴崎岳の復帰も噂されており実現したら過去最大級となりそうです。
今回は植田の復帰でディフェンスラインがどうなるのかを考えてみようと思います。
植田は圧倒的なフィジカルを生かした空中戦に強いCBです。
元々Jリーグでは無類の強さを発揮していましたがベルギー、フランスでさらに磨かれました。
もう日本国内では競り負けるところは想像できません。
また鋭いフィードも持っており一発で局面を打開してくれます。
鹿島の伝統的なCBのイメージ通りの選手です。
ただ今のチームには関川郁万という同タイプのCBがいます。
鹿島はずっと4バックを採用しています。
つまりCBは2枚です。
果たして似たようなCBを2人並べたところでうまく機能するのかわかりません。
できれば片方はカバーリングに秀でており、ディフェンスリーダーとなれる選手を横に並べたいです。
そうなると適任者は昌子源しかいません。
元々昌子と植田はコンビを組んでおり相性は抜群でした。
コンビを組み出した頃は2人とも若かったですがともに成長していきました。
2017年、2018年は2人とも日本代表に選ばれておりロシアW杯にも出場しています。
昌子の復帰が現実味を帯びてきた今、この可能性は高そうです。
しかし鹿島は若手の成長を何よりも優先してきたクラブでもあります。
主力が退団してもすぐに即戦力を補強しないのは、若手に成長を促してきたからです。
そのため関川の出場機会を奪うようなことはしないと思われます。
考えられるのは3バックの採用です。
今までの鹿島では考えられません。
ただ岩政大樹監督は伝統に固執することなく、新しい鹿島を創り上げるとコメントしています。
岩政監督ならやりそうな気もしています。
3−5−2なのか3−4−3なのかこれまでにない新しいシステムの採用もありそうです。
昌子を真ん中に配置し、植田、関川を両サイドで起用すればJ最強ディフェンスラインの完成です。
今季は開幕前に鈴木優磨、上田綺世という2トップに夢を膨らませましたが今度は3バックで夢が見られそうです。
そうなると獲得した藤井智也も活きてきます。
本来のポジションは右ウイングバックの選手です。
今の鹿島には適正のポジションがないように感じていましたがもしこのシステムなら特徴を最大限に発揮できます。
また松村優太も同タイプでありこれまで以上にスピードという武器を出しやすくなります。
これはあくまで推測であり岩政監督がどのようなシステムを採用し、どのような選手を起用するかはわかりません。
ただ植田の加入で幅は広がり来季に希望の光が見えてきたことは事実です。
ぜひ昌子も早く正式発表されJリーグ奪還へ鹿島史上最強の守備陣を形成してほしいです。

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