3月26日はU-24日本代表とU-24アルゼンチン代表の国際親善試合が東京スタジアムで行われました。
結果は0-1の惜敗です。
アルゼンチンが早い時間に先制点を取ったことによりさほど無理をしてきませんでした。
そのため特に後半は日本がボールを持つ時間が多く互角に戦えていました。
ただ決定的な仕事はさせてもらえず実力差は感じざるを得ない試合ではありました。
しかし相手はアルゼンチンです。
言わずと知れたサッカー強豪国でありオリンピックも2004年のアテネ、2008年の北京と2度も優勝しています。
この世代も東京オリンピック南米予選で1位突破しており金メダル候補です。
その相手にまずまずな内容の試合ができたことは評価されるべきです。
今回はメッシのような1人のスーパースターのチームと言うより全員でハードワークで戦ってきます。
そのためチームとしては非常に厄介です。
オリンピックでの対戦も考えられますのでよい演習になりました。
アンダー世代はコロナ禍により昨年2020年は1試合も行われませんでした。
実に2019年12月28日のジャマイカ戦以来1年3ヵ月ぶりの試合でした。
今回の招集メンバーでその時に呼ばれていたのは中山雄太、瀬古歩夢、旗手怜央、谷晃生、三笘薫の5人しかおらず最後まで誰が選ばれるかわかりません。
もうオリンピックまで代表活動はあまりないので親善試合と言えどもアピールが必要でした。
前置きが長くなりましたが試合を振り返ってみます。
選手入場ではアルゼンチンはマラドーナの死去により全員が10番のユニフォームで入場してきます。
よくメジャーリーグでは同じ背番号で行うことは見かけますがサッカーでは珍しい光景でした。
しかもアウェイの国でのパフォーマンスで少しびっくりしました。
そして日本のスターティングイレブンです。
GK1 大迫敬介
DF4 板倉滉
DF5 渡辺剛
DF6 菅原由勢
MF3 中山雄太
MF7 三笘薫
MF10 三好康児
MF11 久保建英
MF16 渡辺皓太
MF18 旗手怜央
FW13 田川亨介
A代表と同じ4-2-3-1でした。
私が注目したのは旗手です。
最近は川崎フロンターレで左サイドバックをやっており、代表でもSBでの出場でした。
試合は開始からアルゼンチンペースで始まります。
いきなり3分に三笘のパスカットからピンチを招き10番バルガスを板倉がペナルティーエリア内で倒します。
これはPKが取られなくて助かりましたがVARがあったら微妙な判定でした。
8分にも9番ガイチに右サイドを崩されてクロスを7番バレンスエラが合わせますがバーに当たります。
ピンチを2本防いでから試合が落ち着きます。
日本も徐々に盛り返してボールを持つ時間が多くなり真っ向勝負になりました。
ただ決定機はアルゼンチンが作ります。
19分にパス回しからバレンスエラが抜け出し左足でシュートがまたもバーに助けられます。
運も味方につけていましたが3本目は決められました。
21分にバルガスに右サイドを突破されて9番ガイチにヘディングで決められます。
これはバーに当たって入ってしまいました。
板倉が完全に振り切られオランダでやっているにしてはあまりに不甲斐ないプレーでした。
そしてこの辺りから中盤でのボールの取り合いになりこれと言ったチャンスやシュートが極端に減っていきます。
32分に田川の右足のミドルがわずかにバーを越えましたが見せ場はこのくらいでした。
左利きですが右足でもパンチのあるシュートで入っていればスーパーゴールでしたね。
後半も効果的な打開策がないまま時間だけが過ぎていきます。
そこでようやく選手交代により状況を変えてきました。
66分に三笘、旗手と古賀太陽、相馬勇紀の2枚代えをします。
ここから相馬の縦の突破がいくつか攻撃の切り口になります。
71分に相馬、久保と繋ぎ中の田川に合いませんが後半ようやくチャンスを作り出します。
74分には三好が右サイドからカットインして左足のクロスを送りますが惜しくも相馬には合いません。
そして77分に田川に代えて食野亮太郎を投入します。
その食野も79人に胸で落として久保が右足で狙いますがバーを超えてしまいます。
最後は86分に三好に代えて林大地を出場させますが時間が短く試合終了となりました。
今のところオリンピックの18人に当確と言えるのはGK大迫敬介、A代表のレギュラーである冨安健洋、堂安律、キャプテン中山雄太、エース久保建英の5人だけだと思います。
Jリーグで大活躍の三笘もアルゼンチン相手に仕事ができず途中出場の相馬の方が可能性を感じました。
また旗手はSBからMF、FWまでできるためポリバレント枠で選出はありそうです。
残りはオーバーエイジと対戦国との兼ね合いでしょう。
注目の組み合わせ抽選会は日本時間で4月21日18:00からです。
各選手アピールの時間はそう多くありません。
幸いにもまた3月29日に同じアルゼンチンと試合があります。
今回出番の無かった選手には悔いのないようやってほしいです。
できれば沖悠哉と町田浩樹には出場し好パフォーマンスを期待しています。
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