Jリーグは世界的に見ても順位予想がしにくいリーグと言われています。
ドイツではバイエルンがドルトムントとの天王山を制し脅威の10連覇を達成しました。
欧州五大リーグでは史上初の快挙です。
さらにバイエルンに抜かれるまでイタリア、セリエAでは2012年から2020年までユベントスが9連覇をしています。
ラ・リーガでは30年以上バルセロナとレアル・マドリードの2強時代が続いています。
Jリーグにはこのような超ビッククラブがなく絶対的な優勝候補がありません。
川崎フロンターレがここ2年間で独走し始めましたが、主力の海外移籍でややトーンダウンしました。
Jリーグで活躍すると若手は海外に引き抜かれる運命にあるので日本ではビッグクラブは生まれにくいです。
また何年も安定した成績を出せるチーム作りはかなり難しいと言えます。
そこで2012年から2021年の10年間で一番平均順位が優秀なチームはどこか気になったので調べてみました。
個人的には勝ち点70を取っても2位なら意味はないですし、勝ち点66でも優勝できたらいいので今回は順位にこだわっています。
Jリーグ開幕時からにすると期間が長くなりすぎること、またチーム数が増え途中からJ1に来たチームも多くあるため10年としました。
そして2015年、2016年は2ステージ制でしたので年間の最終順位で計算です。
結果は以下の通りです。(過去10年で9年以上J1にいるチームが対象)
川崎フロンターレ 3.4位(2017、2018年、2020年、2021年Jリーグ優勝)
鹿島アントラーズ 4.2位(2016年Jリーグ優勝)
浦和レッズ 5.8位
横浜F・マリノス 5.9位(2019年Jリーグ優勝)
サンフレッチェ広島 5.9位(2012、2013、2015年Jリーグ優勝)
ガンバ大阪 7.2位(2014年Jリーグ優勝)※2013年はJ2だったので9年で計算
FC東京 7.6位
セレッソ大阪 8.3位 ※2015年、2016年はJ2だったので8年で計算
柏レイソル 9.0位 ※2019年はJ2だったので9年で計算
名古屋グランパス 9.9位 ※2017年はJ2だったので9年で計算
ヴィッセル神戸 10.0位 ※2013年はJ2だったので9年で計算
サガン鳥栖 10.1位
ベガルタ仙台 12.5位
清水エスパルス 12.7位 ※2016年はJ2だったので9年で計算
川崎フロンターレがトップでした。
やはり直近5年間で4度のリーグ優勝をしているだけあります。
今年も3位以内には入ると思うのでさらに順位を上げそうです。
2位は鹿島アントラーズです。
年間優勝こそ2016年の1度しかありませんでしたが、2013年以降9年連続で5位以内に入っています。
さらにトップ3も川崎の6回に次ぐ5回です。
また浦和レッズはリーグ優勝こそありませんが上位につけています。
そして横浜F・マリノス、サンフレッチェ広島、ガンバ大阪はリーグ優勝があるにもかかわらず平均順位でそれほど上にいません。
二桁順位になることもあり年によってかなり順位に上下があります。
このようにいくら強豪クラブであっても調子にムラがあり常に上位にいることは難しいです。
そう考えると川崎と鹿島の安定感は群を抜いています。
ただ優勝回数に水をあけられてしまっており差を感じてしまいます。
鹿島にとって2位以下は全て同じですので今季は必ずリーグ優勝をしてもらいたいですね。

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