奈良竜樹の帰還を待っている

鹿島アントラーズ

1月18日に奈良竜樹のアビスパ福岡へのレンタル移籍が発表されました。

既に今シーズンの新体制は発表されており奈良の名前もあったので後は加入のみと思っていました。

それが急にこのような発表があり驚きを隠せません。

鹿島は情報が漏れないクラブなので公式HPでの決定後のリリースは心臓に悪いです。

ただ今回のレンタル移籍は仕方がない気もします。

奈良は昨シーズンの2020年より川崎フロンターレから完全移籍で加入しています。

まず昨年の成績です。

リーグ戦 6試合(先発4試合)0得点、357分出場
カップ戦 1試合(先発1試合)0得点、90分出場
ACLプレーオフ 1試合(先発1試合)0得点、90分出場

このように活躍できたとは言い難いです。

1年を通じてほとんど稼働していない状態でした。

即戦力で加入しているだけにクラブも厳しい評価を下したようです。

奈良は元々コンサドーレ札幌Uー18からコンサドーレ札幌にトップ昇格しておりアンダー世代から代表の常連選手でした。

2011年はまだ高校3年生だったにもかかわらず2種登録されJ2ながらリーグ戦に7試合も出場しています。

そして札幌のJ1昇格に大きく貢献しました。

その後もコンサドーレでは若くしてレギュラーになり順調にキャリアを積んでいきます。

2012年にはロンドンオリンピックの候補合宿に飛び級で招集されるほどでした。

そして翌年には2016年のリオデジャネイロオリンピックを目指す日本代表には立ち上げ時からメンバー入りします。

しかし2015年にFC東京に移籍すると状況が一変します。

レギュラー争いに敗れ1年間リーグ戦の出場はなくオリンピックメンバー入りは厳しくなります。

そこで2016年に川崎フロンターレに移籍します。

同年1月のAFC U-23選手権で優勝しオリンピック出場を決めた準決勝イラク戦も守備の要として大活躍でした。

そして所属の川崎でもレギュラーになりオリンピック本戦の代表メンバー入りは当確かと思われた矢先不運が襲います。

5月14日の1stステージ第12節ヴィッセル神戸戦の45分に左脛骨骨折という全治4ヵ月の大怪我を負いオリンピックを棒に振ります。

あまりにかわいそうでしたが復帰後は一気に成長を遂げます。

2017年、2018年はレギュラーとして川崎のJ1連覇に貢献し日本代表入りも狙える逸材にまでなりました。

2019年は出場数が9試合と減りましたがタイトルの数を増やす助けになりたいと鹿島に移籍してきます。

そしていきなり鹿島のセンターバックの伝統の3番を背負うことになります。

これは結果論ですが3番だったために周りの目が厳しくなり本人もやりづらくなってしまった感はあります。

近年は多くの若手をレンタル移籍されていますが戻って来ることはほぼありません。

また戻れたとしても戦力になれたケースは皆無と言っていいでしょう。

今年奈良は28歳でもし予定通り来年鹿島に復帰するとなれば29歳になります。

正直これからベテランに差し掛かる選手をレンタルバックするとは思えません。

ただ昨年の公式戦初戦となった1月28日のACLプレーオフのメルボルン・ビクトリー戦では真冬の雨でも一人だけ半袖で90分プレーしていました。

背番号3を背負い半袖の姿を見た時かつての鹿島のセンターバックを思い出しました。

センターバックに一番大事なことはクレバーさと闘争心だと思っています。

それを持っている選手です。

とにかくこの1年をアビスパ福岡で悔いのないようにやってもらいたいです。

アビスパは今シーズンの体制を発表しており背番号3はサロモンソンで埋まっています。

何番をつけるか楽しみです。

またこれまでJ1出場数が99試合となっており次が100試合目です。

2月28日の名古屋グランパスとの開幕戦でぜひ達成してもらいたいですね。

私は奈良の帰りを待っていようと思います。

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