6月4日よりルヴァン杯のプレーオフステージが始まります。
ここを勝ち上がることによりやっとプライムステージ(決勝トーナメント)に進むことができるわけです。
2018年から現行制度になりACLに出場しないクラブはスムーズにプライムステージに行けるわけではありません。
なかなかルヴァン杯も簡単には獲らせてくれませんね。
このプレーオフステージはホーム&アウェイの2試合の成績で勝敗を決めます。
そのため180分を通じての戦い方が重要です。
そしてこの方式になるとアウェイゴールというものがあります。
これは2試合の勝利数、得点数が同じだった場合にアウェイチームの得点の多い方を勝ちとする方式のことです。
アウェイゴールがあることで時には歓喜し、時には涙を呑むことになります。
日本では2006年から導入され歴史は意外と古いです。
ここで鹿島アントラーズがホーム&アウェイの2試合合計で争われた試合でどのような結果であったか調べてみました。(国内公式戦のみ)
2006年ナビスコ杯
準々決勝 ガンバ大阪
6月4日第1戦△0−0 H
6月8日第2戦○2−0 A
準決勝 横浜F・マリノス
9月2日第1戦○1−0 H
9月20日第2戦●1−2 A
アウェイゴールで勝ち抜け
2007年ナビスコ杯
準々決勝 サンフレッチェ広島
7月8日第1戦●0−1 A
7月15日第2戦○3−1 H
準決勝 ガンバ大阪
10月10日第1戦●0−1 A
10月13日第2戦○3−2 H
アウェイゴールで敗退
2008年ナビスコ杯
準々決勝 清水エスパルス
7月2日第1戦△0−0 H
8月6日第2戦●1−2 A
2009年ナビスコ杯
準々決勝 川崎フロンターレ
7月15日第1戦○1−0 H
7月29日第2戦●0−3(延長) A
2010年ナビスコ杯
準々決勝 川崎フロンターレ
9月1日第1戦○2−1 H
9月8日第2戦●1−3 A
2012年ナビスコ杯
準々決勝 セレッソ大阪
7月25日第1戦○2−1 H
8月8日第2戦○3−0 A
準決勝 柏レイソル
9月5日第1戦○3−2 H
10月13日第2戦△2−2 A
2013年ナビスコ杯
準々決勝 横浜F・マリノス
6月23日第1戦●0−2 H
6月30日第2戦●1−3 A
2015年ナビスコ杯
準々決勝 FC東京
9月2日第1戦△2−2 A
9月6日第2戦○3−0 H
準決勝 ヴィッセル神戸
10月7日第1戦○2−1 A
10月11日第2戦○4−1 H
2016年Jリーグチャンピオンシップ
決勝 浦和レッズ
11月29日第1戦●0-1 H
12月3日第2戦○2-1 A
アウェイゴールで優勝
2017年ルヴァン杯
準々決勝 ベガルタ仙台
8月30日第1戦●1−3 A
9月3日第2戦○3−2 H
2018年ルヴァン杯
準々決勝 川崎フロンターレ
9月5日第1戦△1−1 H
9月9日第2戦○3−1 A
準決勝 横浜F・マリノス
10月10日第1戦●1−2 H
10月14日第2戦△2−2 A
2019年ルヴァン杯
準々決勝 浦和レッズ
9月4日第1戦○3−2 A
9月8日第2戦△2−2 H
準決勝 川崎フロンターレ
10月9日第1戦●1−3 A
10月13日第2戦△0−0 H
2021年ルヴァン杯
プレーオフステージ 清水エスパルス
6月2日第1戦○1−0 A
6月6日第2戦○2−1 H
準々決勝 名古屋グランパス
9月1日第1戦●0-2
9月5日第2戦●0-2
以上のようにホーム&アウェイの2戦での試合は20回ありました。
そして11回勝利し、9回敗退となっています。
この方式では鹿島はあまり得意であるとは言えません。
その中で一番思い出深いのは2016年のJリーグチャンピオンシップではないでしょうか。
初戦をホームで0−1で落とすも、2戦目は金崎夢生の2ゴールで2−1と浦和に勝利をします。
2戦合計では同スコアもアウェイゴールの差でJリーグチャンピオンになりました。
これほど劇的な優勝を経験することはなかなかありませんでした。
また2連勝できたのはたった3回しかありません。
それほどこの方式では戦い方が難しいです。
基本は初戦がホームであれば完封勝利、またはスコアレスドローを狙います。
そしてアウェイであれば多くの得点を奪っての勝利を目指すことになります。
今回のルヴァン杯プレーオフステージは鹿島アントラーズは第1戦がアウェイで第2戦がホームです。
相手のアビスパ福岡は今季のJ1で16試合で最少の10失点と鉄壁の守備を誇ります。
データ上は1点を取ることも難しい相手です。
理想は複数得点での勝利です。
上田綺世は日本代表の活動中で不在ですがどうにかネットを揺らしたいですね。
鹿島はルヴァン杯は2015年を最後に獲得できていません。(当時はナビスコ杯)
7年ぶりの聖杯を掲げるためにもここで敗退するわけにはいきません。
いい内容で決勝トーナメントに向けて弾みとなる勝利を期待しています。
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