4月2日の第6節清水エスパルス戦は上田綺世の決勝ゴールで2−1で競り勝ちました。
滞空時間が長く、打点の高いヘディングでのゴールであり上田らしさの出た素晴らしい得点でした。
日本代表では良さを引き出してもらえず得点が奪えませんでした。
少しは憂さ晴らしになったでしょうか。
これで鹿島アントラーズはリーグ戦4連勝となり勝負強さを発揮しています。
現在首位の川崎フロンターレより2試合少ない状況で勝ち点差は1しかありません。
これはいいスタートダッシュを切れたと言えます。
狙うは6年ぶりのリーグ制覇です。
まだ序盤戦なので気を緩めず勝ち星を増やしていってほしいと思います。
そして鹿島の優勝のために欠かせないのはエース上田綺世のゴールです。
今季は鈴木優磨とのWエースという形になっています。
ただ鈴木は攻撃の組み立てから担い、純粋に得点を狙うというのは上田にかかっています。
得点ランキング1位の4得点を挙げており好調さが窺えますね。
昨年までは怪我が多く出場機会があまり伸びていなかったため得点数も伸びていませんでした。
ただ出場時間で換算するとプロ入り後ずっと高い数字を出し続けています。
以下がリーグ戦の成績です。(4月3日時点)
2019年
13試合(399分出場)4得点 90分平均得点0.902
2020年
26試合(1154分出場)10得点 90分平均得点0.780
2021年
29試合(1753分出場)14得点 90分平均得点0.719
2022年
6試合(432分出場)4得点 90分平均得点0.833
このように常に高い得点力を発揮しています。
2019年の法政大学3年生の夏に前倒しで加入しており実質3シーズンしか経っていません。
この短期間ですでにJ1通算32得点を決めています。
ちなみに昨年2021年の得点王は2人います。
川崎フロンターレのレアンドロ・ダミアンが35試合(2293分出場)で23得点でした。
90分平均得点は0.903となっています。
またもう一人の得点王である横浜F・マリノスの前田大然は36試合(2811分出場)で23得点です。
90分平均得点は0.736でした。
2人とも昨年がキャリアハイの成績であり常にこれほどの得点率を残していたわけではありません。
上田は約3年間ほぼ同レベルの成績をキープできています。
年によってはフルシーズンこの成績なら得点王でもおかしくない成績です。
ただ一つ気になることがあります。
それは右足、左足、頭でのゴールの割合です。
これまでの32ゴールがどのような内訳なのか調べてみました。
2019年
4得点(右2、頭2)
2020年
10得点(右9、頭1)
2021年
14得点(右10、左足1、頭3)
2022年
4得点(右足3、頭1)
なんと32点中、右足が24得点、頭が7得点、そして左足が1得点です。
唯一の左足の得点は2021年10月23日第33節のFC東京戦でした。(2−1で勝利)
そもそも上田は左足でのシュート自体が少ないです。
もう少し左足でもシュートが打てるようになるとバリエーションが増え、右足での得点も増えそうです。
これまでリーグ戦でゴールを決めた試合は21勝3分2敗と圧倒的な勝率を誇ります。
上田のゴールが勝利に結びついているのは明らかです。
これからもチームを勝利に導くゴールを多く決めてもらいたいと思います。

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