広瀬陸斗の活躍で高レベルな右サイドバック争いへ

鹿島アントラーズ

9月23日は広瀬陸斗の誕生日です。

1995年生まれなので今年で27歳になります。

年齢的には中堅になりプレー以外でも求められるものも大きくなっています。

昨シーズンは選手会長としてチームをまとめる役割も果たしてくれました。

選手としては苦労してここまで上り詰めています。

今回はそんな広瀬の紹介です。

まず父親が浦和レッズの前身の三菱時代を含め17シーズンに渡り浦和一筋であった広瀬治です。

FKの名手として浦和の中盤を支えJSL、J1、J2を合わせ326試合も出場しています。

広瀬の綺麗なクロスは父親譲りですね。

そして広瀬自身も父親と追うように浦和レッズの下部組織に入りジュニアユース、ユースと昇格していきます。

関根貴大とは中学時代からずっと一緒にやっていた仲でした。

しかしトップ昇格した関根とは異なり広瀬はトップ昇格は叶いません。

本人はかなり悔しかったようですがJ2の水戸ホーリーホックからオファーがあり入団します。

高卒ルーキーながらJ2リーグで30試合に出場しレギュラーになります。

1年で水戸を退団し、その後4年間をJ2徳島ヴォルティスで主力として過ごしました。

ただ怪我が多く2017年と2018年にハムストリングの肉離れをしています。

通算5年間のJ2生活後の2019年に横浜F・マリノスに入団しついにJ1にステップアップします。

終盤戦で出番を失うも1年を通してコンスタントに出場していました。

そしてマリノスのリーグ優勝にも貢献しています。

そのシーズンの4月5日第6節の浦和レッズ戦で70分にJ1初ゴールを決めています。

かつてプレーを夢見た埼玉スタジアムでのゴールは最高の気持ちだったでしょう。

またこのゴールが水沼父子、バブンスキー父子に次ぐ、史上3組目のJ1父子ゴール達成となりました。

そして2020年から鹿島アントラーズに移籍をしてきます。

鹿島では当時のザーゴ監督に気に入られレギュラーで起用されます。

内田篤人や伊東幸敏とJ屈指の右サイドバックがいましたがほぼフル出場でした。

ようやく花が咲こうかという時に悪夢が襲います。

8月23日の第12節ガンバ大阪戦で右大腿二頭筋損傷で全治約2ヵ月の怪我を負ってしまうのです。

奇しくも内田の引退試合で起こった悲劇でした。

その後は調子が上がらずに翌年2021年に再起をかけます。

しかしザーゴ監督が解任され相馬直樹監督に代わると出番が減っていきます。

さらにこの年も7月25日の練習中に左ハムストリング筋損傷で約2ヵ月の離脱をしていました。

本当にこれからという時に怪我をしてしまいチャンスを掴めそうで掴めません。

今季は常本佳吾にレギュラーを奪われ苦しい時を過ごしています。

そのため本職ではない左サイドバックで出場することもありました。

ここ最近では鹿島で準レギュラークラスが出場機会のある他クラブに移籍することが少なくありませんでした。

広瀬と同じく20代半ばから後半の選手であり短いサッカー人生を考えるとそれも仕方ないとも思います。

しかし広瀬のように出番が少なくてもチームのためにプレーする選手は心から応援したくなります。

広瀬の武器といえば何と言っても攻撃力です。

攻撃の起点としてボール回しに加わり、精度の高いクロスを挙げることができます。

これは常本にはない魅力です。

攻撃の広瀬、守備の常本という構図になっています。

今後岩政監督がどちらをファーストチョイスにするかはわかりません。

今は常本が左膝内側側副靱帯損傷で離脱中です。

そのため今季の残り試合は広瀬が右サイドバックの1番手を務めるでしょう。

天皇杯制覇のキープレイヤーは広瀬かもしれません。

タイトル獲得を決める右足のキックを期待しています。

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