12月22日にJリーグアウォーズが行われました。
無観客開催だったため盛り上がりには欠けましたが選手たちの1年間の表彰式なので無事に開催できてよかったです。
ベストイレブンですが予想はしていましたが川崎フロンターレ祭りでした。
11人中9人が川崎で1チームから9人も選ばれたのは史上最多です。
これまでは1994年のヴェルディ川崎、2002年のジュビロ磐田、2018年の川崎フロンターレの7人が最多だったのでまた記録を作りましたね。
まずはベストイレブンの11人を振り返ります。
GK チョン・ソンリョン(川崎フロンターレ)
DF ジェジエウ(川崎フロンターレ)
DF 谷口彰悟(川崎フロンターレ)
DF 登里享平(川崎フロンターレ)
DF 山根視来(川崎フロンターレ)
MF 家長昭博(川崎フロンターレ)
MF 田中碧(川崎フロンターレ)
MF 三笘薫(川崎フロンターレ)
MF 守田英正(川崎フロンターレ)
FW オルンガ(柏レイソル)
FW エヴェラウド(鹿島アントラーズ)
DAZNの配信を見ていた方ならわかると思いますが川崎のスタメン発表かと思いました。
もしかして全員川崎で占められるのではと途中頭をよぎりましたがオルンガが出てきて安心しました。
このメンバーでも納得するくらい今年の川崎は強かったです。
三笘はルーキーでは1998年の小野伸二以来2人目の選出でした。
そしてMVPはオルンガでした。
確かにMVPは個のインパクトの賞なので納得であります。
28得点という得点以上の衝撃でしたね。
ケニア出身のオルンガはJリーグ史上初のアフリカ人選手でのMVPでした。
今年最下位でJ1最少得点だった湘南ベルマーレは29得点だったのでオルンガ1人でほぼ同じ得点を取っています。
また28得点は2位のエヴェラウドに10点差をつけています。
1998年に中山雅史(ジュビロ磐田)が4試合連続ハットトリックで36得点したシーズンでは2位の城彰二(横浜マリノス・25得点)に11点差をつけました。
2005年にアラウージョ(ガンバ大阪)が33得点した時もワシントン(東京ヴェルディ1969・22得点)で11点差ついています。
その2度以来の大差をつけての得点王です。
ただ上記2回は優勝クラブのFWです。
柏レイソルは7位だったことを考えると圧倒的な存在感でした。
そもそも優勝、準優勝クラブ以外からMVPが出ること自体が珍しいです。
過去には1995年ストイコビッチ(名古屋グランパスエイト・3位)、2003年エメルソン(浦和レッズ・6位)、2016年中村憲剛(川崎フロンターレ・3位)と3回しかありません。
去年2019年の得点王が仲川輝人とマルコス・ジュニオール(ともに横浜F・マリノス)の15得点だったので物足りなかったこともありそうです。
そして鹿島アントラーズからはエヴェラウドがベストイレブンに選ばれました。
18得点4アシストの数字以上の貢献をしてくれましたね。
外国籍選手の入団初年度の記録としては1993年のアルシンド(22得点)に少し及びませんでしたが十分な成績です。
また鹿島の外国籍選手では史上5人目のベストイレブンです。
過去の4人はどんな選手だったのでしょう。
1993年 サントス(32試合8得点)
前年の1992年に入団しています。
常にジーコの運動量をカバーし黒子に徹しました。
1stステージ優勝はサントスがいなければ成し遂げられなかったでしょう。
この選手がいなければ鹿島の第1次黄金時代は来なかったと思わせる選手でした。
1996年 ジョルジーニョ(26試合2得点)
1995年に鹿島に入団しました。
言わずと知れた元セレソンの右サイドバックです。
鹿島ではボランチで出場しJリーグ初制覇に貢献しています。
この年はMVPも受賞しています。
1997年 ビスマルク(32試合11得点)
ヴェルディ川崎に1993年に加入し黄金時代を築きます。
そんなビスマルクがまさかのライバルクラブに1997年に電撃移籍します。
司令塔のお手本のような選手でした。
この年はリーグ優勝こそチャンピオンシップで逃しますがナビスコ杯、天皇杯と2冠に輝きます。
2008年 マルキーニョス(30試合21得点)
2001年に東京ヴェルディに入団してから横浜F・マリノス、ジェフユナイテッド市原、清水エスパルスを経て2007年に鹿島に移籍してきました。
2年目の2008年にキャリアハイの成績を残します。
またリーグ優勝に加え得点王、MVPも受賞しています。
献身的な守備も印象に残っています。
過去の4人はベストイレブンを受賞した年より前に来日しています。
日本のサッカーや文化に馴染んでからの受賞ですがエヴェラウドは今年ブラジルのシャペコエンセから来日したばかりです。
また過去の受賞者はその年に何かしらのタイトルを獲っています。
しかし今年は全くの無冠でした。
そのため純粋にエヴェラウドの能力が評価されています。
まだ複数回ベストイレブンを獲った外国籍選手は鹿島ではいません。
来年はマルキーニョスに並ぶリーグ優勝、得点王、MVP、そして2年連続ベストイレブンとタイトルを総なめにしてほしいと思います。
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