鹿島アントラーズは2022年にリーグ戦34試合、ルヴァン杯8試合、天皇杯5試合の公式戦47試合を戦いました。
どの試合にもドラマがありサポーターを熱くしてくれました。
やはり自分が心から応援できるクラブがあることは幸せなことです。
鹿島らしいウノゼロで勝利した試合、土壇場で逆転勝ちした試合、壮絶な打ち合いとなった試合など様々なものがありました。
いい思い出ばかりでなくタイトルを失った試合や、首位攻防戦で敗れた試合など悔しい思いもたくさんしています。
相手もプロなので全てを勝つことは不可能であり、どうしても負ける試合も出てきてしまいます。
来季はできる限りいいサッカーをして多くの喜びを共有していきたいです。
そこで今回は今季の公式戦47試合の中で鹿島のベストゲームを決定したいと思います。
完全に私の主観ですのでご了承ください。
私がベストゲームに選んだのは以下の試合です。
2月19日
J1リーグ第1節 ガンバ大阪戦(パナソニックスタジアム吹田)
○3-1
20分 上田綺世
30分 鈴木優磨
66分 上田綺世
私はこの試合を選ばせていただきます。
2022年の最初の公式戦であり、6年ぶりのJリーグ奪還がかかった開幕戦でした。
そのため特に思い入れがあった試合です。
また鹿島は2012年~2021年までの10年間のリーグ開幕戦を2勝2分6敗と大の苦手としていました。
さらにクラブ初の欧州出身監督となったレネ・ヴァイラーがコロナの入国制限により開幕に間に合いません。
コーチの岩政大樹が監督代行を務める緊急事態でした。
期待もありましたが、大半が不安な気持ちで開幕を迎えることになります。
しかしそんな不安はすぐに一掃されることになりました。
前線からアグレッシブな守備を仕掛けながらチャンスを窺い、テーマとなっていた縦に速いサッカーを発動します。
20分には早くもこの戦術がハマり、ディエゴ・ピトゥカのスルーパスに抜け出した上田綺世が右足で豪快にネットを揺らします。
26分にCKのこぼれ球を小野瀬康介のスーパーゴールで同点に追いつかれるも全く動じませんでした。
30分には相手ゴール前でのビルドアップを奪うと鈴木優磨が左足で流し込み前半をリードして折り返します。
後半もシステム変更をし臨機応変に対応しました。
66分にはピトゥカ、荒木遼太郎の2本の縦パスでガンバの守備網をあっさり切り裂きます。
最後は上田が振りの早いシュートでこの日2点目を決め勝負ありでした。
その後追加点は挙げられませんでしたが3−1で快勝です。
上田、鈴木の両エースの揃い踏み弾で理想的な出だしとなっています。
相手選手が前半に退場し10人となった影響があったかもしれませんが、90分を通じて攻撃の手を緩めず決定機を連続して作り出しました。
スポーツナビのスタッツではボール支配率54%vs46%と体感ほどの差はありませんでした。
しかしシュート数は34本vs9本となり枠内シュートは13本を数えます。
ガンバでのリーグデビュー戦となった石川慧がスーパーセーブを連発したため3得点でしたが7、8点入っていてもおかしくなかったです。
2016年に同じガンバ相手に同じパナスタで勝利した以来6年ぶりの開幕戦白星発進となっています。
強力な2トップの特徴を活かした、攻撃に特化した2022年版鹿島アントラーズの誕生に胸踊る試合でした。
このメンバーでこのような内容の試合が1年間できていたらリーグ優勝できていたのではないでしょうか。
本当に1年の最初の試合でしたが、早くも優勝できるのではないかと希望を持ったことがつい昨日のことのように思います。
その後はチームは失速し、私の中でこの試合のワクワク感を超える試合は出てきませんでした。
皆様はどの試合がベストゲームとして頭に思い浮かぶでしょうか。
来季はそれぞれが違った試合を思い浮かべるようであればそれだけいい試合が多かったことになります。
ぜひ思い悩むくらい多くの素晴らしい試合が見たいですね。
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