12月6日に今シーズンのJリーグアウォーズが開催されました。
そこで鹿島アントラーズの荒木遼太郎がベストヤングプレーヤー賞に輝きました。
いわゆる新人王であり一度しか受賞できないものです。
チームの中心選手として攻撃の起点になり続けてくれました。
さらに1994年の城彰二以来史上2人目の10代での二桁得点というインパクトを残しました。
2010年から新人王からベストヤングプレーヤー賞に変更になっています。
ベストヤングプレーヤー賞になってからは二桁得点の受賞者はいませんでした。
成績から見れば順当でしたが名前を呼ばれるまではとても緊張しました。
そして無事に選ばれてほっとしています。
まずは今季の荒木の成績です。
36試合(2,291分出場)10得点
MFで10得点は素晴らしいです。
そもそもJリーグ全体で二桁得点達成は12人しかいません。
序盤戦チームは不調でしたが荒木自身は開幕から3試合連続の4ゴールとスタートダッシュに成功します。
しかしその後は長く得点を取れない時期を経験します。
それをよく乗り越えてくれました。
さらに得点以外にアシストも7記録しています。
これはセットプレーのキッカーを任されていたことも大きいです。
精度の高いキックで多くの起点を作りました。
ベストイレブンに選出されてもよかったのではないでしょうか。
それくらい10代にして鹿島の攻撃を担っていました。
終盤戦ではベンチになることもありましたが実り多き1年であったはずです。
これまで鹿島アントラーズからは過去4人のベストヤングプレーヤー賞(新人王)が誕生しています。
荒木で史上5人目となりました。
過去の受賞選手とその年の成績を振り返ってみます。
1997年 柳沢敦
25試合(1,299分出場)8得点
2012年 柴崎岳
31試合(2,690分出場)1得点
2014年 カイオ
30試合(2,070分出場)8得点
2018年 安部裕葵
22試合(1,146分出場)2得点
錚々たるメンバーの仲間入りをしました。
荒木を含め日本人選手は4人全員が高卒2年目での受賞です。
またカイオは日本に来日したのが満17歳だったので鹿島入団は満20歳でした。
そのため5人全員が同じ年での受賞です。
ちょうど比較がしやすく上記選手と比べても荒木の凄さがわかります。
ポジション的にはカイオ、安部と被りますが2人よりも格段に活躍しています。
今後どこまでの選手になるか今から楽しみです。
過去の受賞者は4人とも鹿島から海外にステップアップしています。
ちょうど12月7日に来月のA代表が発表され荒木が初選出されました。
ぜひ森保監督には上田綺世とセットで起用してもらいたいです。
これほど順調にステップアップをしていれば近いうちに海外移籍をしてしまうでしょう。
しかし荒木が入団した昨年の2020年以降何一つタイトルを獲得できていません。
できれば来季は鹿島アントラーズでプレーしタイトルを置き土産にしてほしいです。
そしてサポーターも納得する形で海外に飛び立ってもらいたいと思います。
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