サッカーというのはチームの実力が試合結果に反映されにくいスポーツと言われます。
もちろん大方の予想通り強いと思われるクラブが勝つことは多いです。
しかしジャイアントキリングという言葉があるように番狂わせと呼ばれる試合も多々起こります。
天皇杯では違うカテゴリー間で試合が行われ大学や社会人クラブがJクラブに勝利することもあるわけです。
同じカテゴリー間でも選手の技術やマネジメントによりチーム力に差は出てきます。
しかしながら下位クラブが上位クラブに勝利することは日常茶飯事です。
そのため順位にかかわらず楽な試合は一つもありません。
それでも鹿島アントラーズはJリーグ開幕から上位を維持することができています。
ここ6年連続で国内タイトルは無冠ではありますがリーグ戦で常に5位以内をキープです。
安定感はNo.1と言えます。
そして4月9日に行われた第7節柏レイソル戦です。
相手は昨シーズンからリーグ戦を16試合勝ちなしと泥沼状態でありました。
今季も前節まで最下位であり、いくら鹿島の調子が下降し始めていたとしても勝機は十分あったはずです。
しかしその柏にいいところなく0−1で敗れてしまいます。
近年の鹿島は上位クラブには負けが多かったですが下位クラブにはしっかりと勝ち点を取れていた印象がありました。
最下位に完封負けはあまりに衝撃が大きかったです。
これまで鹿島は最下位相手に対してどのような成績だったのでしょうか。
2015年以降鹿島が対戦時に最下位のクラブとの結果を調べてみました。(2015年、2016年は年間順位)
2015年5月2日
1st第9節 ヴァンフォーレ甲府 ●0−1
2015年8月22日
2nd第8節 モンテディオ山形 ○3−0
2016年6月25日
1st第17節 アビスパ福岡 ○2−0
2016年8月14日
2nd第8節 アビスパ福岡 ○2−1
2017年4月1日
第5節 大宮アルディージャ ○1−0
2017年6月25日
第16節 アルビレックス新潟 ○2−0
2017年9月16日
第26節 アルビレックス新潟 ○4−2
2018年8月11日
第21節 名古屋グランパス ●2−4
2019年5月2日
第10節 清水エスパルス ○3−0
2019年7月6日
第18節 ジュビロ磐田 ○2−0
2019年7月20日
第20節 サガン鳥栖 ○2−1
2020年9月23日
第18節 湘南ベルマーレ ○1−0
2020年11月21日
第27節 ベガルタ仙台 ○3−1
2021年5月1日
第12節 横浜FC ○3−0
2021年10月2日
第31節 横浜FC ●1−2
2022年3月19日
第5節 湘南ベルマーレ ○2−1
2022年10月8日
第32節 ジュビロ磐田 △3−3
2023年4月9日
第7節 柏レイソル ●0−1
ここ9年間では18回最下位クラブとの対戦がありました。
そして結果は13勝1分4敗でした。
勝率は72.2%なので決して悪くありません。
いくら対戦時が最下位であっても全て勝利をすることはまず不可能です。
そのためしっかりと勝利できていると思います。
ただ最下位に勝てなかった時の鹿島の調子の悪さが気になります。
2015年の1stステージは負け越しての8位でした。
さらに2ndステージも低調が続き3試合でトニーニョ・セレーゾを解任します。
2018年こそ優勝争いに絡んでいましたが、2021年はザーゴ監督の解任から相馬直樹監督に代わりどうにか4位まで引き上げました。
しかし負けた横浜FC戦は鹿島の30周年記念試合であり勝利で祝うことはできませんでした。
そして岩政大樹監督になり昨季と今季は2試合とも最下位に勝てていません。
その期間はずっと成績は停滞気味です。
昨年はトップ3に全てダブルを食らい6敗をしています。
それは優勝を狙うようなクラブとは差があり仕方ないところもありました。
ただそれならせめて下位からは勝ち点3を取らなければなりません。
今季も昨季と同じ相手に3敗とこのレイソル戦での敗戦です。
上位にも下位にも負けているようでは話になりません。
まずは下位にはしっかりと勝てる土台を作りたいです。
その上で優勝争いをするライバルにいかに勝てるようになってくるかだと思います。
最近はこれまでのメンバー固定が裏目に出てしまっています。
うまく選手を入れ替えながら早く新しい鹿島のスタイルに辿り着いてほしいです。
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