8月31日はU-24日本代表とU-24スペイン代表の東京オリンピック決勝トーナメント準決勝が埼玉スタジアム2002で行われました。
結果は0−1の敗戦です。
延長戦に突入し120分間戦い抜きましたが最後に力尽きました。
残念ながら日本サッカー界初のオリンピック決勝進出はなりませんでした。
これまで日本は1968年メキシコシティーオリンピック、2012年ロンドンオリンピックと2度準決勝まで進出しています。
そして2度とも敗れています。
今回3度目の挑戦でしたがスペインの壁は高かったです。
よく守備陣が耐え抜きましたが完敗と言っていい内容でした。
まずは試合を振り返ります。
日本のスターティングイレブンです。
GK12 谷晃生
DF2 酒井宏樹
DF3 中山雄太
DF4 板倉滉
DF5 吉田麻也
DF13 旗手怜央
MF6 遠藤航
MF7 久保建英
MF10 堂安律
MF17 田中碧
FW19 林大地
右SBの酒井が出場停止明けで戻ってきました。
しかし今度は代わりにCBの冨安健洋が出場停止です。
左サイドを中山、旗手のコンビにしておりGS3戦目のフランス戦の戦い方をベースにしたと思われます。
格上相手でしたので守備の時間が長くなることは想定済みでした。
しかし想像以上に序盤からスペインのボールポゼッション率が高く日本は何もできません。
止めて蹴るの基本的なプレーがずば抜けてうまかったです。
オリンピック前の7月17日にも親善試合で対戦していましたがさらにレベルの違いを感じました。
その中でも日本はCBの吉田、板倉を中心に体を張って守ります。
39分にパウ トーレスの縦パスからラファ ミルがGK谷と1体1になりますが冷静にセーブしました。
前半は防戦一方の割にはスペインに決定機も39分の1本だけでありうまく0−0で折り返しに成功します。
後半も流れは変わりません。
56分にミケル メリノがシュート体制に入ったところに吉田がスライディングをしPKを取られます。
ここで先にスペインに点を取られたら終わってしまう展開でした。
しかしVARにより吉田が先にボールに触っていることが確認されノーファールとなります。
本当にVARがあって助かりました。
65分にようやく日本は動きます。
旗手、林に代えて相馬勇紀、上田綺世を投入します。
それでもスペインペースは続きます。
76分にぺドリのクロスがリフレクトしてラファ ミルが谷と1対1になりますがまたもセーブします。
78分に日本もこの試合初めてチャンスが生まれます。
左から久保がドリブルで突破し強烈なシュートもGKに防がれます。
後半終了間際はスペインがギアを上げ怒涛の攻撃も日本は耐え凌ぎ2試合連続の延長戦になりました。
延長から久保、堂安に代えて三好康児、前田大然を投入します。
ここまで久保、堂安の2人でほぼ攻撃を組み立てていただけにこの交代は次を見据えたのかよくわからない采配でした。
ただ延長戦になりスペインも疲労からかパスミスが見られるようになります。
そんな中の102分に相馬、中山で左サイドからうまくクロスを上げ前田がヘッドで狙います。
わずかバーの上でしたがいい連携でした。
延長後半になりそろそろPK戦も視野に入り出した時間帯にスペインにやられます。
115分に右サイドのスローインの流れからマルコ アセンシオが素早くターンし左足で鋭いシュートを放ちます。
これがファーのサイドネットという絶妙な位置に決められました。
最後の5人目の交代で117分に田中から橋岡大樹を入れ吉田を前線に上げるパワープレーに出ますが試合終了です。
日本は終始守備に追われ難しい試合でした。
その中でも何本かは好機があったためそれを決め切れるかが今後の課題です。
これで3位決定戦はU-24メキシコ代表との対戦になります。
8月6日(金曜日)の20:00から今回と同じ埼玉スタジアム2002で行われます。
メキシコとはGS2戦目で対戦しており今大会2度目の対戦です。
前回対戦では日本の先制パンチが効いて勝利を収めることができました。
しかしGSで最も強敵であり日本は苦しめられました。
お互い戦い方がわかっているためどのような展開になるか楽しみです。
メキシコも準決勝でブラジルとPK戦までもつれ込んでおり相当疲労はあるはずです。
総力戦になりますが意地でも53年ぶりのメダルを獲得しましょう。
奇しくも前回銅メダルを獲得した1968年メキシコシティーオリンピックの3位決定戦の相手はメキシコでした。
その時は自国開催のメキシコを破って日本が銅メダルを獲得しています。
今回は逆の立場です。
果たしてどのような運命が待っているのでしょうか。
鹿島サポーターとしては上田のゴールで勝利してもらえたら最高です。
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