鹿島アントラーズの今季2022年J1リーグの成績は勝ち点52の4位でした。
内訳は13勝13分8敗であり47得点、42失点の得失点差5となっています。
上田綺世のいた前半戦は首位になる時期もあり好調でした。
しかし上田がベルギーに移籍すると攻撃の形が作れなくなり、全体のバランスも崩れ出します。
レネ・ヴァイラー監督は退任となりコーチの岩政大樹が監督に就任しました。
成績不振による2年連続のシーズン途中での監督交代はクラブ史上初であり迷走ぶりが窺えます。
残念ながらクラブのレジェンドの1人である岩政大樹でも立て直すことはできませんでした。
成績は下降しながらもどうにか耐えて4位をキープできた印象です。
ここで2022年のリーグ順位とその対戦成績を振り返ってみます。(左が前半戦、右が後半戦)
1 横浜F・マリノス ●●
2 川崎フロンターレ ●●
3 サンフレッチェ広島 ●●
4 鹿島アントラーズ
5 セレッソ大阪 ○△
6 FC東京 ●●
7 柏レイソル ○○
8 名古屋グランパス △△
9 浦和レッズ △△
10 北海道コンサドーレ札幌 ○△
11 サガン鳥栖 △△
12 湘南ベルマーレ ○△
13 ヴィッセル神戸 ○△
14 アビスパ福岡 ○○
15 ガンバ大阪 ○△
16 京都サンガF.C. ○△
______________________
17 清水エスパルス ○○
18 ジュビロ磐田 ○△
年間8敗というのは優勝したマリノスに次ぎ、2位の川崎と同じ少なさです。
ただ1位、2位、3位、6位のクラブに2敗です。
上位陣に負けすぎています。
優勝を争うライバルにダブルを食らうと相手と勝ち点6も差が付いてしまいます。
来季はこれを絶対に避けなければなりません。
また引き分けが多すぎます。
後半戦は17試合中10試合がドローです。
勝ち切れなかったと感じる内容の試合が多く得点力不足が露呈してしまいました。
そして順位こそ4位でしたが勝ち点は52しか取れていません。
2005年以降34試合1ステージ制になってから昨年までの鹿島の年間平均勝ち点は60.2でした。(2021年は38試合だったので34試合で換算)
これまでのクラブワースト勝ち点は2012年の46です。
この年はクラブ史上初の年間二桁順位となる11位だったので大きな衝撃でしたが、今季とそれほど大差はありません。
マリノス、川崎の2強も主力の海外流出があり圧倒的な強さは無くなっています。
優勝するための勝ち点の目安は1試合平均2と言われており、今季のマリノスはちょうど68でした。
おそらく来季もこの辺りが優勝ラインになってくると思います。
これくらいであれば十分射程圏内です。
上位との直接対決でしっかり勝ち点を取れれば達成できるはずです。
3連覇した時の2008年の勝ち点は63で2009年は勝ち点66でした。
いかに勝負所で勝ち切るかです。
鹿島は2017年の最終節で川崎に僅差でリーグ優勝を奪われました。
その時点では小さかった差も今ではとてつもなく大きなものになっています。
大事なのはどれほど勝ち点を取るかではなく優勝できるかです。
どんなに低い勝ち点でも優勝すればそれは自信となりやがて大きな財産となります。
そのためにも来季はタイトルの味を知る昌子源と植田直通の2人が帰還します。
ぜひ伝統を継承しながらタイトルを獲得してもらいたいです。
コメント