鹿島アントラーズはレンタル移籍してもなかなか還元できていない

鹿島アントラーズ

11月23日にスポニチより鹿島アントラーズからサガン鳥栖にレンタル移籍中の垣田裕暉が完全移籍になることが報じられました。

まだ正式発表ではないので今後どうなるかはわかりません。

垣田は2016年にユースからトップに昇格します。

その1年間だけ鹿島でプレーしましたがその後は7年間も他クラブにレンタル移籍を繰り返していました。

実績を積み、今オフこそ満を持して復帰かと思われていましたが残念な報道です。

鹿島は垣田以上に活躍が見込めるCFの獲得に目処が立ったのでしょうか。

近年鹿島アントラーズは出番の少ない選手を積極的にレンタル移籍させてきました。

しかしそのほとんどが片道切符で復帰することすらありませんでした。

まずはそれらの選手を見てみたいと思います。(2013年から10年間の国内移籍の日本人選手のみ)

2015年8月
高崎寛之(モンテディオ山形→2016年松本山雅へレンタル移籍→2017年完全移籍 )

2016年
豊川雄太(ファジアーノ岡山→2018年KASオイペンへ完全移籍)

2017年
杉本太郎(徳島ヴォルティス→2019年松本山雅へ完全移籍)

2017年3月
赤﨑秀平(ガンバ大阪→2018年川崎フロンターレへ完全移籍)

2017年5月
小泉勇人(水戸ホーリーホック→2018年完全移籍)

2019年
久保田和音(ファジアーノ岡山→2020年松本山雅へ完全移籍)

2019年7月
金森健志(アビスパ福岡→2020年完全移籍)

2020年
山口一真(水戸ホーリーホック→2021年松本山雅へ完全移籍)
有馬幸太郎(栃木SC→2022年いわきFCへ完全移籍)

2020年8月
佐々木翔悟(いわてグルージャ盛岡→2022年ジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍)

2021年
奈良竜樹(アビスパ福岡→2022年完全移籍)

2021年8月
白崎凌兵(サガン鳥栖→2022年清水エスパルスへ完全移籍)

若手から実力者まで12選手が鹿島に復帰することなく移籍をしてしまいました。

その時のチーム事情もあるため仕方ありませんが、豊川や山口は鹿島で成長した姿を見たかった選手でした。

また復帰はするものもすぐに他クラブに完全移籍をしてしまった選手もいます。

2013年
鈴木隆雅(ジェフユナイテッド市原・千葉→2014年栃木SCへレンタル移籍→2015年復帰)
リーグ戦2試合0得点
2年間のJ2武者修行から復帰を果たします。
しかし1年間でリーグ戦は2試合出場とほぼ試合に絡めません。
翌年2016年に愛媛FCに完全移籍をしてしまいます。

2017年
平戸太貴(FC町田ゼルビア→2019年復帰)
リーグ戦1試合0得点
2年間レギュラーとして不動の地位を築きます。
特に2018年は大活躍で40試合8得点17アシストでJ2アシスト王になりました。
そのため復帰後は鹿島でどこまでやってくれるか楽しみでした。
しかし全く出番はありません。
2019年8月に町田ゼルビアに完全移籍という形で復帰をしています。

そして復帰をし、現在所属している2選手です。

2020年
小田逸稀(FC町田ゼルビア→2021年ジェフユナイテッド市原・千葉へレンタル移籍→2022年復帰)
リーグ戦2試合0得点
2年間J2では多くの経験を積むことができました。
今季の鹿島は左サイドバックが手薄だったことにより出番は多くあるかと思われましたが、本職でない選手が務めることもありなかなか出場機会に恵まれません。
厳しい立ち位置です。

2021年
名古新太郎(湘南ベルマーレ→2022年復帰)
リーグ戦5試合0得点
湘南ではボランチでレギュラーとなり順調なサッカー人生を歩み出したかと思われました。
しかし左腓骨筋腱亜脱臼の怪我が長引き結局1年間試合から遠のくことになります。
復帰後は随所に好プレーを見せてくれました。
来季が勝負の年になりそうです。

このように鹿島に復帰できたのは4選手です。

現在レンタル移籍中の選手を除くと12選手が他クラブに移籍をし、たった4選手しか復帰できていません。

鹿島の場合はレンタル移籍で復帰することすらも困難と言えます。

さらに復帰してもここ10年では復帰して主力となっている選手は1人もいませんでした。

かつては日本代表にもなった田代有三と増田誓志も2010年にモンテディオ山形にレンタル移籍を経験しています。

しかし復帰後は大迫勇也と柴崎岳という強力なライバルの出現があり、鹿島では絶対的なレギュラーを掴み切れず移籍をしてしまいました。

唯一の成功例は鈴木隆行しか見つかりません。

1995年に鹿島に日立工業高校から入団もほとんど出番はありません。

そのため1997年からブラジルのCFZ、ジェフユナイテッド市原、川崎フロンターレと3クラブのレンタル移籍をします。

その後2000年に復帰すると3冠に貢献し翌年から日本代表にまでなります。

さらに日韓W杯に出場し海外移籍もしました。

この鈴木以降20年以上もレンタル移籍が成功していないクラブも珍しいのではないでしょうか。

まだ垣田はどうなるかわかりません。

他にもレンタル移籍をしている選手はいますし、今オフもレンタル移籍はあると思います。

鹿島が今後成績を向上させていくためにはレンタル移籍の活用は不可欠です。

どうにか戦力になるよう道筋を確立していきたいです。

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