これまで鹿島アントラーズはJリーグ最多の20個のタイトルを獲得しています。
2位のガンバ大阪で9冠なので独走していると言えます。
ただ2018年のACL獲得以降は無冠のシーズンが続いているので今季こそはタイトルを獲りたいです。
そして鹿島アントラーズは今まで何度か黄金時代を築いておりタイトルを獲得してきました。
その時は守備力で優勝していると言っても過言ではありません。
ブラジル人助っ人もジーコやアルシンドと得点力のある華やかなイメージがありますがJリーグで得点王になっているのはマルキーニョスただ一人です。
またJリーグベストイレブンも合計39回受賞していますが、ポジション別の内訳はGK2回、DF19回、MF12回、FW6回となっています。
MFも本田泰人やジョルジーニョ、小笠原満男と守備的な選手が多く占めています。
特にCBは優秀な選手が多く日本代表にまでなることがほとんどです。
今回はどんなCBコンビがどの時代に活躍していたかを振り返ってみたいと思います。(カッコ内はリーグ戦成績)
1997年
奥野僚右(32試合出場0得点)
秋田豊(21試合出場3得点)
いまだに鹿島史上最強チームと言われています。
そのくらい1997年は強かったです。
リーグ戦こそチャンピオンシップでジュビロ磐田に負け準優勝になりますが、ナビスコ杯、天皇杯の2冠を達成します。
若い選手が多い中で2人のCBがまとめてくれました。
秋田は日本代表のレギュラーになり16試合に出場します。
その秋田不在時でも奥野は冷静にDFラインを統率します。
バランスの取れた2人であり史上最強チームには史上最強のCBであったと思います。
2000年
秋田豊(28試合出場1得点)
ファビアーノ(28試合出場2得点)
Jリーグ史上初の3冠を達成した年です。
1997年の屈辱を晴らしてくれました。
相変わらず秋田は健在で空中戦では負ける気がしませんでした。
そして相棒はファビアーノに代わります。
来日1年目からチームにフィットします。
派手さはない選手でしたが常にラインコントロールをし安定感は抜群でした。
2009年
岩政大樹(33試合出場4得点)
伊野波雅彦(30試合出場1得点)
2007年からのJリーグ3連覇の最終年です。
この年は現行の制度になり30失点と鹿島史上最も失点が少ない年でした。(2008年、2019年とタイ記録)
そして51得点はワースト3です。
このように最も守備の力で優勝した年でした。
岩政は背番号3を背負い秋田を越えるほどの選手になりました。
伊野波はその岩政の横で大きく成長します。
このまま日本代表でも見たかったコンビです。
2016年
昌子源(31試合出場1得点)
植田直通(21試合出場0得点)
Jリーグ、天皇杯と2冠を達成し、CWC決勝ではレアル・マドリードと対戦した年です。
シーズンが進むにつれて徐々に連携が確立されていきました。
まだ昌子が24歳、植田が22歳と若い2人であったにもかかわらずリーグを代表するCBになっていきます。
昌子のクレバーさと植田の強さの相性は鹿島史上No.1かもしれません。
2人ともに日本代表の常連になり2018年のロシアW杯に選出されます。
まだ現役のため再度このコンビを見てみたいです。
このように鹿島のCBは強さの選手とDFラインをコントロールする選手のコンビネーションがうまくマッチしています。
そしてタイトルを獲った年のコンビは歴史を振り返ると必ず名が出てくる選手たちです。
今季の鹿島アントラーズは前線の選手に注目が行きがちですが、やはり守備が重要です。
現状ではまだ誰がCBのレギュラーの座を射止めるのか定まっていません。
やや関川郁万がリードしているようにも思いますがどうなるでしょう。
キム・ミンテやブエノも能力が高くいい選手です。
林尚輝は怪我をしてしまいましたが復帰後は出場機会を狙っているはずです。
また三竿健斗もCBとしての出場が多くなっています。
とにかくCBが安定しないことにはリーグ奪還は夢のまた夢です。
これまでの偉大な選手たちのように名を残すCBコンビの誕生を願っています。

コメント