今回は鹿島アントラーズの勝率の高いスタジアムはどこなのかを調べていきます。
普通に考えればホームのカシマサッカースタジアムかと思います。
本来はそうあるべきはずです。
ホームでは当たり前ですがサポーターはほぼ鹿島アントラーズを応援していますので声援があります。
またピッチの芝の状態、看板の位置、慣れ親しんだロッカールームなど好条件しかありません。
かつてジーコはホームスタジアムの利点を語っていました。
その中で1993年のチャンピオンシップの大事件がありました。
対戦相手はヴェルディ川崎でホームアンドアウェーの2試合で争われましたが2試合とも会場が国立競技場だったのです。
当時ヴェルディは人気クラブで集客力の関係で国立競技場で試合をすることが多く実質第2のホームスタジアムでした。
それに対しジーコは鹿島のホームゲームはカシマでやるべきと唱えていましたが叶いません。
おそらくヴェルディに見えない力が働いていたこと、経済的なメリットなど事情があったことと思われます。
そのため怒りが爆発し第2戦でヴェルディにPKが与えられ三浦知良が蹴ろうとしたボールに対して唾を吐きます。
もちろんジーコは退場になりそのPKをカズに決められJリーグ初代チャンピオンになることはできませんでした。
このようにホームでやることを基本的には選手、クラブは好んでいます。
実際のところホームチームの勝率は一般的には高いのでしょうか。
1993年から2016年までのJ1リーグのデータが見つかりました。
まずレギュレーションが年々変更になっていますので現在のものに合わせています。
1998年まで行われていたPK戦、2002年まで行われていた延長戦は引き分け扱いです。
総試合数は6774もありましたので現在とさほど変わらない確率は導き出せると思います。
結果はホームチームが2877試合で勝利、1615試合が引き分け、アウェイチームが2282試合で勝利でした。
ホームチームから見て確率は勝利が42.5%、引き分けが23.8%、敗戦が33.7%です。
両チームで約9%の差があるためやはりホーム有利説は間違い無いようです。
ただこれは声を出したり大旗を振ったりと応援ができた時のものです。
ちなみにコロナ禍になった2020年のJ1のデータがありました。
それによるとホームチームの勝利が38.6%、引き分けが22.2%、敗戦が39.2%でした。
わずかではありますがアウェイチームの勝率が上回っています。
これは初めてのことです。
また日本だけでなくヨーロッパや南米でも同様の結果であり応援は選手の力になっていることが証明されています。
それでは鹿島アントラーズはホームでの勝率はどうなのでしょうか。
公式戦全体でカシマサッカースタジアムで627試合行なっており、390勝95分142敗となっています。(2022年3月7日現在)
勝率は62.2%であり上記の平均よりかなり高くなっています。
これはJ1の全チームの中で第1位のホーム勝率です。
これはサポーターにとってかなり嬉しい結果ですね。
2位は川崎フロンターレ(等々力陸上競技場)で318勝99分100敗の勝率61.5%でした。
ただ選手にとってはやり易いスタジアムがあることも事実でありカシスタより高い勝率を誇っているスタジアムがいくつかあります。
数試合しか行っていないスタジアムでは参考にならないので10試合以上のスタジアムでの上位ランキングは以下の通りです。
神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 勝率75.0%(9勝1分2敗)
ユアテックスタジアム仙台 勝率72.2%(13勝5敗)
パナソニックスタジアム吹田 勝率70.0%(7勝2分1敗)
ベスト電器スタジアム 勝率69.2%(9勝2分2敗)
上記4つのスタジアムでの相性がよかったです。
今季はベガルタ仙台はJ2なので天皇杯でうまく当たらない限り対戦は無い予定です。
そのため西のクラブとのアウェイ成績が高い勝率になっています。
これらのスタジアムを超える勝率をカシマサッカースタジアムでは期待したいですね。
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