2月にカタールで開催されるFIFAクラブW杯2020の組み合わせ抽選会が1月19日に行われました。
本来は2020年度の大会のため去年の12月に行われる予定でしたがコロナが世界中に拡大したことでスケジュールが大幅に遅れておりようやく開催されます。
今大会はオセアニア代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)が新型コロナウイルスの影響により大会参加を辞退したため1回戦がなくなり2回戦からとなります。
そのため通常より1試合少なくなっています。
オークランド・シティはこれまでクラブW杯に9回出場しており大会史上最多の出場回数を誇るクラブです。
鹿島が初出場した2016年大会の12月8日開幕戦の相手でもありクラブW杯の常連クラブのため残念です。
今年度は3年ぶり10回目の出場となるはずでした。
全大陸の王者が揃うことなく大会が開催されるのは2005年にクラブW杯が現在の大会方式になって以来初の珍事です。
まず今大会の日程を確認しましょう。
2回戦(2月4日)
[1]UANLティグレス(北中米カリブ海王者) vs 蔚山現代(アジア王者)
[2]アル・ドゥハイル(開催国代表) vs アル・アハリ(アフリカ王者)
5位決定戦(2月7日)
準決勝(2月7日)
南米王者(パルメイラスorサントス)vs[1]の勝者
準決勝(2月8日)
[2]の勝者vsバイエルン(欧州王者)
決勝&3位決定戦(2月11日開催)
以上のようになっています。
ここから各クラブの紹介をしていきます。
まずUANLティグレスです。
メキシコのクラブで今回が世界大会デビューになります。
メキシコ人以外にアルゼンチン人、エクアドル人の選手が多いです。
チームカラーは黄色でニックネームがタイガーとのことです。
次に蔚山現代です。
こちらは韓国のクラブで2012年に続き2020年に2度目のACLを制しました。
準決勝でヴィッセル神戸、決勝でペルセポリスを2試合連続で逆転勝利をしており勢いがあります。
ペルセポリスは2018年のACLでも鹿島に決勝で敗れており2度目の準優勝でした。
蔚山の監督は2021年から洪明甫(ホン・ミョンボ)になっています。
彼は現役時代は韓国代表でアジア最高のリベロと呼ばれ日本代表とも何度も対戦しています。
Jリーグにもベルマーレ平塚に2シーズン、柏レイソルに3シーズン在籍しており日本でも有名です。
また選手には元鹿島のパク・チュホ、チョン・スンヒョンや元ジュビロ磐田と元ガンバ大阪のイ・グノ、元セレッソ大阪のキム・ソンジュンとJ経験者が多くいます。
そしてアル・ドゥハイルです。
こちらはカタールのクラブで開催国枠での出場になります。
何といっても1月13日に元柏レイソルのオルンガが電撃移籍したばかりのチームです。
正式発表前の1月12日にカタール・スターズリーグ第14節アル・サッド戦でスタメン出場するという衝撃デビューをしています。
Jリーグでは敵なし状態だったオルンガが世界でどこまでできるか楽しみです。
また2019年には元日本代表の中島翔哉も所属していました。
そのアル・ドゥハイルと対戦するアル・アハリはエジプトの名門クラブです。
エジプトリーグで42回優勝、カップ戦で37回も優勝しておりアフリカサッカー連盟より1900年代のベストクラブに選ばれています。
また日本で初めて行われた2005年のクラブW杯にも出場し初戦で敗退し6位の最下位となっています。
翌年の2006年大会も出場しておりその時は第3位の好成績でした。
最後はバイエルンです。
説明不要のドイツのビッグクラブです。
ブンデスリーガは8連覇中で国内で無敵状態が続いています。
昨年8月23日のUEFAチャンピオンズリーグ決勝ではパリ・サンジェルマン相手に1-0の完封勝利で6度目の欧州チャンピオンになりました。
ノイアー、ボアテング 、ミュラー、レヴァンドフスキなどスター揃いです。
2013年のクラブW杯で既に優勝を経験済みです。
鹿島関連ではジョルジーニョが1992年~1995年まで在籍していました。
バリバリのレギュラーであり3シーズンでリーグ戦67試合6得点を記録しキャプテンも務めていました。
そんな選手がバイエルンから直に鹿島に来るとは今では考えられません。
またガンバ大阪の宇佐美貴史も2011~2012年の1シーズン所属していました。
そしてまだ未定なのが南米王者です。
コパ・リベルタドーレス決勝は1月31日にパルメイラスvsサントスのブラジル勢同士の対決で決まります。
ここが鹿島サポーターにとって悩ましいところです。
まずサントスにディエゴ・ピトゥカがいます。
まだ正式発表こそされていませんが鹿島入団がほぼ決まっているボランチです。
不動のレギュラーであり攻撃の起点になっているため現状サントスのキーマンです。
ここで勝つとクラブW杯に出場するため世界大会でピトゥカを見ることができます。
ただ合流は2月中旬以降になるためリーグ開幕戦には間に合わないでしょう。
だからと言って負けを祈るわけにもいきません。
どういう気持ちで決勝を見たらいいのかわかりません。
またパルメイラスにはゼ・ラファエルがいます。
8番のサイドハーフを主戦場とする26歳のブラジル人です。
こちらは1月9日にブラジル紙が鹿島が狙っていると報じられた選手です。
現在の市場価値は450万ユーロ(約5億5000万円)でありかなりの実力者であります。
しかし鹿島は1月12日に同タイプのアルトゥール・カイキの加入を発表しましたのでゼ・ラファエルは撤退していると思われます。
加入することは無くなったとは言えどのような選手を狙っていたか気になります。
ぜひ見てみたい選手です。
このようにどちらのクラブが勝ち進んでも楽しみはあります。
今回のクラブW杯も例年通り日本テレビ系およびBS日テレで独占生中継されるとのことです。
まだキックオフの時間が不明でカタール開催のためおそらく日本時間で深夜が予想されます。
クラブW杯は元々注目度が低くそれほどニュースにもならないでしょう。
もしサントスが出場するのであれば鹿島サポーターにとって注目の大会になりそうですね。
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