鹿島アントラーズは11月20日の第36節大分トリニータ戦でスコアレスドローに終わり今季の4位以下が決定しました。
これにより自力での来季のACL出場権を逃しました。
川崎フロンターレが天皇杯で優勝すればリーグ4位のクラブにもACLの出場権が繰り上がってきます。
そのため可能性は0ではありませんが完全な他力本願になりました。
かつて鹿島アントラーズは他のどのクラブからも恨まれるほど勝負強かったです。
鹿島の代名詞と言えば勝負強さでした。
2016年は持ち前の勝負強さでチャンピオンシップからのリーグ優勝を果たしました。
さらにクラブW杯での躍進や天皇杯も制するなど終盤にもの凄い力を見せました。
それがその翌年2017年から影を潜めています。
そして5年連続での国内タイトル無冠という不甲斐ない結果につながっています。
特にリーグ戦では終盤までどうにか上位に喰らいつくもここ一番で勝利を逃し、順位を落としてきました。
実際どのような試合で勝ち切れなかったかを振り返っていきます。
2017年
11月26日第33節柏レイソル △0−0
12月2日第34節ジュビロ磐田 △0−0
首位で残り2試合を迎えます。
川崎フロンターレの追い上げはありましたが、鹿島は2試合の内1勝すれば優勝と圧倒的に有利な立場でした。
しかしプレッシャーに負けたのかホームで迎えた柏レイソル戦では攻め続けながらも1点も奪えず引き分けます。
そして運命の最終節はジュビロとのアウェイです。
11分の西大伍の負傷交代や43分の植田直通のゴールが誤審で取り消されるなど様々な不運はありました。
それでも勝たなければいけない試合でスコアレスドローです。
結果的に川崎に大逆転で優勝を奪われてしまいます。
ここから全てがおかしくなりました。
2018年
12月1日第34節サガン鳥栖 △0−0
3位で最終節を迎えます。
リーグ優勝は無くなっていましたが勝てば2位浮上もある試合でした。
前年からDAZNが参入し順位が一つ違うだけでも賞金がかなり変わってきます。
しかし下位に沈むサガン鳥栖にシュート8本といいところなくドローです。
結果はリーグ3位のままで終了です。
2019年
11月30日第33節ヴィッセル神戸 ●1−3
3位でホーム最終節を迎えます。
残り2試合で首位横浜F・マリノスとの勝ち点差は4でした。
まだ逆転での優勝を誰もが信じていました。
しかし14分にあっさり鹿島キラーである藤本憲明に先制点を決められます。
その後も追いかける展開でいいところなく敗戦です。
リーグ最終節を待たずしてリーグ優勝が消滅しました。
2020年
12月19日第34節セレッソ大阪 △1−1
5位でリーグ最終節を迎えます。
昨シーズンは天皇杯が変則開催であったためリーグ4位のクラブもACLの出場権がありました。
そして相手は勝ち点差1で4位につけるセレッソ大阪との直接対決です。
勝利すれば4位に上がりACL出場権を獲得できる状況でした。
しかし83分に痛恨の失点を喫してしまいます。
それでも諦めず残り5分はこれまで見たこともないような猛攻撃を仕掛けます。
90分にエヴェラウドのゴールで同点にし、ラストワンプレーでは上田綺世のヘディングシュートがポストを叩きます。
最後は可能性を感じましたが勝ち切れず5位でACL出場権を逃しました。
今季を含め5年連続でリーグ終盤の大事な試合で勝てていません。
終盤戦は1試合の持つ重要性が高くなり印象が残ってしまいます。
そのためホーム最終節の試合後のセレモニーがお通夜のような空気に包まれています。
今年はまだホームで1試合を残しています。
最後くらいは笑顔でホームゲームを締めたいです。
本当にサポーターは鹿島アントラーズの勝負強さの復活を待ち望んでいます。
ジーコとのテクニカルディレクターの契約も今年いっぱいとの報道もあります。
今後もアドバイザーとして残るようではありますが一つの区切りになりそうです。
どうにかジーコがチームに携わっているうちに復活の基盤を作り上げたいですね。
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