鹿島アントラーズは1993年のJリーグ開幕以降1024試合のリーグ戦を戦ってきました。(2022年シーズン終了まで)
そして成績は561勝154分309敗の勝率54.8%です。
オリジナル10の名門クラブとして勝利数もリーグ優勝回数8回も最多を誇っています。
これらは他クラブからすれば十分な成績なのかもしれません。
しかし鹿島のサポーターたちはまだまだ満足できてはいないです。
もちろん多くの喜びを与えてもらいましたが辛い思い出も同じくらい残っています。
更なるタイトル獲得、クラブの繁栄のため今まで以上にサポートをしていきたいです。
そして鹿島はこれまで14人の監督と2人の代行監督によりチームの指揮を執られてきました。
どの監督も鹿島イズムを継承しクラブのために全力を注いでくれました。
ただうまくいった時もあれば、いかなかった時もあります。
そこで今回は歴代監督のリーグ戦成績とタイトル数を見てみようと思います。(PK戦は引き分け扱い)
宮本征勝(1993年〜1994年6月)
58試合37勝3分18敗 勝率63.8%
エドゥー(1994年6月〜1995年)
74試合35勝8分31敗 勝率47.3%
ジョアン・カルロス(1996年〜1998年7月) Jリーグ(1996年)、ナビスコ杯(1997年)、天皇杯(1997年)3冠
73試合49勝6分13敗 勝率67.1%
関塚隆(1998年7月、1999年8月) ※監督代行
7試合4勝3敗 勝率57.1%
ゼ・マリオ(1998年8月〜1999年8月) Jリーグ(1998年)1冠
35試合21勝1分13敗 勝率60.0%
ジーコ(1999年8月〜1999年12月) ※監督代行
12試合8勝4敗 勝率66.7%
トニーニョ・セレーゾ(2000年〜2005年、2013年〜2015年7月) Jリーグ(2000年、2001年)、ナビスコ杯(2000年、2002年)、天皇杯(2000年)5冠
271試合141勝47分83敗 勝率52.0%
パウロ・アウトゥオリ(2006年)
34試合18勝4分12敗 勝率52.9%
オズワルド・オリヴェイラ(2007年〜2011年) Jリーグ(2007年、2008年、2009年)、ナビスコ杯(2011年)、天皇杯(2007年、2010年)6冠
168試合89勝44分35敗 勝率53.0%
ジョルジーニョ(2012年) ナビスコ杯(2012年)1冠
34試合12勝10分12敗 勝率35.3%
石井正忠(2015年7月〜2017年5月) Jリーグ(2016年)、ナビスコ杯(2015年)、天皇杯(2016年)3冠
59試合36勝4分19敗 勝率61.0%
大岩剛(2017年5月〜2019年) ACL(2018年)1冠
91試合50勝21分20敗 勝率54.9%
ザーゴ(2020年〜2021年4月)
42試合20勝7分15敗 勝率47.6%
相馬直樹(2021年4月〜2021年)
29試合18勝4分7敗 勝率62.1%
レネ・ヴァイラー(2022年〜2022年8月)
24試合11勝7分6敗 勝率45.8%
岩政大樹(2022年8月~)
10試合2勝6分2敗 勝率20.0%
1998年までは90分で同点の場合は延長戦そしてPK戦、2002年までは延長戦がありました。
そのため2002年までは勝率が高くなる傾向があります。
まずトニーニョ・セレーゾ監督は鹿島史上初の2度の指揮を執っており最も在籍期間が長く試合数も多いです。
就任初年度の3冠を含む通算5冠を達成しています。
そのセレーゾ監督を上回るタイトルを獲得したのがオズワルド・オリヴェイラ監督です。
リーグ3連覇はJリーグ史上まだ1度しか成し遂げられていません。
また就任5年全てでタイトルを獲っており通算6冠と素晴らしい実績です。
その2人は通算で見ると平均勝率よりも低いのが面白いところです。
そして2005年以降現行の1ステージ制になり日本人の2人が高い勝率を残しています。(2015年、2016年の2年間を除く)
石井正忠監督は2015年のシーズン途中にコーチから監督になるとナビスコ杯を制覇します。
翌年にはリーグと天皇杯の2冠と成績を残しました。
リーグ戦の勝率が61.0%とかなり高くもっと長く見てみたかったです。
残念ながらACL敗退により監督を解任されています。
その石井監督より高い勝率となっているのが相馬直樹監督です。
相馬監督もシーズン途中の難しい状況で監督を引き受けることになります。
そして29試合で勝率62.1%と60%を超えてきました。
就任時に15位だったところからACL出場権まであと一歩の4位まで浮上させます。
堅実な鹿島らしいサッカーを展開していました。
石井監督同様まだ相馬監督のサッカーを見たかったです。
そして近年は相馬監督以外はなかなか結果が出ておらず苦しんでいます。
ザーゴ監督、レネ・ヴァイラー監督、岩政大樹監督と勝率が50%にも達していません。
これではリーグ優勝はおろか優勝争いに食い込むことも厳しくなってしまいます。
岩政監督は鹿島アントラーズの立て直しに着手しています。
どうにか早く基盤を構築し、優れた名将の仲間入りをしてもらいたいです。
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