もしかしたら今季2023年の鹿島アントラーズ最大の新戦力になるかもしれません。
それは東京国際大学から加入したFW師岡柊生のことです。
YouTubeの公式チャンネルに上がっている宮崎キャンプや練習試合の様子を見ると体が仕上がっている印象を受けます。
まず目を引くのがドリブルです。
縦にも横にも推進力のある突破は魅力的です。
相手に囲まれた狭いスペースでも抜き切る技術があります。
174㎝、69kgと自分のサイズを活かしたプレーが特徴です。
また練習試合では得点も決めており豊富な攻撃陣の中でアピールに成功しています。
まだ公式戦が行われていないためどこまでプロで通用するかはわかりません。
ただかなりやりそうな雰囲気があります。
攻撃にアクセントを付けられる選手であり岩政監督の評価は高そうです。
もしかするとリーグ開幕戦でいきなりスタメン出場もあるのではないかと思っています。
しかしこれまで鹿島では大卒選手はあまりポジションを掴めていません。
2022年まで大卒選手を24人獲得しましたがリーグ戦で100試合以上出場したのは5人のみです。
その5人をリーグ戦成績とともに見てみましょう。
秋田豊 愛知学院大学(334試合20得点)
岩政大樹 東京学芸大学(290試合35得点)
相馬直樹 早稲田大学(250試合10得点)
奥野僚右 早稲田大学(185試合1得点)
田代有三 福岡大学(114試合31得点)
田代は途中出場も多く実質レギュラーと言えるのは上位4選手かもしれません。
ここ10年でも山村和也(流通経済大学)や赤﨑秀平(筑波大学)、山口一真(阪南大学)とその世代の目玉となる選手を獲得しましたがレギュラーとなることなくチームを去っています。
岩政が2004年入団なので長い間大卒のレギュラーが出ていませんでした。
しかし現所属選手では2021年に明治大学から加入した常本佳吾が2年で55試合2得点と右サイドバックのレギュラーとなっています。
さらに同期のGK早川友基も昨シーズン終盤から出番があり5試合に出場しました。
今後正GKになる可能性は十分あります。
ただ常本、早川を含め鹿島で名を残した大卒選手は皆、守備の選手たちです。
なぜか大卒で攻撃の選手は出てきていません。
師岡は初めてレギュラーとなることができるか注目です。
最近は大卒Jリーガーも海外から狙われるようになりました。
師岡も活躍次第では早くに海外からオファーがあるかもしれません。
鹿島の生え抜きではこれまで高卒入団選手ばかりが海外移籍をしてきました。
ようやく2022年の夏に法政大学3年生で前倒し加入した上田綺世がベルギー1部サークル・ブルッヘに移籍をしています。
そのため大卒選手としてはまだ海外移籍はありません。
師岡が記念すべき第一号選手となるのでしょうか。
元々師岡は2022年8月3日にジュビロ磐田に内定が発表されていました。
しかしその後10月19日にジュビロはファビアン ゴンザレスとの契約で規則違反があったとして、FIFAから処分を受けたことを発表します。
内容は新規選手登録禁止など非常に厳しいものでした。
そのため11月17日にジュビロ内定が解除され、同日鹿島内定が発表された異例の選手です。
この運命が本人にとっても鹿島にとっても良い方向に進むことを願っています。
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