いよいよ待ちに待った柴崎岳の鹿島アントラーズ復帰が現実味を帯びてきました。
現在はスペイン2部のCDレガネスに所属しています。
5月19日にスペイン紙「アス」が柴崎の退団を報じました。
レガネスは2試合を残して14勝10分16敗の勝ち点52で13位です。
そのため6位までに与えられる1部への昇格プレーオフ出場圏内に入ることはできませんでした。
昨シーズンも12位と結果が出せず来季は現有戦力の整理をするようです。
その中の一人として柴崎の名前が挙がっています。
柴崎はレガネスに加入後推定年俸は2億4000万円です。
この金額に見合った活躍をしているとはクラブに判断されていません。
まずはレガネスでの3年間の成績を見てみましょう。(5月19日時点)
2020-21 3位
34試合(2198分出場)2得点3アシスト
2021-22 12位
34試合(2371分出場)3得点1アシスト
2022-23 13位
29試合(1717分出場)0得点1アシスト
スペイン2部は22クラブあるためリーグ戦は42試合制の長丁場です。
過去2年間は個人としては多くの試合に絡めていました。
しかし今季は出場試合数、出場時間ともに減り途中出場も多くなっています。
またゴールに直結するプレーも減り存在感を全く出せていません。
2部でこの成績では退団も仕方ないように思います。
そこで気になるのは今後どのクラブに移籍するかです。
柴崎は1992年5月28日生まれでありもうすぐ31歳になります。
まだ海外でプレーするのかJリーグに復帰するのかどんな決断をするのでしょうか。
年齢的にはそろそろ日本に戻ってきてもいい頃です。
もしそうなった際には古巣の鹿島アントラーズが動くことは間違いないでしょう。
昨シーズンオフも日刊スポーツで鹿島が復帰に向けて動いていることが報じられています。
ディエゴ・ピトゥカの契約期間が2024年1月31日までであることを考えても可能性は低くありません。
現在の高額な年俸は鹿島では出せないのでどこまで本人が妥協するかです。
柴崎は青森山田中学時代から高校の練習に参加するなど異次元の存在でした。
早くからピッチ全体を見渡す視野の広さと正確なパスを出せる技術を持ち合わせています。
現代サッカーでは数少なくなったゲームメイカータイプのボランチです。
鹿島に同期入団の土居聖真はクラブのレジェンドになりつつあります。
さらに昌子源、植田直通も復帰しタイトルを知るOBたちが続々と帰還しています。
選手の移籍が活発化しクラブの伝統を継承しづらくなった時代です。
それでも幸い鹿島には戻って来てくれる選手が多くジーコスピリットは受け継がれています。
柴崎のように長く海外でプレーし、W杯に2度も出場している選手の経験は貴重です。
ぜひ復帰し次世代に自身の経験を引き継いでほしいと思います。
2007年夏にはセリエAのFCメッシーナから小笠原満男が復帰しました。
そしてこれが起爆剤となり逆転で6年ぶりのリーグ優勝を果たしています。
2023年もこの再来を柴崎の復帰で期待しています。
背番号は7なのかそれとも大きな背番号で新たな像を作り上げるのか今から楽しみです。
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