6月29日に上田綺世のベルギー1部サークル・ブルージュへの移籍が濃厚とのニュースが流れてきました。
かねてより海外移籍の噂がありましたが今回は決まってしまいそうです。
鹿島アントラーズの吉岡宗重フットボールダイレクターも正式オファーが届いたことを認め、「合意する方向で進んでいる」と話していました。
いよいよ海外移籍は秒読み段階に入ってしまいました。
鹿島との契約解除に必要な違約金は1億円から2億円とのことです。
上田の市場価値は120万ユーロ(約1億7000万円)なのでほぼ同額での移籍になりそうです。
これは世界的に見ればかなりの格安です。
今や上田はJリーグ屈指のストライカーとなっています。
この金額では上田レベルの選手を獲得することは困難です。
今いる鈴木優磨を筆頭にエヴェラウド、染野唯月と3人のFWで穴を埋めることになります。
皆が本来の力を発揮できれば影響は少なく済むのでベストパフォーマンスを期待したいです。
今季鹿島に復帰した鈴木も同じベルギーリーグでプレーしていました。
そして2020-21年シーズンにはシント=トロイデンで得点ランキング4位タイの17得点を挙げます。
一時はドイツ、フランス、トルコなど複数クラブからオファーがあり人気株となりました。
結果的にはステップアップは叶いませんでしたが海外でも通用することを証明してくれました。
上田は鈴木と同じくらいあるいはそれより上の成績を残せるのでしょうか。
ここで海外移籍をするまでの2人の鹿島でのリーグ戦の成績を以下に載せておきます。
まずは鈴木優磨からです。
2015年
7試合(108分)2得点 90分当たり平均得点1.667
2016年
31試合(1188分)8得点 90分当たり平均得点0.606
2017年
26試合(866分)6得点 90分当たり平均得点0.624
2018年
32試合(2376分)11得点 90分当たり平均得点0.417
鈴木は鹿島アントラーズユースから2015年にトップ昇格しています。
そして高卒ルーキーにもかかわらず1年目から結果を残しました。
デビュー戦となった9月12日2ndステージ第10節のガンバ大阪戦では初ゴールも決めています。
鹿島での高卒ルーキーのデビュー戦初ゴールは増田誓志と鈴木の2人しかいません。
その後、順調に成長し2018年のACL優勝を置き土産に2019年夏にシント=トロイデンに移籍しています。
次に上田です。
2019年
13試合(399分)4得点 90分当たり平均得点0.902
2020年
26試合(1154分)10得点 90分当たり平均得点0.780
2021年
29試合(1753分)14得点 90分当たり平均得点0.712
2022年
18試合(1464分)10得点 90分当たり平均得点0.614
ちょうど鈴木と同じくJリーグで4年プレーしてからの海外移籍となりそうです。
3年連続リーグ戦二桁得点はなかなかできるものではありません。
成績は上田の方が良いですね。
ただ上田は法政大学の3年生の夏に鹿島に入団しています。
鈴木より2年ほど大学で経験を積んでからのプロ入りだったため単純な比較はできません。
それでもこれから海外に行くからには同等の成績を残せるでしょう。
また上田は半年後に控えるカタールW杯のメンバーに継続的に選ばれています。
現状では当落線上でどうなるかわかりません。
鹿島で活躍すれば選ばれるかもしれませんが海外で活躍した方が可能性は上がります。
しかし出場機会が減ってしまえば選ばれないというリスクもあります。
自分の可能性を信じたのであれば行き進んでほしいです。
8年前に同じような状況で大迫勇也もドイツに渡りました。
2014年のブラジルW杯に向けて当落線上にいましたが冬のマーケットでドイツ2部のTSV1860ミュンヘンに移籍します。
そこで結果を出しW杯のメンバー入りを果たします。
そしてその後は日本代表のエースになりました。
狙うは大迫の再現です。
もし移籍をするのであれば大成功してほしいです。
上田に心置きなく活躍してもらうためにも鹿島はリーグ優勝したいですね。
コメント