鹿島アントラーズの勢いが止まりません。
今季は京都サンガF.C.との開幕戦を2−0で勝利し、7年ぶりのJリーグ制覇へ視界は良好かと思われました。
しかし第4節アビスパ福岡戦でスコアレスドローに終わるとその後4連敗となります。
第8節ヴィッセル神戸戦ではホームで衝撃的な5失点を喫し、選手とサポーターの対立も見られました。
順位も15位まで下降しクラブの前途に不安を感じたファン、サポーターも少なくなかったはずです。
ただこのまま終わらないのがJリーグ30年間をトップで走り続けてきた鹿島アントラーズです。
ここから底力を見せV字回復をします。
次のアルビレックス新潟戦から5試合連続完封勝利で一気に上位争いに浮上してきました。
特に第13節名古屋グランパスとの対戦は国立競技場でJリーグ30周年記念スペシャルマッチとして大々的に開催されます。
名古屋は3位でリーグ最少失点タイと強固な守備を形成していました。
その相手に2−0の完勝です。
注目度の高かった一戦でかつての勝負強さを見せてくれました。
さらに昨季から上位陣にことごとく敗れていましたがその嫌な流れも止めています。
2位の横浜F・マリノスには勝ち点2まで肉薄しておりこのペースでいけば追い越すのは時間の問題です。
後半戦で神戸やマリノス、サンフレッチェ広島といい試合ができれば逆転でのリーグ優勝も現実味を帯びてきます。
ぜひそのような展開に持ち込みたいです。
現在の鹿島の好調を支えているのは守備であることは間違いありません。
植田直通、関川郁万の両CBを中心に相手に決定機を作らせる回数を減らせています。
そのため早川友基のスーパーセーブを見る機会もさほどありません。
ベンチには昌子源も控えており盤石の体制となっています。
そしてここまでリーグ戦を13試合消化し7試合を完封です。
鹿島は元々完封率の高いクラブではありますが今季はさらに高くなっています。
ここで2011年以降のリーグ戦完封試合数を調べてみました。(2021年は38試合制)
2011年 10試合
2012年 10試合
2013年 6試合
2014年 11試合
2015年 9試合
2016年 13試合
2017年 16試合
2018年 15試合
2019年 15試合
2020年 6試合
2021年 15試合
2022年 10試合
2016年~2019年の4年間は3試合に1試合以上の割合で完封です。
非常に守備が安定していたと言えます。
2017年は最終節で優勝こそ逃すものの昌子、植田の安定した守備力で勝ち点を積み重ねていました。
そして翌年2018年のACL獲得にも繋がっています。
今季はこのペースでいけば完封は18試合になり最も多くなりそうです。
ぜひ半数を超える完封劇を見せてもらいたいです。
また上述したように現在5試合連続完封勝利中となっています。
これは同一シーズンではクラブ初の5試合連続完封であり記録を樹立しました。
Jリーグ全体の記録は名古屋グランパスの9試合連続無失点です。
2021年第2節北海道コンサドーレ札幌から第19節サンフレッチェ広島戦まで9試合を7勝2分で乗り切っています。(第19節はACL出場の関係で前倒し開催)
さらに第1節の失点から第10節の失点までの無失点継続時間823分もJ1記録として名古屋が持っています。
まだこの記録を更新するには4試合も無失点を続けなければならず簡単には破ることはできなそうです。
ただ鹿島はこれまで様々なJリーグ記録を保持しているクラブです。
この連続無失点試合と無失点継続時間も鹿島が名を刻んでいきたいですね。
そのためにも目の前の試合を1試合ずつ集中して戦ってほしいと思います。
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