現在世界中がオリンピック一色です。
その中で安部裕葵がバルセロナのトップチーム昇格に向けて結果を出しています。
まずは7月21日にトップチームのプレシーズンマッチに出場します。
トップチームの主力が多数不在でしたが後半開始から途中出場し絶妙クロスで追加点をアシストしています。
また2日後の7月23日には所属するバルセロナBの今季初のプレシーズンマッチに出場です。
この試合では先発出場し、前半45分のみプレーでしたが1ゴール1アシストを記録しています。
ここまでPSMとは言え、結果を出しており今後トップに上がれるのかが注目です。
ただ5月6日にはギリシャ1部リーグのパナシナイコスFCが110万ユーロ(約1億4000万円)でオファーを出したことが報道されました。
安部レベルの選手に110万ユーロは格安でしょう。
もしバルセロナが手放すことになれば多数のオファーがありそうです。
今やオリンピック世代のエースであり日本代表にも継続的に選出されている久保建英ですらレアル マドリードのトップチームに上がれるかわかりません。
ここ2年間はラ・リーガの他チームにレンタル移籍をしており今季もどこかへのレンタル移籍が濃厚です。
本当に世界は厳しいですね。
安部は元々東京オリンピック世代では中心的な選手でした。
現在日本代表はオリンピックを戦っていますが心情はいかがなものでしょうか。
U-22日本代表の2019年最後の試合となった12月28日U-22ジャマイカ代表戦では背番号10としてスタメン出場をしています。
9-0と圧倒したゲームでしたが28分にチーム5点目を決めました。
もし世界にコロナが蔓延せず、安部自身に何事もなく2020年にオリンピックが開催されていたとしたらメンバー入りの可能性は高かったように思います。
しかし2020年はコロナ禍になりオリンピックは1年延期になりました。
そして昨年2020年はオリンピック世代の試合は1試合も行われていません。
そのため2019年と2021年では大きくメンバーが変わることになります。
ジャマイカ戦では中山雄太、瀬古歩夢、旗手怜央、前田大然がスタメン出場し、ベンチに谷晃生、三笘薫と今の東京オリンピックのメンバーに6人が残っています。
逆に言うとオーバーエイジを除く19人の内、13人の選手は2019年最後の試合に選出されていないわけです。
この時は久保建英や堂安律を選外にしていたとはいえ大幅な入れ替えが起こっています。
育成年代の2年間は大きいです。
また2020年は安部自身も不運な年でした。
まず2月2日第23節プラット戦の後半34分に相手DFを抜き去った瞬間に右ハムストリングを押さえて転倒し右足大腿二頭筋の腱断裂の全治5ヵ月の大怪我を負います。
そして復帰間近の8月には新型コロナウイルスの陽性反応が確認されます。
ようやく10月3日に約8ヵ月ぶりに実戦復帰をしますが11月6日の練習中にまた同箇所を負傷します。
この時は約1ヵ月で復帰し12月13日の第9節のエスパニョールB戦に74分から途中出場します。
しかしわずか3分後の77分に三度同じ右足大腿二頭筋を負傷し離脱となっていました。
このように2020年は復帰しては再発を繰り返していました。
そのため代表からは遠のくことになり2019年を最後に一度も召集されていません。
ただ怪我は完治しつつあるようでチームでは2021年3月中旬以降からメンバーに名を連ねだすと4月18日のプレーオフ進出をかけたグループリーグ第3節から戦列に復帰します。
そしてその後は継続的にプレーできています。
本調子であればドリブルのキレは抜群であり十分スペインでも通用すると思います。
今回オリンピックメンバーから落選したことでもう目指すはA代表しかありません。
安部の本職である左SHはA代表では南野拓実や原口元気など実力者が多いポジションです。
またU-24でも三笘薫、相馬勇紀がおり落選組でも食野亮太郎や遠藤渓太とまだまだライバルがいます。
今後相当な活躍がないと日本代表に召集すらされないでしょう。
険しい道のりですが結果を出し続けてのし上がってほしいです。
東京でのオリンピック出場は叶いませんでした。
しかし来年2022年はカタールW杯があります。
もうすぐですがきっと日本の秘密兵器になると信じています。
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