8月6日はU-24日本代表とU-24メキシコ代表の東京オリンピック3位決定戦が埼玉スタジアム2002で行われました。
結果は1−3で敗戦です。
これにより東京オリンピックのサッカー日本代表は4位という結果で終了になりました。
1968年メキシコシティーオリンピックの3位決定戦と同カードであり、その時は日本が開催国のメキシコに勝利し銅メダルでした。
今回は日本が開催国であり結果も逆になるという何とも言えないものになってしまいました。
これほど悔しい敗戦も久しぶりです。
さらに試合後の選手のインタビューを見て悔しさも倍増しました。
特に久保建英の涙には心が打たれるものがありました。
あんなに号泣するとは思いもしなかったです。
まずは試合を振り返ります。
日本のスターティングイレブンです。
GK12 谷晃生
DF2 酒井宏樹
DF3 中山雄太
DF5 吉田麻也
DF14 冨安健洋
MF6 遠藤航
MF7 久保建英
MF10 堂安律
MF16 相馬勇紀
MF17 田中碧
FW19 林大地
日本は準決勝のスペイン戦からスタメン2人を変更してきました。
スペイン戦では出場停止だった冨安が復帰します。
また相馬もサイドの主導権を握るため起用されました。
キャプテン吉田はオリンピック歴代最多新記録となる13試合目の出場でした。
両チームとも中2日で120分を戦っておりペースを落としながら入るかと思いました。
しかし序盤からメキシコは前に出てきます。
その勢いに押されながらの展開になりました。
そして11分に遠藤が相手がドリブルで仕掛けてきたところで足を踏んでPKを取られてしまいます。
ペナルティエリア内か微妙なところでありVARでも判定は変わりませんでした。
あまりに日本に不運な判定でした。
そして13分にこのPKを17番セバスティアン コルドバに冷静に左に決められます。
さらに日本が落ち着く前にメキシコは攻撃を仕掛けます。
22分にはまたしてもセバスティアン コルドバの左からのFKに5番ヨハン バスケスに頭で決められます。
これで早くも2点のビハインドになりました。
前半終盤にかけて徐々に日本もボールを回せるようになりますがチャンスらしいものはなく終了です。
後半開始から相馬に代えて旗手怜央を投入します。
相馬は前半からドリブルで仕掛けようとしており動きは悪くなかったように思います。
そして日本は53分にようやく決定機を作ります。
右サイドから攻撃を仕掛け逆サイドにボールが流れます。
最後は遠藤が左サイドからクロスを上げ堂安がヘディングシュートを打ちますがバーの上でした。
これで反撃開始かと思った後に決定的な3点目を決められます。
58分にCKからセバスティアン コルドバの左足のアウトスイングのボールに11番アレクシス ベガにヘディングで完璧に決められます。
3失点全てがコルドバのセットプレーからです。
もう攻撃するしかなくなった日本は62分に中山、林から三笘薫、上田綺世と2枚替えです。
そして68分に三笘が中央からドリブル突破し上田にスルーパスを出します。
これに上田が右足でシュートもGKオチョアに防がれてしまいました。
この辺りからオープンな展開になり出します。
そこで71分に田中から板倉滉に交代です。
75分には酒井のインターセプトから三笘の左足のシュートもGKに弾かれてしまいます。
至近距離でもオチョアの反応が素早くなかなかゴールを割らせてくれません。
それでも得点の雰囲気が漂い出してきました。
そしてついに日本が1点を返します。
78分に久保の横パスから三笘が右足でのシュートフェイントから切り返し左足でネットを揺らします。
その後80分に遠藤に代えて三好康児を投入し猛攻撃をかけます。
最後は何本か決定機を作りましたが得点に至りません。
GS第2戦でメキシコと対戦した時とほぼ逆のような展開で負けてしまいました。
やはり強豪相手に先制点を取られるとかなり苦しくなります。
今回の対戦では完敗だったと思います。
ただ勝てない相手ではなかっただけに残念な結果になってしまいました。
ただ選手にとってはこれが終わりではありません。
サッカーで言えばオリンピックはあくまで世代別の国際大会です。
真の世界一を決める大会はワールドカップになっています。
今回の東京オリンピックに出場した選手の多くは23歳〜24歳と来年のカタールW杯に食い込んできてもおかしくない年齢です。
この悔しさをバネにして1人でも多くの選手がA代表に入り頑張ってもらいたいです。
また今回のメンバーでは久保建英と鈴木彩艶の2人は次の2024年パリオリンピックの世代です。
この経験を伝えて次はメダルを獲得してほしいと思います。
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