5月4日にJ2第14節アルビレックス新潟vsツエーゲン金沢が行われました。
そしてこの試合で金沢の須藤直輝が76分から途中出場でピッチに立ちます。
J2ではありますが記念すべきリーグ戦デビューとなりました。
本職の左サイドハーフでアディショナルタイムを含め20分弱の出場です。
金沢は負けている展開だったため攻撃に出たいところでした。
しかしうまく新潟に守られてしまいチャンスを作ることができません。
須藤も数回しかボールが回って来ず決定的な仕事をすることはできませんでした。
チームも敗れてしまいアピールに成功したとは言い難いデビュー戦となりました。
まずはこのように途中出場が主になってくると思います。
短い時間ではありますが自分の特徴であるプレーを出してアピールをしてほしいです。
そしてシーズンのどこかのタイミングではレギュラーになれる選手に成長してもらいたいですね。
そんな須藤は今季鹿島アントラーズからツエーゲン金沢にレンタル移籍をしています。
鹿島では期待されての入団でしたが層が厚く出場機会が回ってきませんでした。
そのため武者修行中です。
ここで少し須藤直輝について紹介したいと思います。
2002年10月1日生まれで埼玉県熊谷市出身です。
中学生になると地元の大宮アルディージャジュニアユースに所属します。
その頃にはすでに将来有望な選手でありU-15日本代表にも選ばれるほどでした。
高校生になる際に実力的には大宮のユースに昇格できたようです。
しかし本人が高校選手権に出場したいという想いがあり、またスタイルが合っていると感じ自分で埼玉県の昌平高校を選びます。
やはりプロ入りできるような選手は幼い頃から自分を客観視でき分析する能力に長けています。
昌平高校は2014年の第93回全国高校サッカー選手権が初出場であり、これまで4度目の出場をしています。
そのため比較的新しい強豪校です。
その昌平高校では1年生から10番を任されレギュラーでした。
そして目標であった高校選手権には2年時の第98回、3年時の第99回と2度出場しています。
結果は2大会連続でベスト8でした。
特に第99回大会はプロ内定4人を擁し優勝候補であったため悔しい敗退でした。
高校卒業後の2021年に鹿島アントラーズに入団します。
ルーキーイヤーは鹿島でリーグ戦の出場はならずもルヴァン杯GSで2試合に出場しプロとして一歩を踏み出していました。
須藤の最大の魅力はドリブルです。
中学生時代から得意だったようで磨きをかけてきました。
須藤のドリブルはスピードで直線的にぶち抜くタイプでなくテクニックで状況を見て縦にも横にもかわしていくタイプです。
身長は169㎝と小柄であり緩急を付けてくるためなかなか相手ディフェンスは止めることができません。
また空中に浮かすという上という選択肢もあり足技は天下一品です。
お兄さんがフリースタイルフットボールの有名なパフォーマーのようで幼いころから一緒に練習していたのかもしれませんね。
自らがお手本にしていたと公言するのは元ブラジル代表のロナウジーニョとのことで確かに似ています。
カットインからのシュートもあるため得点力がついてくれば面白い選手になりそうです。
最近の鹿島では連携が上手い選手は多くいますが個で勝負できる選手はなかなかいません。
金沢でしっかり成長して来季は鹿島に復帰できるよう頑張ってもらいたいです。
内田篤人は2020年8月23日の第12節ガンバ大阪戦で引退しました。
その試合後のスピーチで「カシマは少し田舎ですが、サッカーに集中できる環境、レベルの高さ、そしていま在籍している選手が君たちの大きな壁となり、ライバルとなり、偉大な先輩として迎え入れてくれるはずです。僕はそれを強く願います。」と未来の後輩に向けてメッセージを送っています。
私はサポーターとしてこの言葉を聞いたサッカー少年がいつか鹿島アントラーズの選手として入団してくれたらと強く思いました。
そしてこの言葉は当時高校3年生であった須藤少年の心に響いていました。
この言葉を聞いて須藤は鹿島入団を決めたそうです。
こんなにも早く内田イズムを引き継ぐ選手が出てくるとは思いませんでした。
歴史は繰り返されます。
次は須藤が活躍し次世代の鹿島の選手に引き継ぐようなそんな選手になってもらいたいです。
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