J1リーグ第7節浦和レッズ戦で舩橋佑がリーグ戦デビューを果たしました。
その1週間前のルヴァン杯第2節アビスパ福岡戦で公式戦デビューをしておりましたがリーグ戦は違った緊張感があったでしょう。
舩橋は鹿島アントラーズユースから今年高卒で入団したばかりのルーキーです。
鹿島のレジェンドである小笠原満男の後継者として期待されている逸材だけのことはあり今年の高卒新人の中で最初にデビューしました。
浦和戦ではゴール前でボールを奪われるというミスや深いタックルでイエローカードを貰うなど上々の出来とはいきませんでした。
しかし誰もが最初からうまくいくわけではありません。
この経験を活かし今後鹿島アントラーズを背負う選手に成長してほしいと思います。
今年の舩橋は早くも7試合目で出場機会を掴みました。
しかし鹿島では新人がルーキーイヤーにリーグ戦にデビューできるとは限りません。
特に高卒の選手では鳴り物入りで加入しても1年間出番がないこともあります。
日本代表にまで成長した昌子源や植田直通もルーキーイヤーは出番なしに終わっています。
そんな中開幕戦でいきなり先発フル出場し勝利に貢献した選手がいます。
2006年に清水東高校から入団した内田篤人です。
しかも前半20分にドリブル突破からPKを獲得し小笠原の先制弾を演出しました。
2021年現在まで開幕戦でスタメン出場したのは内田ただ一人です。
内田は別格ですがそれ以降出場機会を得る選手は増えてきています。
どのような高卒選手がルーキーイヤーにデビューできたのか、またどのような状況で出場しているのかを調べてみました。(カッコ内は投入時スコアと結果)
2006年
内田篤人
3月5日第1節サンフレッチェ広島
先発フル出場(4−3)
2007年
遠藤康
4月7日第5節大宮アルディージャ
77分途中出場(0−0→0−0)
2009年
大迫勇也
3月15日第2節アルビレックス新潟
76分途中出場(0−2→1−2)
2011年
柴崎岳
4月29日第8節アビスパ福岡
85分途中出場(2−1→2−1)
イゴール
6月15日第15節ヴァンフォーレ甲府
85分途中出場(0−0→0−1)
土居聖真
11月26日第33節清水エスパルス
82分途中出場(3−0→3−0)
2014年
カイオ
3月15日第3節サガン鳥栖
82分途中出場(3−0→3−0)
杉本太郎
7月27日第17節浦和レッズ
68分途中出場(1−1→1−1)
2015年
鈴木優磨
9月12日2nd第10節ガンバ大阪
74分途中出場(0−2→1−2)1ゴール
2016年
垣田裕暉
7月13日2nd第3節名古屋グランパス
先発出場61分途中交代(3−0)
2017年
安部裕葵
4月1日第5節大宮アルディージャ
74分途中出場(0−0→1−0)
2020年
荒木遼太郎
2月23日第1節サンフレッチェ広島
60分途中出場(0−2→0−3)
染野唯月
7月4日第2節川崎フロンターレ
72分途中出場(1−2→1−2)
山田大樹
8月16日第10節ヴィッセル神戸
先発フル出場(2-2)
松村優太
8月16日第10節ヴィッセル神戸
82分途中出場(1−2→2−2)
2021年
舩橋佑
4月3日第7節浦和レッズ
77分途中出場(1−2→1−2)
上記の選手たちが入団1年目に晴れてリーグ戦の出場を果たしています。
内田以外では垣田と山田がスタメンデビューですが他の選手は途中出場です。
そしてほとんどが残り時間が少ない状況で投入されています。
ただ案外同点や負けている展開で出場していることがわかります。
デビュー戦と言えども戦力として期待されて出場していますね。
なかなか初戦から結果を出すことは難しいですが鈴木優磨はデビュー戦ゴールという快挙を成し遂げています。
高卒ルーキーのデビュー戦初ゴールは鹿島史上2人目の記録でした。(1人目は2004年の増田誓志)
またこちらも意外ですが夏までの早い段階でデビューする選手が多かったです。
さらに昨年の2020年は4人全員がリーグ戦に出場するという当たり年でした。
いつか4人ともレギュラーとして活躍する日を楽しみにしています。
2021年入団の舩橋、須藤直輝、小川優介の3人を含め2006年以降は42人の高卒選手が加入しています。
その中でルーキーイヤーにリーグ戦に出場できているのはたった16人です。
確率は約38%であり厳しい数字になっています。
もちろんルーキーイヤーに出場したからといって全員が後のレギュラーになったわけではありません。
また2年目以降にデビューしレギュラーになった選手も多くいます。
ただデビューは選手からしたら早く迎えたいものです。
須藤と小川には舩橋に負けじと今年デビューできるようアピールをしてもらいたいですね。
そして舩橋佑には一般的な船橋ではないと早く認知されるくらいの選手になってほしいです。
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