2023年のJリーグも開幕してから約1ヵ月半が経ちました。
過去3年間は新型コロナウイルスの影響でスケジュール通りに進んでいませんでした。
しかし今季はようやく予定通りにスケジュールをこなすことができています。
またJリーグは2023年よりスタジアムの収容人数100%での声出し応援が可能となりました。
マスクの着用も個人の判断に委ねることになりかつての日常はだいぶ戻ってきました。
その中で現在リーグ戦とカップ戦が並行して行われています。
リーグ戦は6試合、カップ戦は3試合と早くも9試合の公式戦が行われました。
リーグ戦ではヴィッセル神戸、名古屋グランパス、浦和レッズと優勝候補に入るクラブがスタートダッシュに成功しました。
選手層も厚くこのままの勢いを持続されると非常に厄介です。
また川崎フロンターレはなかなか結果が出ずに苦しんでいます。
鹿島アントラーズは昨季の3強と既に対戦があり3連敗です。
今季も上位陣との対戦結果が大きく順位に影響を与えようとしています。
後半戦では必ず勝てるようチームを成長させていきたいです。
そしてもう一つの大会であるルヴァン杯では横浜F・マリノス、名古屋グランパスが3連勝でグループステージ突破が大きく近づいています。
またリーグ戦では調子が上がらないガンバ大阪も勝ち点7でEグループの首位となっておりカップ戦を盛り上げています。
今季は各グループの1位クラブのみがGSを無条件で突破となるため残り3試合で波乱がありそうです。
今のところ2つの大会でともに成績を残しているのは横浜F・マリノス、名古屋グランパス、サンフレッチェ広島の3クラブになるでしょうか。
ただこれらのクラブがリーグ戦とルヴァン杯の両方ともタイトルを取れるかはわかりません。
1993年に開幕したJリーグも昨季で30年が経過しました。
そのJリーグの歴史の中でリーグ戦とカップ戦の両取りをしたクラブはたった4回しかありませんでした。
その4回は以下のクラブとなっています。(1995年はカップ戦の開催はなし)
1993年
ヴェルディ川崎
1994年
ヴェルディ川崎
2000年
鹿島アントラーズ(3冠)
2014年
ガンバ大阪(3冠)
Jリーグの草創期にヴェルディは圧倒的な強さでした。
日本代表を多く揃えスター軍団でした。
その勢いのままJリーグ開幕後2年連続でリーグ戦とカップ戦を優勝します。
もう今後達成するクラブは出てこないかもしれません。
その後は2000年の鹿島と2014年のガンバが3冠を達成しているため両方とも優勝をしました。
30年間で3クラブが4回とかなり少ない記録です。
リーグ戦は年間を通してコンスタントに成績を残さないと優勝できません。
またカップ戦もグループステージでは総当たりで突破するとトーナメント方式と戦い方が変わってきます。
さらに代表選手がいない間に開催されたり、ミッドウィークに組み込まれたりとハードです。
若手の登竜門でもありチーム力が試される大会となっています。
そしてクラブによってはリーグ優勝の可能性が低くなると現実的にカップ戦に専念することも考えられます。
2014年にガンバが最後に3つのタイトルを取って以降、カップ戦優勝クラブのリーグ戦の順位はどうであったか調べてみました。
2015年
鹿島アントラーズ(5位)
2016年
浦和レッズ(2位)
2017年
セレッソ大阪(3位)
2018年
湘南ベルマーレ(13位)
2019年
川崎フロンターレ(4位)
2020年
FC東京(6位)
2021年
名古屋グランパス(5位)
2022年
サンフレッチェ広島(3位)
やはりカップ戦と言えども力がなければ優勝はできません。
そのためリーグ戦でも上位には入っています。
ただ上位グループにいても最後まで優勝争いに絡んでいたクラブは2016年の浦和のみと言えます。
この年は2ステージ制であり浦和は最多の勝ち点74を稼いでいました。
しかしチャンピオンシップで鹿島に敗れリーグ王者にはなれず涙を呑んでいます。
近年はJリーグも戦力の均等化が話題になり絶対的なクラブが少なくなりました。
2020年、2021年の川崎はリーグでは強かったですがそれでも両取りはできませんでした。
そう考えると次はいつ達成されるかわからないほど先になるのかもしれません。
鹿島アントラーズは現在スタイル構築に向けてもがき苦しんでいます。
今季はすぐに結果を出すのは難しそうです。
それでもいつか理想とするスタイルが確立されると信じています。
その先に年間で2冠や3冠とタイトルを取れるような勝負強さが備わってくれたらと思います。
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