4月11日に佐野海舟が第7節柏レイソル戦で左膝内側側副靭帯損傷を負ったことが公式HPで発表されました。
このレイソル戦で佐野はフル出場をしています。
どのシーンで負傷したかDAZNで映像を見返してみました。
すると93分40秒辺りで左サイドから安西幸輝がスローインを入れます。
これを佐野が左足で前に蹴り出そうとしたところ、相手の17番フロートがスライディングでボールを当てに来ます。
佐野はボールを蹴った際にかなりの衝撃を受けたようでプレーの後に顔をしかめていました。
おそらくこのシーンで負傷したのでしょう。
試合後に挨拶でグラウンドを回る際も左足を痛そうにしていました。
全治は約4週間となっています。
この1ヵ月はリーグ戦のみならずカップ戦も組み込まれています。
予定通りの期間で復帰でしたとしても公式戦6試合を佐野を欠いて戦うことになってしまいました。
現在チーム状況が悪い中で追い討ちをかける非常事態となっています。
佐野は今季、ポルトガルに移籍した三竿健斗の後継者としてFC町田ゼルビアから加入しました。
そしてその穴を十分すぎるほど埋めてくれています。
初のJ1でのプレーにもかかわらず存在感は試合ごとに増すばかりです。
Jリーグの公式データによると1試合平均インターセプト0.8はリーグ2位の成績です。
ただ1試合平均タックル数は2.5であり、これはリーグ42位でした。
つまりタックルではなくデュエルの強さや読みの素早さで奪い切る力があります。
第4節のアビスパ福岡戦では不可解な退場もありましたがファウルが少なく警告が少ないのも特徴です。
身長176cm、体重67kgとそれほどサイズがあるわけではありませんがとにかくボールの奪い方が上手いです。
また今季の鹿島アントラーズは1試合平均走行距離が114.254kmとなっています。
これはJ1の18クラブ中14位と走るサッカーをしていません。
その中で佐野は毎試合のように12kmほど走っており、個人ではJリーグ全体で上位につけるほどのスタミナを見せてくれています。
まさにチームの心臓部です。
これまでは4−3−3のアンカーに佐野を配置し守備を安定させてきました。
しかし今の鹿島には佐野のようにボール奪取力に優れた守備的ボランチは他にいません。
佐野の離脱でフォーメーションの変更を余儀なくされるでしょう。
おそらく4−2−3−1になりディエゴ ピトゥカと樋口雄太のダブルボランチがファーストチョイスになりそうです。
ただ名古新太郎、中村亮太朗、小川優介そして舩橋佑とボランチは多く揃っています。
皆、出場機会に飢えているのでここでアピールをしてほしいです。
そしてトップ下には荒木遼太郎が入ることになるでしょうか。
同じタイミングで土居聖真も負傷したことが悔やまれます。
荒木は2021年にJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞した選手です。
これを機に鹿島の10番を背負う者として復調してほしいです。
特に今の鹿島は攻撃面で課題があり荒木のプレーが光を見出すかもしれません。
シーズンは始まったばかりでありまだまだ長く険しい道のりは続きます。
佐野の能力に高さはこの約1ヵ月半でJリーグ全体に知れ渡りました。
このチームで替えがきかない存在です。
まずはゆっくり休んで怪我を完治させてもらいましょう。
そして復帰したらチームの勝利のためにこれまで以上に貢献してもらいたいです。
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