新年あけましておめでとうございます。
1月1日のスポーツイベントと言えばサッカー天皇杯決勝です。
しかし当初から元日が決勝だったわけではなく第48回(1968年度)から1月1日の国立競技場で定着しました。
これはサッカーが人気スポーツでなかったために明治神宮に来る約250万人の参拝客をターゲットにしてこの日程になりました。
天皇杯は1921年に大日本蹴球協會(現・日本サッカー協会)創設と同時にア式蹴球全國優勝競技會の大会名で第1回目が開催されます。
過去には第6回大会(大正天皇の病状悪化のため)、第14回大会(極東選手権競技大会のため)、第21回〜第25回大会(第二次世界大戦のため)、第27回〜第28回大会(世情不安のため)と9回中止になっています。
ただ天皇杯は中止大会も含めて通算回数に含めています。
そのため今大会は記念すべき第100回大会です。
当初はコロナにより中止も検討されていましたが出場クラブを減らしてどうにか開催できました。
JクラブはJ1の優勝、2位、さらにJ2、J3の優勝チームしか出場しませんでしたが決勝は順当に川崎フロンターレvsガンバ大阪となっています。
果たしてどちらが優勝するのでしょうか。
過去10回の決勝戦の結果です。(括弧内はその年のリーグ順位)
第90回(2010年) 鹿島アントラーズ(4位) 2-1 清水エスパルス(6位)
第91回(2011年) FC東京(J2 1位) 4-2 京都サンガF.C.(J2 7位)
第92回(2012年) 柏レイソル(6位) 1-0 ガンバ大阪(17位)
第93回(2013年) 横浜F・マリノス(2位) 2-0 サンフレッチェ広島(1位)
第94回(2014年) ガンバ大阪(1位) 3-1 モンテディオ山形(J2 6位)
第95回(2015年) ガンバ大阪(2位) 2-1 浦和レッズ(3位)
第96回(2016年) 鹿島アントラーズ(1位) 2-1aet 川崎フロンターレ(3位)
第97回(2017年) セレッソ大阪(3位) 2-1aet 横浜F・マリノス(5位)
第98回(2018年) 浦和レッズ(5位) 1-0 ベガルタ仙台(11位)
第99回(2019年) ヴィッセル神戸(8位) 2-0 鹿島アントラーズ (3位)
天皇杯はトーナメントの一発勝負であるため勢いも必要です。
そうは言ってもこうして見るとリーグ戦の上位クラブが決勝に進み、さらに優勝するケースが多くなっています。
2011年はJ2同士の対決という珍しい決勝もありました。
そして2013年はリーグ戦の上位2クラブと同じ顔合わせでした。
今回はその時以来7年ぶりのJ1リーグ戦優勝クラブと準優勝クラブの決勝です。
また決勝ではそれほど点数が入らないため1点の重みが変わってきます。
ここ10年では2011年と2017年しか逆転がなく先制点を決めたチームが逃げ切って優勝しています。
そのため今回も先制点がかなり鍵になってくるでしょう。
2016年以降川崎とガンバはリーグ戦でのみ10回対戦しています。
今年は川崎がダブルをしましたが5勝2分け3敗とそこまで差はありません。
さらに公式戦通算では川崎から見て42試合で16勝7分け19敗とガンバの方が勝ち越しています。
ガンバとしてはリーグ優勝を決められた試合で0-5と大敗していますので借りを返したいはずです。
おそらく総合力では川崎の方が1枚も2枚も上手です。
しかし個の打開力ではガンバも負けていません。
2014年、2015年とガンバが連覇した決勝ではパトリックが2試合で3ゴールと大暴れしています。
さらに渡邉千真も対川崎フロンターレで公式戦9得点と相性がいいです。
ハマればガンバが番狂わせをする可能性もあると思っています。
これまでは天皇杯は鹿島アントラーズが5回優勝で最多となっています。(Jリーグ発足後)
ガンバ大阪は4回で今大会で優勝すると鹿島に並びます。
また川崎は優勝すると天皇杯初タイトルです。
決勝は1月1日14:40キックオフです。
どちらが優勝しても複雑ですがいちサッカーファンとして純粋に楽しんで観ようと思います。
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