長かったオフも終わりに近づいています。
そしていよいよ2022年Jリーグの開幕は目前です。
最後の調整となったプレシーズンマッチの水戸ホーリーホック戦では0-1の完封負けを喫しました。
しかしそれほど悪い内容だとは思いませんでした。
相手GKのファインセーブがあり得点は奪えなかったことは反省点です。
ただフォーメーションや選手の組み合わせなど色々なことを試しておりむしろ希望が持てました。
次からが本番なので切り替えて臨んでほしいです。
ここ数年鹿島アントラーズはサポーターの期待に応えることができていません。
特に昨年はクラブ創設30周年のメモリアルイヤーでありタイトル獲得は至上命題でした。
それがどのコンペティションでも優勝争いに絡めず5年連続の国内無冠に終わっています。
これは2003年~2006年の4年連続の無冠を更新しクラブワースト記録です。
もうこれ以上ワースト記録を延ばすわけにはいきません。
何が何でもタイトルを獲りたい年となります。
今年の鹿島アントラーズは見所が多いので3つピックアップしてみました。
①クラブ初の欧州路線
1991年のクラブ創立以降一貫してブラジル路線を貫いてきました。
日本人とアジア枠で獲得した韓国籍選手以外は監督、コーチ、選手と全てブラジル人です。
これはチームの発足時にジーコが所属していたことが大きな要因と考えれらます。
ただ世界のサッカーはどんどん進歩しています。
そしてヨーロッパが先頭を走っているのも事実です。
時代に乗り遅れないためにもついに鹿島もテコ入れが始まりました。
監督はスイス人のレネ・ヴァイラーになり、コーチにもセルビア人のドラガン・ムルジャ、ドイツ人のマヌエル・クレクラーの2人が招き入れられています。
さらに強化責任者であった鈴木満が退任です。
これまでクラブの20冠全てに関わってきた人物であり1番大きな影響がありそうだと思っています。
今後5年、10年の鹿島アントラーズを左右する重要な1年になりそうです。
②攻撃陣の層の厚さと守備陣の層の薄さ
これまで何度も触れていますが攻撃陣の戦力はJ屈指です。
鹿島史上でもナンバー1と言えるかもしれません。
まずFWはエヴェラウド、上田綺世、鈴木優磨と誰が出ても遜色ありません。
全員15点くらいは取ることができる選手です。
さらにパリオリンピック世代の染野唯月もいます。
そして2列目も豪華です。
荒木遼太郎を筆頭に土居聖真、ファン・アラーノ、和泉竜司、アルトゥール・カイキ、樋口雄太、仲間隼斗と豊富なタレントが揃っています。
どんなに少なく見積もってもFW勢で40点、MF勢で15点、DF勢で5点の合計60点は取れるでしょう。
1試合1失点に抑えられれば相当な得失点差を稼げます。
1失点なら問題なく勝てそうです。
不安要素はDFラインです。
まずCBは関川郁万が軸になりそうですが1年を通して出場したことはありません。
ブエノ、林尚輝はほとんど出場しておらずキム・ミンテは新加入選手です。
この4人でどこまで耐えられるでしょうか。
キャンプでは三竿健斗をCBで試しておりコンバートもあるかもしれません。
また左サイドバックも層が薄いです。
現時点で計算できるのは安西幸輝ただ1人です。
安西が出場停止や怪我があった場合にどうなってしまうのか不安です。
GKと右SBは大丈夫ですがこの戦力バランスの悪さがどうなるかが今季の成績の鍵となりそうです。
③個人記録
まずは上田綺世です。
2020年に10得点、2021年に14得点と2年連続二桁得点中です。
鹿島史上3年連続二桁得点を達成した日本人選手は黒崎比差支(1993年~1995年)、長谷川祥之(1994年~1996年)の2人しかいません。
ぜひこの記録に並ぶ活躍をしてもらいたいです。
クラブ記録はマルキーニョス(2007年~2010年)の4年連続です。
結婚もされましたので海外に行かず鹿島で長くプレーしてもらいたいですね。
また土居聖真には2つの記録がかかっています。
現在リーグ戦は274試合出場49得点です。
26試合に出場すれば節目の300試合出場になります。
達成はほぼ間違いないでしょう。
鹿島では現在7人しか達成していない偉大な記録です。
海外移籍が多くなってきているので今後はなかなか出てこないと思います。
また得点も興梠慎三(49得点)と並び鹿島史上8位タイです。
ただ上がアルシンド(50得点)、マジーニョ(52得点)、野沢拓也(55得点)と近いのでごぼう抜きできそうです。
できれば10得点しマルキーニョス(59得点)まで並んでほしいです。
復帰した鈴木優磨は27得点とまだ通算得点は多くありません。
しかし同じ日本人FWでは田代有三(31得点)、金崎夢生(38得点)、大迫勇也(40得点)と射程圏内です。
ぜひ大迫は超えてもらいたいです。
やはり一番の注目はリーグ優勝できるかどうかです。
おそらく優勝争いには絡めると思います。
ただ優勝しなければ意味はありません。
鹿島アントラーズにとって2位以下は全て同じです。
今季はある程度計算できる選手が揃っています。
後はいかに上乗せできるかです。
層の厚い前線でも中村亮太朗や松村優太が出場できるようになるとおもしろくなりそうです。
どんな結末が待っているのでしょうか。
本当に楽しみなシーズンの開幕までもう間もなくです。
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