9月19日に鹿島アントラーズユース所属の下田栄祐が2023年よりトップチームに昇格することが発表されました。
来季の新戦力の第1号となります。
ここ3年では山田大樹が2019年10月15日、舩橋佑は2020年10月6日、溝口修平は2021年7月16日にトップ昇格内定が発表されていました。
おおよそ同じ時期での内定です。
今冬の宮崎キャンプにも参加しており、9月2日には2種登録もされています。
トップに上がるべく期待されていた選手です。
早くも来季に向けてチーム作りが動き出しました。
ちなみに名前は栄祐と書いて「よしひろ」と読みます。
ここ最近はユースからトップへ優秀な人材の引き上げを継続的に行なっています。
2018年からは6年連続7人の選手がトップ昇格となりました。
今後もユースからの昇格は続くと思われます。
まずは下田の紹介です。
2004年5月5日生まれであり、岩手県の盛岡太田東サッカー少年団から鹿島つくばジュニアユース、鹿島ユースと順調に歩んできました。
18歳で178cm、74kgと既にプロで戦える体になっています。
右利きでありポジションはボランチです。
公式HPでは特徴はボール奪取能力と守備の予測に優れた選手と紹介されていました。
映像でプレーを見ましたがまさにチームの心臓です。
テクニシャンであり技術がしっかりしています。
それでいて守備もしっかりやり球際の強さもありました。
三竿健斗がライバルになりそうです。
今のチームはボランチは多いですが守備的な選手は少ないので早くからチャンスが回ってくるかもしれません。
2019年にU-15日本代表候補になると翌年2020年もU-16日本代表候になりました。
そして2021年8月にはU-17日本代表としてBalcom BMW CUP 広島ユースサッカーに参加しています。
各世代別代表に選ばれており鹿島で早くから出場できれば2024年のパリオリンピック日本代表も夢ではありません。
そして下田はユースで背番号40を付けていることからも小笠原満男の再来とも呼ばれています。
また小笠原と同じ盛岡太田東サッカー少年団出身であり運命を感じます。
期待は大きいですがユース出身者はプロの高い壁に阻まれることが少なくありませんでした。
これまでユースからトップに昇格した選手は34名いましたがリーグ戦に出場できたのは17人しかいません。
ちょうど半数になっており厳しい世界です。
せっかくプロになれてもリーグ戦に出場すら叶わない選手が多くいるのも現実です。
まずはその17人の顔ぶれとリーグ戦の出場数を調べました。(9月19日時点)
曽ヶ端準 533試合
土居聖真 297試合50得点
野沢拓也 285試合55得点
鈴木優磨 124試合34得点
町田浩樹 87試合8得点
沖悠哉 59試合
舩橋佑 13試合0得点
根本裕一 5試合0得点
小谷野顕治 4試合0得点
田中稔也 4試合0得点
吉澤佑哉 3試合0得点
垣田裕暉 3試合0得点
山田大樹 2試合
中嶋譲 1試合0得点
小林康剛 1試合0得点
大道広幸 1試合0得点
平戸太貴 1試合0得点
出場できた選手でも10人がわずか出場数一桁となっています。
ユース出身でレギュラーを奪ったと言えるのは曽ヶ端準、土居聖真、野沢拓也、鈴木優磨、町田浩樹、沖悠哉の6人しかいません。
現在は舩橋も日々成長しレギュラーを虎視眈々と狙っています。
下田、舩橋のユース出身でのWボランチをいつか見てみたいものです。
やっと下田にとってスタートラインに立つことになります。
これからプロで成績を残せる選手、チームを勝たせることのできる選手になってもらいたいです。
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