サッカーは他のスポーツと異なりそれほど得点が入るものではありません。
少し前のデータになりますが2003年〜2016年までのリーグ戦全4152試合のデータを見つけました。
それによるとこの期間の1試合の1チームあたりの平均得点は1.39でした。
そのため1点にかなりの重みがあります。
特に先制点は重要です。
平均で1試合の得点が1.39と言うことは先制すればかなりの確率で勝ち点を獲得できる計算になります。
実際サッカーには7-2-1の法則というものがあります。
これは先制点を取ったチームは7割が勝利し、2割が引き分けで、負けが1割ということです。
やはりサッカーにおいて先制点の持つ意味は大きそうです。
元々鹿島アントラーズは伝統的に先制したら強いチームです。
先制点を取ってから憎たらしいほど強く1−0や2−1のスコアで試合を締めてきます。
3冠を達成した2000年や2007年〜2009年の3連覇時がまさにそうでした。
リードした状態で終盤に見せる時間の使い方は他のどのクラブより上手いと思います。
特にコーナーフラッグ付近でボールをキープするプレーは「鹿島る」という単語が生まれるほど浸透しました。
昨年2021年も公式戦52試合中先制した試合は29試合ありました。
そして結果は25勝1分3敗です。
勝率は86.2%にもなっていました。
昨年ももう少し先制できればもっと順位を上げることができたでしょう。
さて今季はここまでいいペースでリーグ戦もルヴァン杯も勝利ができていますがどれほど先制できているか調べてみました。
今季は公式戦を20試合戦い、先制した試合は12試合ありました。
昨季が先制する確率が55.7%であったことに対し今季は先制する確率が60%にまで上がってきました。
まずは先制できていることで成績が上がっています。
そして12試合の内訳は10勝2分と1度も負けていません。
勝率は83.3%とやはり高い水準を保っています。
データからは先制すればまず勝ち点を獲得でき、さらに高い確率で勝利をすることができます。
そのためいかに先制点を取るかが今後のポイントになりそうです。
レネ・ヴァイラー監督になり序盤はスロースタートが続いていました。
前半は内容もスコアも動きがなく後半になりやっと試合が動きます。
その中でもしっかりと結果を出してきました。
最近は前半のそれも早い時間帯に先制できるようになりました。
しかし試合終盤は強度が急激に落ち相手に押し込まれる場面も見られます。
まだ90分を通して安定した戦い方はできていません。
選手起用も固定化されつつあり、ベンチメンバーが期待に応えることができていません。
またレネ監督の掲げる縦に速いサッカーは体力の消耗が激しくこれから暑くなる日本でどこまでできるか疑問です。
ただ理想とするサッカーができれば結果が出ることは間違いないでしょう。
これまでも先制すれば鹿島は強いということは証明されています。
今後も先制して自分たちのペースでゲームを進められる展開を多くしていきたいです。
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