鹿島アントラーズの2021年シーズンは激動でした。
今年は創立30周年ということでリーグ優勝を目標にスタートします。
しかしザーゴ監督が2年連続でスタートダッシュに失敗し早々に優勝争いから脱落します。
コーチであった相馬直樹が監督に昇格し立て直しに成功はしましたが結果は4位です。
誰もが満足できるものではありませんでした。
もし今シーズンが開幕当初から相馬監督であったらどうなっていたのでしょうか。
消化試合から年間の獲得予想勝ち点を試算してみたいと思います。
まず相馬監督は4月17日の第10節徳島ヴォルティス戦から指揮を執っています。
途中にコロナで延期になっていた7月24日第2節ガンバ大阪戦は体調不良でパシェコが代行監督を務めましたがこれもカウントします。
そうするとリーグ戦は29試合を指揮しました。
そして結果は勝ち点58(18勝4分7敗)です。
1試合平均勝ち点はちょうど2でした。
J2降格組に勝ち点を落とすことが多く非常にもったいなかったです。
それでも1試合平均勝ち点2は優勝争いのラインであり年によっては優勝もあり得る成績です。
急遽の監督ではよくやった方ではないでしょうか。
また今年は20クラブの38試合制でしたのでもし全日程が相馬監督であったら勝ち点76を獲得できた計算になります。
鹿島より上位の成績を見ると優勝した川崎フロンターレが勝ち点92、2位の横浜F・マリノスが勝ち点79、3位のヴィッセル神戸が勝ち点73でした。
このペースで行っても3位でありマリノスにすら追いつけていません。
今年も川崎の強さが際立ったシーズンでしたがマリノスも優勝に値する成績を残しています。
ここ2年間川崎が強すぎましたがそれ以前であれば優勝できていたでしょう。
川崎フロンターレは年強くなっている印象です。
主力が海外移籍をしても次々といい選手が出ています。
今オフも旗手怜央が海外に引き抜かれる噂があります。
ただそれでも来季も大きく成績を落とすことなく優勝争いをリードする存在であることは間違いありません。
鹿島としては来季は今年のペースをベースにして下位への取りこぼしを無くす、そして連敗した川崎に連勝して初めて優勝できるくらいかと思います。
そのため1試合1試合を大事に戦って欲しいです。
そして川崎との直接対決に勝てるチーム作りをしなければいけません。
今オフではレギュラーを支えるベテランのベンチ組の流出が目立ちます。
今後同レベルの選手を獲得できるとは思えません。
そうなると今いる若手の奮起が重要です。
選手の能力を組み合わせるレネ・ヴァイラー新監督の手腕が試されます。
来季は鹿島が強豪に戻れるかこのまま脱落するか重要な1年になりそうです。
コメント