2021年2月20日に埼玉スタジアム2002でゼロックススーパーカップが開催されます。
今回は昨年のJリーグ、天皇杯の2冠川崎フロンターレとJリーグ準優勝ガンバ大阪の対戦になっています。
今年も川崎がどんなサッカーをしてくるのか楽しみです。
ただ中村憲剛が引退し、守田英正がCDサンタ・クララ(ポルトガル)へ齋藤学が名古屋グランパスに移籍しましたので昨年のような独走状態になることはないと思っています。
2008年まではリーグと天皇杯の優勝クラブが同一であった場合は天皇杯の準優勝クラブに出場権がありました。
それが2009年からはリーグの準優勝クラブに代替で出場権が与えられるように変更になっています。
2月1日に行われた記者会見では、同一企業の協賛で最も長く開催されたサッカースーパーカップの大会としてギネス世界記録に認定されています。
シーズン最初の公式戦でありますが自分の応援しているクラブが出場しないと注目しない試合かもしれません。
しかし昨年度の大会は悪い意味でとてもニュースになりました。
2020年2月8日に横浜F・マリノスvsヴィッセル神戸の対戦カードで行われました。
試合は常にヴィッセルがリードしますがマリノスが3度も追いつく粘りを見せて3−3で90分を終えます。
ゼロックスは延長戦がないのでそのままPK戦に突入します。
そこで事件は起きました。
マリノスが先行のPKは両チームとも2人目までは難なく決めますが3人目のエジガル・ジュニオから異変が起きます。
このPKを神戸のGK飯倉大樹のセーブに遭い失敗するとそこから9人連続失敗という珍事が起こりました。
最後はヴィッセルの山口蛍が決めて連続失敗をストップさせるとともに優勝を果たします。
しかしJリーグ主管大会において最多となる不名誉な記録が残りました。
これまではリーグ戦でPK戦があった1993年7月3日のサントリーステージ第15節の横浜フリューゲルスvsヴェルディ川崎の5人連続失敗がワーストでしたので大幅な更新になってしまいます。
データ上PKの成功率は73.3%でありプロなら決めて当たり前と言われる確率です。
確率的に9人連続失敗は0.0007%でありもう2度と目にすることはなさそうです。
アメリカやイギリス、スペインのメディアでも取り上げられるなど珍PK戦の反響は広がっていました。
ここからは鹿島アントラーズが出場した試合はどうだったかを振り返っていきます。
1997年
鹿島アントラーズ 3-2 ヴェルディ川崎
1998年
鹿島アントラーズ 2-1 ジュビロ磐田
1999年
鹿島アントラーズ 2-1 清水エスパルス
2001年
清水エスパルス 3-0 鹿島アントラーズ
2002年
清水エスパルス 1-1(PK5-4) 鹿島アントラーズ
2008年
サンフレッチェ広島 2-2(PK4-3) 鹿島アントラーズ
2009年
鹿島アントラーズ 3-0 ガンバ大阪
2010年
鹿島アントラーズ 1-1(PK5-3) ガンバ大阪
2011年
名古屋グランパス 1-1(PK3-1) 鹿島アントラーズ
2017年
鹿島アントラーズ 3-2 浦和レッズ
これまで10回出場し6勝4敗です。
鹿島アントラーズが出場数も優勝数も最多になっています。
PK戦が4回と意外にもつれる試合が多いのが特徴ですね。
全体でも27回中9回がPK戦に突入しており接戦が多くなっています。
しかし鹿島は勝ったのは2010年の1回だけとPK戦はあまり得意ではありません。
特に大荒れだったのが2008年のサンフレッチェ広島との試合です。
3月1日に旧国立競技場で行われました。
家本政明主審の不可解なジャッジに最後まで悩まされます。
まず前半7分に岩政大樹が悪質なファウルでもないのにいきなりイエローカードをもらい不穏な空気が漂います。
確かにアフター気味ではありましたが序盤からあの程度でイエローはおかしいです。
そして12分にはその岩政が相手GK木寺浩一へのキーパーチャージで2枚目のイエローカードで退場になります。
これも警告の対象かもしれませんが1枚目に納得がいかないため不満が募るジャッジでした。
後半になり49分に本山雅志、52分に野沢拓也の連続ゴールで2−0になり勝負は決したかと思いました。
しかしまだまだ波乱はあります。
79分に久保竜彦が突っ込んできてペナルティエリア内で倒れPKを取られます。
これも今だに何がファールの対象だったのかわかりません。
そのPKを久保に決められ流れは広島になってしまいます。
終了間際の85分に佐藤寿人に決められ2−2に追いつかれてしまいPK戦に突入します。
そのPK戦では曽ケ端準が2人目ストヤノフと5人目佐藤寿人のキックをファインセーブします。
しかしそのどちらも曽ケ端が先に動いたのことで蹴り直しになり決められてしまいます。
結果はPK3−4で敗戦になりました。
試合終了後には度重なる判定に激怒したゴール裏の鹿島サポーターがピッチに乱入し大混乱となります。
さらに抗議で大岩剛にレッドカードが出るなど大会史上最悪の結末でした。
今思い出しても気分が悪くなる試合です。
そして直近の出場でも2017年と4年も前の試合になります。
2月18日に日産スタジアムで行われました。
39分に遠藤康の直接FKが決まると43分にも遠藤が決めて前半を2−0で折り返します。
しかし後半は74分に興梠慎三、75分に武藤雄樹と連続ゴールを決められ同点になってしまいます。
試合展開は完全に浦和ペースです。
しかし鹿島は一瞬のチャンスを見逃しませんでした。
65分に途中出場した鈴木優磨が83分に相手DF遠藤航のバックパスのミスを見逃さず左足でゴールを決めます。
このゴールが決勝点になり3−2で勝利をしました。
この年から背番号9に昇格し最初の公式戦で幸先よくゴールができて最高のスタートが切れましたね。
この試合は大会史上初めて出場する両クラブのフィールドプレーヤーが2ndユニフォームを着用しました。
鹿島アントラーズはハイパーピンクで浦和レッズはハイパーイエローという珍しいユニフォームでした。
両チームとも蛍光色で目がチカチカする試合でした。
なかなか日本では見ることのできない色合いでしたので思い出に残っている方も多くいるのではないでしょうか。
来年度は2021年4月1日から富士ゼロックスから富士フイルムビジネスイノベーションに社名が変わるため大会名が変わります。
まだどんな名前になるか公表されていませんが、ぜひ新しくなるスーパーカップに出場できるよう今年はリーグ優勝をして欲しいですね。
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