今回は鹿島アントラーズユースで来季トップチームに昇格する舩橋佑についてです。
まず苗字の漢字が船橋ではなく舩橋ですので覚えておいてください。
来年は昌平高校から須藤直輝、小川優介とこの舩橋の3人が高卒で入団します。
2人はこれから年末の高校サッカーに出場するためニュースに取り上げられる機会も多くあるかもしれません。
ユース出身者はその点注目度が低いですがぜひ気にかけてあげてほしいです。
2015年から2020年までユースからのトップ昇格は2人、4人、0人、1人、2人、1人と毎年のようにプロになっています。
しかし既に町田浩樹、沖悠哉、そして今年加入の山田大樹と3人しかいません。
またユース出身で鹿島のレギュラーとして長く活躍したと言えるのは曽ヶ端準、野沢拓也、土居聖真の3人ほどです。
本当にプロの世界は厳しいものです。
大変な職業ですが舩橋には長く愛される選手になってもらいたいと思います。
さて舩橋佑ですがポジションはボランチで鹿島つくばジュニアユース、鹿島ユースと鹿島一筋の選手です。
10月6日に公式HPでトップ昇格が発表された際には「キック精度の高さが特長のボランチ。ボールに関わりながらチームの起点となり、正確なパスで攻撃のスイッチを入れる。」と紹介されていました。
文言だけ見ると柴崎岳みたいですね。
正直プレーを見たことがありませんでしたのでどんな選手かわかりませんでした。
そして6月20日のFC町田ゼルビアとのトレーニングマッチに出場したことを思い出しましたので再度見直してみました。
この試合は45分×4という変則マッチでした。
結果は1-0でしたがJ2相手に180分で1点は非常に物足りないものでした。
しかも唯一の得点も3本目の16分(通算106分)のオウンゴールでした。
舩橋はユース選手の1番手として4本目の15分から途中出場しています。
そのためプレー時間は30分ほどありました。
本職のボランチで出場し永木亮太とコンビを組みます。
中央にどっしりと構えてユースとは思えない落ち着きがありました。
またザーゴサッカーの特徴であるボランチがCBの真ん中に入ってボールを繋ぐ役割をしていました。
実際舩橋が入ってからかなり内容はよくなったと感じました。
終盤には前線でチャンスメイクもしいくつか印象に残るプレーがありました。
現在アカデミー・アドバイザーを務める小笠原満男の指導を受けているだけのことはあります。
現メンバーではライバルは三竿健斗です。
なかなかハードルは高いですが乗り越えてもらいたいです。
今年の高卒ルーキーは4人全員がリーグ戦デビューをしています。
元々能力が高かったこともありますがザーゴ監督は年齢に関わらず起用しています。
来年も交代枠5人が継続される可能性が高いので出場機会は必然的に増えるはずです。
そうなると舩橋の早期のデビューもあるかもしれません。
本当に鹿島らしい選手です。
近い将来鹿島の軸になると期待しています。
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