ジャイアントキリングとは番狂わせを意味する英単語です。
サッカーでは格上の相手に対して勝利をもぎ取ることでよく使われます。
日本では天皇杯でカテゴリーの異なる相手と対戦があり、このジャイアントキリングがしばしば起こります。
2022年大会でも横浜F・マリノスや川崎フロンターレ、FC東京、浦和レッズとJ1でも強豪クラブがJ2クラブにジャイアントキリングによって敗退に追い込まれました。
今大会ではJ2のヴァンフォーレ甲府が快進撃を見せています。
3回戦で北海道コンサドーレ札幌 、ラウンド16でサガン鳥栖、準々決勝でアビスパ福岡とJ1の3クラブを撃破します。
そして準決勝では鹿島アントラーズさえも1−0で倒してしまいました。
決勝はリーグ戦でも好調のサンフレッチェ広島との対戦です。
果たしてJ1クラブに5連勝で頂点に立つことはできるのでしょうか。
鹿島としてはリーグ戦で不調ではありましたが勝たなければいけない試合でした。
まさかの結末にショックを隠せません。
今シーズンも無冠が決定し国内タイトルは2016年の天皇杯を最後に6年間も獲れていません。
来季こそと言い続けてきましたが本当に2023年は勝負の年です。
ここでタイトルを獲れないと長く無冠時代が続きそうな気がします。
クラブも真剣に打開策を打って欲しいです。
そして話を天皇杯に戻します。
これまで鹿島アントラーズとして初参戦した1992年から今年2022年まで30回天皇杯に出場しています。
2020年のみ新型コロナウィルスの拡大により変則的なレギュレーションで不参加となりました。
その中でジャイアントキリングをされた大会を調べてみました。
結果は以下の通りです。
1994年(第74回大会)
1回戦
東京ガス(関東地区代表)●0−2
2011年(第91回大会)
4回戦
京都サンガF.C.(J2)●0−1
2014年(第94回大会)
2回戦
ソニー仙台FC(宮城県代表)●2−2(PK1−2)
2015年(第95回大会)
3回戦
水戸ホーリーホック(J2)●0−0(PK2−3)
2022年(第102回大会)
準決勝
ヴァンフォーレ甲府(J2)●0−1
今回が7年ぶり5度目のジャイアントキリングをされた大会となってしまいました。
完封負けが3試合、PK負けが2試合とジャイアントキリングをされる典型の敗戦となっています。
過去30回で5度目なので回数的にはそれほど多くはないのかもしれません。
しかしここ12年で4回と比率は高くなっています。
各カテゴリー間に今まで以上の差は無くなっていると言えます。
今後はどんな相手であれ覚悟して戦わなければなりません。
ただこれまでは天皇杯の序盤戦での敗戦でした。
選手たちも気持ちの面で難しい試合だったのかもしれません。
しかし今年は準決勝という大一番でした。
そしてフルメンバーで戦い力負けをしています。
この敗戦の意味は大きいでしょう。
リーグ戦では結果が出ずに天皇杯こそはと期待しましたが願いは届きませんでした。
鹿島の立て直しにはまだ時間がかかりそうです。
どうしてもジャイアントキリングをされると印象が強いためずっと悪い記憶として残ってしまいます。
できるだけ減らしていけば自ずといい成績は残せると思います。
来季こそ新生鹿島アントラーズで天皇杯獲得をしたいですね。
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