12月7日に韓国の漢陽工業高校のGKパク・ウィジョンの内定が発表されました。
11月2日に韓国メディア「スポーツ朝鮮」で報じられていた通り無事に加入となりました。
高卒の外国籍選手の獲得は2011年のイゴール、2014年のカイオ以来鹿島アントラーズ史上3人目となります。
パクはU−15から世代別の韓国代表であり192cmの左利きです。
サイズがある上に俊敏性のある動きと判断力に優れており、ビルドアップ能力も高いようです。
この段階での加入はかなり将来性を買っていると思われます。
また以前のスポーツ朝鮮の記事の内容では4年契約であり最初の2年を育成期間とし、2025年のデビューを目指すと具体的なところまで書かれていました。
クラブが思い描く選手になってもらいたいです。
また退団の話も出てきました。
同日12月7日に山田大樹のファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍も発表されています。
山田はパクとほぼ同世代でありサイズも似ています。
さらに左利きということも一緒でした。
いくらレンタル移籍であっても生え抜きの選手がいなくなるのは寂しいものです。
鹿島はレンタル移籍の場合、片道切符になることが少なくなくこのままいなくなるのではないかとサポーターの不安を煽っています。
山田は鹿島アントラーズジュニアからジュニアユース、ユースそしてトップと鹿島一筋で育ってきました。
また2017年のU-15日本代表から世代別日本代表に継続的に選出されています。
プロ入り1年目の2020年8月16日第10節ヴィッセル神戸戦ではリーグ戦デビューを早くもします。
高卒GKのルーキーイヤーのリーグ戦出場はクラブ史上初の快挙でした。
しかし2021年に右膝前十字靭帯損傷の大怪我を負いほぼ1年を棒に振ってしまいます。
そのためこの2年間は1試合も公式戦に出場していませんでした。
本人のコメントにもあるように公式戦の経験を積みたいということでの移籍です。
J2と言ってもすぐに出場できるほど甘い世界ではないのでしっかりと日々のトレーニングを頑張ってほしいですね。
ここで来季2023年のGKの陣容を今季の成績とともに見てみたいと思います。
クォン・スンテ(1984年9月11日生まれ)
リーグ戦27試合
ルヴァン杯3試合
天皇杯2試合
早川友基(1999年3月3日生まれ)
リーグ戦5試合
沖悠哉(1999年8月22日生まれ)
リーグ戦2試合
ルヴァン杯5試合
天皇杯3試合
パク・ウィジョン(2004年5月22日生まれ)
鹿島は契約更新を公表しないクラブです。
そのため現所属選手の更新があったかは新体制発表までわかりません。
しかし小泉文明社長がパクの加入Tweetの中で「スンテさんに教えてもらいながら」と書いてありました。
おそらく上記4人体制でやっていくことになると思われます。
パクは育成枠で、これも以前に報じられていましたがスンテは指導役兼任で残留になりそうです。
そうなると現実的には早川と沖のレギュラー争いになります。
沖はザーゴ監督時代に1度はスンテからレギュラーを奪っています。
今季もリーグ優勝が遠のいてからまずチャンスが来たのは沖でした。
しかし岩政監督は途中から早川を抜擢します。
大卒2年目で岩政体制になってからリーグ戦デビューとなりました。
その早川は期待に応えデビュー戦からスーパーセーブを連発します。
チームの成績が芳しくない時期での出場だったのでなかなか勝利には結びつきませんでしたが上々の出来でした。
今のところの評価では早川がリードしています。
ただ沖も正守護神になる資格はあります。
本当に悩ましいですがGKは1枠しかありません。
いくら素晴らしいGKが2人いても1人しか出場できないのです。
年齢的にもどちらかが今後の鹿島のゴールマウスを守り続ける選手になるはずです。
どちらがレギュラーになっても勝利のために全力を尽くしてもらいたいと思います。
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