3月3日に日本サッカー協会は2024年パリオリンピックを目指すU-21日本代表候補キャンプに参加する24人を発表しました。
大岩剛監督の新体制の下では初の招集です。
3月7日から3月9日まで千葉県内でトレーニングキャンプが行われ、6月のU-23アジアカップ制覇が目標になります。
最終日には横浜F・マリノスとの練習試合もあるようでどれほど仕上がるか楽しみです。
ついに2年後のオリンピックに向けて始動し始めました。
ただ今回はヴィッセル神戸vs鹿島アントラーズのリーグ戦が3月11日に行われるためメンバーが考慮されたようです。
国内組では主力と思われる荒木遼太郎や染野唯月、小田裕太郎は選外となっています。
その中で高校生で唯一チェイス・アンリが飛び級で選ばれています。
非常に期待の高い選手でオリンピックメンバーに食い込んでくるか注目です。
また高校卒業間近ですが進路が発表されておらずそちらも気になります。
18歳の誕生日となる3月24日にブンデスリーガ1部のシュツットガルトと正式契約を結ぶとドイツ国内のメディアで報じられておりどうなるでしょうか。
そして鹿島アントラーズからはGK山田大樹が選ばれました。
世代別とは言え代表に選ばれることは嬉しいことです。
山田は190㎝の左利きということで2017年のU-15日本代表から世代別日本代表に継続的に選出されています。
なかなか鹿島アントラーズでは出番がなくアピールができてはいませんが能力の高さに疑いの余地はありません。
どうにか世代別代表の最高峰であるオリンピックに出場したいですね。
これまで日本代表はGKがウィークポイントでした。
しかし年々レベルが上がっており今では激戦区です。
東京オリンピックでも谷晃生と大迫敬介のハイレベルなレギュラー争いがありました。
そして残念ながら沖悠哉は落選しています。
今回も同じくらいGK争いが加熱しそうです。
山田のライバルになるであろうGKが今回のキャンプで3人招集されています。
まずはその選手を見てみましょう。
小畑裕馬(ベガルタ仙台)
J1リーグ戦通算7試合
2020年にベガルタ仙台ユースからトップに昇格します。
そしてコロナ中断後にレギュラーポジションを掴みかけます。
しかしヤクブ・スウォビィクの牙城を崩せずに出場機会を失いました。
昨シーズンも出場0試合です。
また今季はJ2での戦いですがここまで出番はありません。
ややトーンダウンをしています。
佐々木雅士(柏レイソル)
J1リーグ戦通算3試合
2021年に柏レイソルユースからトップに昇格します。
こちらも韓国代表キム・スンギュの壁が高くなかなかリーグ戦は出場できません。
しかしカップ戦では出場があり経験を積んでいます。
2017年のU-15日本代表から世代別日本代表に継続的に選出されており、左利きと山田と似ています。
最も山田のライバルになるかもしれません。
鈴木彩艶(浦和レッズ)
J1リーグ戦通算6試合
2021年に浦和レッズユースからトップに昇格します。
西川周作からポジションを奪った時期もありましたが再び譲っています。
これまで数々の世代別代表に飛び級でメンバーに選出されてきました。
昨年の東京オリンピックにも18歳で久保建英とともに飛び級で参加しました。
クラブで出場機会が増えればA代表も目指せる逸材です。
ここまで山田もJ1リーグで2試合出場であり4人とも似たり寄ったりの実績です。
まだ横一線なので何かきっかけがあれば抜け出せる可能性があります。
また今回招集されていませんがこの世代で海外組のGKがいます。
SLベンフィカBに所属している小久保玲央ブライアンです。
ナイジェリア人の父親と日本人の母親のハーフで193cmと世界基準のサイズがあります。
柏レイソルユースから直接海外に行って揉まれています。
まだそれほど出場機会はありませんが相当鍛えられているはずです。
オリンピックまでは2年以上ありこれから伸びてくる選手もいます。
山田は昨シーズン右膝前十字靭帯損傷の大怪我を負いほぼ1年を棒に振りました。
プレーすることには相当飢えているはずです。
キャンプで動画を見る感じでは調子は良さそうでした。
まずは日々の練習でアピールしチームで出場できるよう頑張ってもらいたいです。

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