2021年J1リーグ第1節の10試合が各地で行われました。
今節は開幕戦ということもありどの試合も注目度は高いものばかりでした。
私は2月26日の川崎vsF・マリノスを筆頭に27日の鹿島vs清水、神戸vsガンバ、28日の福岡、名古屋の4試合をフルタイム視聴しました。
また残り6試合もテキスト速報とハイライトで全てチェックしています。
そのため全試合の中で注目選手、注目プレーをピックアップしてみました。
今後試合を見る際の参考にしていただければと思います。
川崎フロンターレ 2-0 横浜F・マリノス
川崎の強さを改めて感じた試合でした。
今年も川崎を中心に優勝争いが繰り広げられそうです。
家長昭博の2ゴールはともに素晴らしい連携からで中々止めるのは難しそうです。
印象に残った選手はレアンドロダミアンです。
ゴールこそありませんでしたが攻撃の起点になるだけでなく前線からの守備でチームに貢献しています。
非常に体も軽そうで動けていました。
あれだけ守備をしてくれる助っ人も珍しいです。
今シーズンもかなり危険な選手であることは間違いなさそうです。
またマリノスでは樺山諒乃介が興国高校からの高卒ルーキーでいきなりの左ウイングで開幕スタメンを勝ち取りました。
マリノスでは長谷川アーリアジャスール以来14年ぶり5人目の高卒新人開幕スタメンでした。
前半のみの出場でしたが39分にはジェジエウを鮮やかにドリブルで抜き去りクロスを上げるというプレーも見せました。
今後は得点に絡むプレーを期待します。
北海道コンサドーレ札幌 5-1 横浜FC
2分の駒井善成、4分の金子拓郎のシュートがともに相手DFに当たりコースが変わって決まるという幸運なゴールで2点を先行します。
開幕戦で最高の出だしでしたね。
シュートが決まる時は決まるという典型的な試合でした。
横浜FCも29分に高木友也の折り返しをクレーベが決めて1点を返します。
高木は法政大学からの新人で昨年の大卒ルーキーたちのように活躍の予感がしました。
しかし札幌の一方的な試合で77分のチャナティップのゴールは早くも今シーズンのベストゴールにノミネートされそうです。
何人もの選手が連動してパスを回しイメージ通りに決めたような綺麗なゴールでした。
札幌は去年、今年に優秀な大卒選手が多く早くも今シーズンの台風の目になりそうな気がします。
浦和レッズ 1-1 FC東京
5分に小泉佳穂のパスから杉本健勇が抜け出して右足で狙いすましてゴールを決めます。
しかしVARによりオフサイドが認められノーゴールとなりました。
何かと悪いニュースが出がちの杉本でしたので残念でしたね。
2012年のロンドンオリンピックではセンターフォワード枠で大迫を蹴落として選出されましたが今ではだいぶ差が付きました。
浦和はチーム内でのごたつきがありましたが試合内容はよかったです。
勝っていてもおかしくない試合でした。
これで興梠慎三が怪我から復帰すれば意外にやるかもしれません。
逆にFC東京は全く良さを出せませんでした。
今年も前線の外国人頼りの攻撃スタイルになりそうです。
サンフレッチェ広島 1-1 ベガルタ仙台
目を引いたのはジュニオールサントスの速さです。
昨年はマリノスで大活躍でしたが広島でもやりそうです。
27分にシマオマテを退場に追い込んだスピードは脅威です。
先制ゴールのシュートもうまく今年の得点王に絡んでくるでしょう。
仙台ではGKのヤクブスウォビィクが凄いです。
2013年にポーランド代表になっているだけのことはあります。
ビッグセーブが多く大量失点をするタイプではありません。
後半だけでも3得点は決定的なシーンを防いでいます。
こういうGKがいるとチームは乗ります。
仙台は前半の早い時間から10人でしたが試合の最後にドラマは待っていました。
89分に関口訓充のシュートのこぼれ球を赤崎秀平が決めて同点にします。
今節最も劇的なゴールでした。
大分トリニータ 1-1 徳島ヴォルティス
徳島はダニエルポヤトス新監督が緊急事態宣言の影響で来日できないままの開幕でした。
大分はJ1は3年目になっており分があるように感じました。
しかしDFとGKの連携が全く合っておらず前半は先制点以外にも危ないシーズンがあります。
後半は主導権を握り同点にするのがやっとの試合でした。
そのため徳島の方がよいサッカーをしていたと思います。
藤田譲瑠チマ、宮代大聖、垣田裕暉など若手の有望株が多く今後ブレイクが期待されます。
鹿島アントラーズ 1-3 清水エスパルス
75分の荒木遼太郎のゴールまでは鹿島ペースの試合でした。
前任者の13番中村充孝の最後のリーグ戦ゴールは2019年5月18日松本山雅戦です。
そのためエースナンバーで1年9ヵ月ぶりのゴールでした。
また高卒2年目の開幕戦ゴールは柳沢敦(1997年)、佐々木竜太(2008年)、鈴木優磨(2016年)に次ぐ4人目です。
先制点からわずか3分後に同点にされるのはいただけません。
その後も隙を突かれた失点は今後の反省材料です。
清水の新外国人チアゴサンタナは二桁得点は取りそうなくらいゴール前で冷静でよいFWです。
湘南ベルマーレ 0-1 サガン鳥栖
前半は湘南、後半は鳥栖の決定機が多い試合でした。
お互いチャンスを決めきれなかった印象です。
特に前半の湘南は4分に大橋祐紀のシュートがバーに当たり39分には岡本拓也がゴールを決めたかに思いましたがハンドでノーゴールとなります。
その時に鳥栖のGK朴一圭に主審が「よく見てるでしょ」との声がマイクに拾われていて笑ってしまいました。
80分の林大地のPKはVARがあったからこそ恩恵を受けたものです。
見返さないとPKなのかよくわからないプレーでした。
おそらくこの2クラブはJ2降格争いをしてくるでしょう。
最後にこの勝ち点3が鳥栖と湘南の運命を分けるような感じがしています。
セレッソ大阪 2-0 柏レイソル
まさに大久保嘉人祭りでしたね。
15分に挨拶代わりのミドルシュートを打ち込みます。
さらに35分には相手DF上島拓巳を一発退場に追い込む絶妙な抜け出しを見せます。
上島はJ1デビュー戦での苦い退場処分となりました。
そして42分のヘディングでのゴールです。
全盛期を彷彿とさせる186点目のゴールでした。
85分には連続シュートからの坂元達裕のゴールで勝負ありでした。
柏はクリスティアーノは相変わらずよかったですが他に連動する選手がいませんでした。
ヴィッセル神戸 1-0 ガンバ大阪
全体的に神戸のポジェッションの高さが印象的でした。
もしかしたら今年こそは上位進出してくるかもしれません。
イニエスタなしでここまでやるとは思っていませんでした。
そして古橋亨梧は国内組のFWでは1,2を争うくらい動き出しがいいです。
79分のシュートも冷静にループを決めましたしスピードもあります。
またガンバは逆にゲームを支配されており驚きました。
ゼロックスも負けていますしACLもあるため今年は苦戦しそうです。
アビスパ福岡 1-2 名古屋グランパス
前評判の高かった名古屋が上手でした。
優勝争いに絡んでくると思います。
唯一の懸念点はトップに得点できるFWがいないことです。
今節のマテウスの2ゴールで勝ちましたが2列目に優秀なアタッカーが多いのでその選手たちの得点力でカバーできているうちは勝ってきそうです。
82分にラッキーなオウンゴールで1点を返してからのベスト電器スタジアムの福岡を応援する雰囲気はすごかったです。
声は出せない中でもメガホンを叩いての応援スタイルはDAZNで見ていても迫力がありました。
アウェーのチームは嫌なスタジアムだと思います。
また63分に金森健志が途中出場しました。
開幕直前にサガン鳥栖から古巣の福岡に復帰し開幕戦の出場でJ1リーグ100試合出場となりました。
82分の得点は最初は金森のお洒落なループシュートかと思いましたがオウンゴールでした。
地元ですしこれからも福岡で活躍してほしいです。
今節は開幕戦ということで張り切って全試合チェックをしてみました。
今後は体力が持つ限り挑戦してみようと思う企画です。
今節のマイMVPはベガルタ仙台のGKヤクブスウォビィクです。
本当に見ていて笑ってしまうくらいシュートストップをしてきます。
鹿島戦では活躍をしないよう祈るばかりです。
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