関川郁万の成長速度は早い【過去のCBと比べて】

鹿島アントラーズ

今回は今季のキープレイヤーになるであろう関川郁万について紹介していきます。

これまで何名かこの選手が鍵となるといった記事を投稿しました。

しかし今回の関川が最も重要な役割を担うと思っています。

関川にはCBの主軸になり守備陣をまとめる難易度の高いノルマが課されています。

ここを乗り越えることでチームの優勝や自身の海外移籍、日本代表が見えてくるでしょう。

大変な1年になりそうですが怪我なく過ごしてほしいです。

まずは簡単に経歴から見ていきます。

東京都八王子市生まれで中学生の時にFC多摩ジュニアユースに所属していました。

街クラブではありますがFC多摩の平林清志監督は中学年代の育成のスペシャリストです。

近年は有望選手を次々と高校サッカー界に輩出しています。

そこで本格的にサッカーを始め名門の流通経済大学付属柏高校に進学します。

持ち前の負けん気の強さで高校1年時からレギュラーに選出され、インターハイで準優勝し大会優秀選手に選ばれます。

さらに2年時ではインターハイで優勝、大会優秀選手に選ばれました。

そして2年時、3年時で2年連続全国高校サッカー選手権大会で準優勝を果たします。

182㎝で高い身体能力を誇り空中戦で競合いの強さ、類まれな跳躍力が武器です。

CBとしてはそれほど大柄ではありませんが体格の良さからもっと大きく見えます。

打点の高いヘディングを生かしたセットプレーからの得点力もあり3年時の高校選手権では3得点を決めています。

進路の決断は早く2018年5月12日に卒業後の鹿島アントラーズ入団が発表されました。

高体連に所属する選手の中でこの年最初にJリーグ内定が出ています。

高校時代は敵なし状態でしたがプロではそうはいきません。

ルーキーイヤーの2019年はリーグ戦出場は0に終わります。(天皇杯に1試合出場)

そして2年目の2020年に15試合と経験を積み、2021年は13試合1得点でした。

昨シーズンは試合数こそ若干減らしましたが9月以降は不動のレギュラーとなりました。

今季は4年目にして初めて年間を通してレギュラーを取れるか挑戦の年になります。

クラブ歴代では秋田豊や岩政大樹、奥野僚右といった大卒選手や大岩剛、伊野波雅彦、犬飼智也と移籍組も多くCBを務めています。

ここで関川と同じように高卒の過去のCBたちは何年目からレギュラーとなれたのかを確認してみます。(リーグ戦成績)

昌子源
2011年 0試合
2012年 9試合0得点
2013年 4試合0得点
2014年 34試合2得点
プラチナ世代の1人として期待されての入団です。
しかし1年目は出場0試合に終わります。
2012年にリーグ戦はデビューです。
そしてナビスコ杯決勝では左サイドバックに抜擢されます。
対戦相手の清水エスパルスのエース大前元紀を完全に封じました。
4年目は開幕戦で初ゴールを決めると全試合出場を果たします。

植田直通
2013年 0試合
2014年 20試合0得点
2015年 12試合1得点
2016年 21試合0得点
2017年 29試合3得点
大津高校から鳴り物入りで入団します。
2年目からレギュラーになれそうでなれない時期が続きます。
その中で2016年の終盤のクラブW杯、天皇杯で覚醒します。
翌2017年は出場した試合は全試合フルタイム出場でした。
またA代表にもデビューしています。
昌子とのコンビは歴代でも最高クラスでした。

町田浩樹
2016年 0試合
2017年 2試合0得点
2018年 8試合2得点
2019年 22試合1得点
2020年 21試合0得点
2021年 34試合5得点
ユースからトップ昇格をしてきます。
しかしこの時期は昌子、植田、ファン・ソッコと実力者がおり高い壁でした。
ようやく出場した2年目には膝前十字靭帯を損傷し全治6ヵ月の大怪我を負ってしまいます。
結局次の公式戦出場まで1年以上ブランクができてしまいました。
それでも復活し昨年ようやくレギュラーを掴みます。
東京オリンピックにも出場し海外移籍の足掛かりとなる1年でした。

こうして見るとCBにはおおよそ同じような経験を積ませていることがわかります。

1年目はプロに慣れるため誰1人としてリーグ戦に出場できていません。

2年目から徐々に出場機会を増やしていき4、5年目で戦力になるように計算されています。

関川は3年目の後半からレギュラー出場が増えたので多少他の選手より早いです。

今季は昨年までのレギュラーが2人も抜け意図せずレギュラー格になりました。

初の年間を通してのレギュラー取りとともに守備陣の主軸を務めることになります。

いきなり大役になってしまい本人にとっては気の毒なところはあります。

できればもう1年は犬飼や町田の背中を見ながら成長させてあげたかったです。

ただ頼る選手がいなくなった分、自分でやるしかありません。

そのため過去の選手にはない大化けをする可能性は十分あります。

攻撃陣のタレントの多さに反比例し守備陣で特にCBは層が薄いのは事実です。

ここをウィークポイントに挙げる方も少なくありません。

鹿島のリーグ優勝はCBにかかっていると言っても過言ではないと思います。

そんな不安の声を一掃する活躍を関川には期待しています。

そしてベストイレブン受賞と言わずMVPを取るほどの成績を残して欲しいです。

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