10月12日は日本代表とオーストラリア代表のW杯アジア最終予選第4戦が埼玉スタジアム2002で行われました。
結果は2−1で勝利です。
試合前の国歌斉唱で森保監督は目に涙を浮かべており感極まっていました。
元々オーストラリアは強豪ですが今大会ではW杯予選11連勝中で世界記録を樹立していました。
その相手に互角の戦いをし勝利できたことは非常に大きいです。
またこれまではなかったツキも日本に味方しこれから反撃体制となりそうです。
これで4試合を終え2勝2敗の勝ち点6となりました。
まずは試合を振り返ります。
スターティングメンバーは以下の11人でした。
GK12 権田修一
DF5 長友佑都
DF16 冨安健洋
DF19 酒井宏樹
DF22 吉田麻也
MF6 遠藤航
MF10 南野拓実
MF13 守田英正
MF14 伊東純也
MF17 田中碧
FW15 大迫勇也
日本はこれまであまり見たことのない4−3−3です。
オーストラリアに中盤のボール支配で負けないためボランチを3枚にしてきました。
序盤からホームの日本が攻勢に出ます。
6分に田中のアウトスイングの右CKに遠藤が頭で合わせます。
わずかゴールの左に逸れましたが惜しいシーンを作り出します。
すると直後に早くも先制に成功します。
8分に南野のクロスが相手の足に少し当たりコースが変わります。
そしてファーに待ち構えていた田中が絶妙なトラップをします。
これを右足できっちり左下に蹴り込みました。
国際Aマッチ3試合目にして初ゴールです。
35分には中盤で遠藤のカットから大迫がドリブルでゴール前まで進入します。
フェイントから右足でシュートを打ちますが枠に飛びません。
どうにか決めたい場面でした。
41分に初めてピンチを迎えます。
ゴール前でパスを繋がれセレッソ大阪のアダム タガートが右足でシュートを打ちます。
これは権田が少し触り右ポストに助けられます。
運も味方してくれました。
44分には右サイドの伊東からのパスに南野が振り向きざまに左足で狙います。
しかしGKのファインセーブでネットは揺らせません。
前半は先に点を取ったことで有利に試合を運べていました。
追加点が取れていたら理想的でしたが内容は良かったと思います。
後半は一進一退の展開が続きます。
61分に大迫が接触プレーで負傷したようで古橋亨梧に交代です。
そして同点ゴールが生まれてしまいます。
65分に右サイドをマーティン ボイルに突破されグラウンダーでクロスを上げられます。
これに走り込んできたアイディン フルスティッチを守田がスライディングで倒しPKを取られます。
そしてPKキッカーが蹴ろうとしたところでジャッジが変わりペナルティエリアの外でのファールのためFKになりました。
VARがあるのにどうしてこのようなジャッジになったのかわかりません。
最初からしっかり確認して欲しかったです。
難を逃れたと思いましたがこのFKをフルスティッチが左足で直接決めてきます。
バーに当たって入るスーパーショットで権田が止めるのは不可能でした。
同点にされた日本は勝利のため得点を狙いにいきます。
76分にパスカットから伊東がGKと1対1になり右足でシュートを打ちます。
しかしGKに止められその後の連続シュートもゴールはなりません。
そして77分に南野から浅野拓磨に交代です。
78分には遠藤から古橋にスルーパスが出ます。
トラップがうまくいかずシュートは弱くなりますがDFに当たり跳ね返りを浅野が強烈な右足のシュートを放ちます。
しかしGKにマシュー ライアンに止められてしまいました。
85分に長友、守田に代えて中山雄太、柴崎岳を投入し最後の攻撃に出ます。
そして86分に吉田のロングフィードが浅野に通ります。
これを浅野がうまくトラップし左足でシュートするとDFに当たって少しコースが変わりGKが指先でかき出そうとします。
すると右ポストに当たり跳ね返るとアジズ ベヒッチがキックミスしネットを揺らしました。
記録上はオウンゴールでしたがまさに日本の執念が実った決勝点でした。
最後は危なげなく締めて2−1で勝利です。
田中碧は終盤バテていましたが素晴らしいパフォーマンスでした。
遠藤保仁の後継者として一気に序列が上がりました。
柴崎にも巻き返して欲しいです。
無事に日本がW杯の出場権を得ることができれば後々語り継がれるであろう劇的な勝利でした。
これまで不甲斐ない試合が続いていましたがようやくいい内容の試合ができました。
年内は11月11日にベトナム、11月16日にオマーンの2試合が組み込まれています。
どちらもアウェイですが必ず2連勝し勝ち点6を取らなければなりません。
6試合を終えて4勝2敗の勝ち点12にすることができればW杯出場に向けて光が見えてきます。
今節は素晴らしい結果でしたがまだ何も成し遂げていません。
まだ首の皮一枚繋がった状態です。
田中碧が試合後のインタビューでも言っていましたが子供たちに夢を与えるためにもW杯出場権を勝ち取ってもらいたいです。
そしてカタールの地で日本代表に躍動してもらいたいと思います。
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