5月15日は第14節横浜F・マリノス戦がカシマサッカースタジアムで行われました。
後半はやや大味な試合になりましたが5-3で打ち合いを制しました。
鹿島はこれでリーグ戦4連勝です。
好調のチーム同士の対戦で開幕戦以降11試合負けなしであったマリノスを撃破したことはかなり評価が高いです。
Jリーグの誕生日にこのようなオリジナル10のクラブと対戦でき嬉しかったです。
その分勝利の味は格別でした。
これで7勝3分4敗の勝ち点24になり暫定6位になりました。
少しずつではありますが上位を脅かす位置に付け始めています。
まだまだ連勝を伸ばしてほしいです。
まずは今節を振り返ります。
スターティングメンバーは以下の11人でした。
GK31 沖悠哉
DF32 常本佳吾
DF39 犬飼智也
DF28 町田浩樹
DF14 永戸勝也
MF4 レオ シルバ
MF20 三竿健斗
MF27 松村優太
MF41 白崎凌兵
FW8 土居聖真
FW13 荒木遼太郎
スタメンは前節の名古屋グランパス戦から6人を代えています。
おそらくこの試合に照準を合わせてこれまでメンバーを編成してきたのでしょう。
この11人が現時点のベストメンバーであると言えます。
立ち上がりから両チームの調子の良さが前面に出た気持ちの入った試合でした。
切り替えが早く見ていて時間が経つのが早かったです。
球際にも激しくいっておりこれぞJリーグを代表するクラブ同士と言える内容です。
そして先に鹿島がチャンスを作ります。
14分に土居が中央からドリブルで仕掛けいい位置で畠中槙之輔に倒されFKを獲得します。
これを荒木が縦回転の強烈なキックで狙いますがわずかバーを越えてしまいます。
いいキックで近いうちに直接FKを決めそうな雰囲気が出ていました。
その後マリノスに一発のカウンターから先制をされてしまいます。
鹿島の攻撃からオナイウ阿道がボールを奪うと前田大然を経由して右サイドのエウベルまで一瞬で繋がります。
そしてそのエウベルがマルコス ジュニオールとのワンツーで町田を振り切るとクロスにオナイウが頭で合わせてチャンスをモノにします。
最初はエウベルより町田の方が前にいたためもう少し寄せてどうにか対応したい場面でした。
鹿島は4試合ぶりの失点です。
特にここ3試合は枠内にシュートすら打たせておらず久々の枠内シュートで決められてしましました。
そのため慌てるかと思いましたが全くそのようなことはありません。
やはりここ数試合の内容の良さが自信に繋がっていたのでしょうか。
前半に同点にできれば後半勝負で十分勝利はあると感じれらました。
そして40分に幸運な形で同点弾が生まれます。
荒木が左CKからインスイングのいいボールを蹴ります。
これをGK高丘陽平がファンブルし白崎が折り返します。
三竿のシュートはDFの体でブロックされますが土居が豪快に右足で蹴り込みます。
前節のランゲラックといい高丘といい荒木のキックの質が素晴らしくGKのミスを誘っています。
42分には左サイドで土居の起点から白崎のクロスにレオ シルバがうまく合わせますがバーに弾かれ逆転はなりません。
同点に追いつきいい雰囲気で後半に臨むことになります。
そして後半早々から鹿島の連続得点で一気に勝利を手繰り寄せることになります。
後半開始33秒に白崎のスルーパスに土居が抜け出しGKとの1対1を冷静に決めて2-1と逆転に成功します。
その後も攻撃の手を緩めません。
51分に中央で白崎から土居に渡りスルーパスに松村が走り込みます。
後ろからティーラトンに倒されPKを獲得しました。
このPKのキッカーは土居です。
今季横浜FC戦ではPKを失敗していましたが今回はGKの逆を突きハットトリックを達成します。
鹿島アントラーズの日本人選手では2006年12月2日の第34節ジュビロ磐田戦で野沢拓也がハットトリックを達成して以来の快挙です。(試合は3-0で勝利)
そして余韻の残る中55分には右サイドを松村が突破しクロスを上げます。
それをレオシルバがトラップミスのようになりますが荒木が思い切りよく蹴り込んで4-1とリードを3点に広げました。
第4節のサンフレッチェ広島戦以来10試合ぶりのゴールでした。
今季はアシストやセットプレーの起点になっていますがやはり得点は別格です。
59分にも永戸のボレーシュートに荒木がコースを変えてネットを揺らしますがこれはオフサイドでゴールはなりません。
ここからマリノスも4人を交代し諦めない姿勢を見せてきます。
そこで66分に土居、松村から上田綺世、ファン アラーノを投入です。
しかしマリノスの攻勢は続きます。
そして74分についにゴールを決められてしまいます。
CKをはじき返したボールを渡辺皓太に拾われクロスをオナイウに綺麗なボレーを決められます。
点差があったとは言えゴール前で完全にフリーにしておりいただけない失点です。
それでもすぐに奪い返します。
77分にアラーノのロングボールは合わずにGK高丘の前に飛んでいきます。
高丘がトラップミスをしたところを上田が見逃さず奪って角度のないところから流し込みました。
上田はマリノス相手に出場全試合での4試合連続ゴールです。
直後の78分に白崎に代えてディエゴ ピトゥカを投入です。
しかしこの辺りから鹿島にまったくいいところがなくマリノスの一方的なゲームになります。
86分に常本がティーラトンに後ろからスライディングにいき2枚目のイエローで退場となります。
いくら3点差あるとは言え不必要なファールであり次節は出場停止になってしまいます。
せっかくレギュラーポジションを獲得しつつある中で残念なレッドカードです。
しっかり反省し次に活かしてもらいたいです。
そして空いた右サイドのため90分に荒木から小泉慶に交代をします。
まだ小泉が残っている鹿島の選手層の厚さに驚くばかりです。
ただ直後にCKからゴール前で2度犬飼が体でピンチを防ぎますが最後は天野純に頭で押し込まれます。
終盤はかなり押され気味でしたが最後までリードを守り抜きました。
鹿島は今シーズン初の逆転勝利です。
さらにマリノスとはホームで9連勝と記録を伸ばしています。
らしくないスコアでしたがこの試合は良しとしましょう。
土居は節目の250試合出場試合でプロ入り初のハットトリックを達成しました。
先人の背番号8であった野沢以来の日本人ハットトリックというのも嬉しいです。
また1993年のJリーグ開幕戦でのジーコ以来のJリーグの日にハットトリックが生まれたことも嬉しく思います。
5月になり最高の形でリーグ4連勝を飾っています。
次のリーグ戦は5月22日のサガン鳥栖戦です。
現在3位の相手であり強敵との連戦が続きます。
ミッドウィークのルヴァン杯第6節コンサドーレ札幌戦はグループステージ突破が決まっているためターンオーバーできます。
この勢いでサガン鳥栖も倒して更なる高みへ登り詰めていきましょう。
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