1月8日に第100回全国高校サッカー選手権の準決勝が行われ青森山田が高川学園を6−0で下し4大会連続の決勝に駒を進めました。
学生サッカーのため毎年生徒が入れ替わり、さらにトーナメント戦であるにも関わらずこれほど結果を出し続けるのは素晴らしいです。
その青森山田との決勝戦の対戦相手は大津です。
準決勝の相手であった関東第一の選手2名がコロナで陽性反応が出たため辞退し不戦勝になりました。
かなりの動揺はあると思われますが関東第一の気持ちを背負っていい試合をして欲しいです。
これが高校サッカー最後の試合なので悔いのないようプレーしてもらいたいと思います。
また柴崎岳と植田直通の母校対決でもあるので注目したいですね。
今回の選手権では阪南大高の鈴木章斗が7得点で得点ランキングトップです。
2位が3得点で松木玖生など10選手が並んでいます。
4点も差が離れているので鈴木章斗がこのまま得点王になる可能性は高そうです。
その鈴木は湘南ベルマーレに加入が内定しています。
万能型タイプのFWであり1年目からどこまで試合に絡んでくるか楽しみな選手であります。
ただプロはそれほど甘いものではなく選手権の得点王もJリーグではなかなか結果が出せていません。
以下が11大会分の得点王の進学先です。
2020年(第99回大会) 5得点
安斎颯馬(青森山田)→早稲田大学
2019年(第98回大会) 5得点
岩本悠輝(静岡学園)→中京大学
森夢真(四日市中央工)→アスルクラロ沼津(J3)
2018年(第97回大会) 5得点
染野唯月(尚志)→鹿島アントラーズ(J1)
藤井奨也(立正大淞南)→福岡大学
大竹悠聖(大津)→桐蔭横浜大学
2017年(第96回大会) 7得点
飯島陸(前橋育英)→法政大学
2016年(第95回大会) 6得点
鳴海彰人(青森山田)→仙台大学
2015年(第94回大会) 5得点
村上光樹(帝京第三)
2014年(第93回大会) 3得点
大田賢生(星稜)→大阪体育大学
高澤優也(流通経済大柏)→流通経済大学
田場ディエゴ(日大藤沢)→国士舘大学
中村恒貴(日大藤沢)→上武大学
河野翔太(日章学園)
君垣隆義(米子北)→大阪体育大学
坂本和雅(聖和学園)→駒沢大学
2013年(第92回大会) 4得点
渡辺仁史朗(富山第一)→富山大学
長谷川覚之(神戸弘陵)→大阪学院大学
2012年(第91回大会) 5得点
小屋松知哉(京都橘)→名古屋グランパス(J1)
仙頭啓矢(京都橘)→ 京都サンガF.C(J2)
2011年(第90回大会) 7得点
浅野拓磨(四日市中央工)→サンフレッチェ広島(J1)
2010年(第89回大会) 8得点
樋口寛規(滝川第二)→清水エスパルス(J1)
11大会で得点王は22人いました。
J1に入団したのが4人、J2に入団が1人、J3に入団が1人、大学進学が14人、不明2人となっています。
まず高校選手権の得点王レベルでもすぐにJリーグに行けず大学に行く選手が多いです。
そして大学卒業後にプロになる選手もいました。
2014年は3人も大学卒業後にプロになっています。
こうして見ると残念ながらプロではそれほど活躍できている選手はいません。
浅野拓磨が唯一日本代表になりヨーロッパで活躍しています。
かつては大久保嘉人(国見)や大迫勇也(鹿児島城西)が得点王から鳴り物入りでプロになり活躍した例はあります。
ただ近年はそのようなスーパースターは生まれていません。
鹿島アントラーズサポーターからすると染野唯月のブレイクに期待したいです。
高校時代はポスト大迫と呼ばれ世代別の日本代表でした。
それが今では同期の荒木遼太郎や松村優太に遅れをとっています。
今季の鹿島は鈴木優磨の復帰でFWは最激戦区になりました。
チャンスはそう多くはないと思われますが移籍せずに勝負してほしいです。
そして鹿島の背番号9を付けるような選手になってもらいたいですね。
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