5月21日の第14節浦和レッズ戦では4選手の連携からアルトゥール・カイキの先制点がありました。
結果こそ1−1のドローでしたがサッカーの面白さが詰まった試合でした。
勝ち点1の獲得に留まるも鹿島アントラーズはしっかり優勝争いに絡んでいます。
レネ・ヴァイラー監督の理想とする縦に速いサッカーは魅力的です。
ただこれから夏場になり体力の消耗も大きくなります。
コンディション維持を最優先にいいサッカーを見せてもらいたいです。
その中でここに来て好調なのがアルトゥール・カイキです。
上述のように浦和レッズ戦では上田綺世の強烈なシュートに素早く反応しゴールを決めています。
カイキは昨季2021年シーズンより鹿島に加入しました。
出場すればそれなりの活躍はしましたが怪我やコンディション不良が多く常時出場することが叶いません。
今季も開幕から1ヵ月ほどは全く出場していませんでした。
そしてちょうどヴァイラー監督の初戦となった3月15日のルヴァン杯第1節大分トリニータ戦で今季初出場を果たします。
監督の求めるサッカーに合っておりそこからは継続的に出場中です。
ここ最近ではレギュラーに定着し欠かせない選手になってきています。
さらに特筆すべきはカイキの得点力です。
プレーを見ているとスピードや技術が特段優れているわけではありません。
しかし体の強さがありゴール前でその能力が発揮されます。
そのため得点数が伸びてきました。
直近ではリーグ戦5試合で4得点と得点源になっています。
カイキは昨季から高い得点力を示していました。
以下が加入後2年間の成績です。(5月22日現在)
2021年シーズン
リーグ戦 14試合(先発5試合)5得点、462分出場
カップ戦 4試合(先発3試合)0得点、222分出場
天皇杯 4試合(先発2試合)2得点、166分出場
公式戦通算 22試合7得点、850分出場 90分当たり平均得点0.74
2022年シーズン
リーグ戦 9試合(先発7試合)4得点、600分出場
カップ戦 4試合(先発3試合)2得点、255分出場
公式戦通算 13試合6得点、855分出場 90分当たり平均得点0.63
今季はまだシーズン中ではありますが2列目の選手としては驚異の得点力です。
カイキは鹿島加入前の2020年はクルゼイロ(ブラジル2部)でリーグ戦25試合4得点1アシストでした。
通算成績もブラジル1部で130試合出場25ゴール10アシスト、2部で101試合出場25ゴール4アシストと得点が多かったわけではありません。
それが日本に来てから得点力が開花しています。
ここ最近ではサイドハーフのポジションで得点を取れる選手がいませんでした。
それがカイキの好調により攻撃に幅ができています。
今の鹿島アントラーズは鈴木優磨、上田綺世の2トップが好調であり得点の心配はあまりされていませんでした。
しかし実際はほぼ2人しか得点できておらず3人目の得点源の台頭が待たれていました。
カイキはパワーシュートもありますが、中に入り込んでのヘッドやシュートもうまくDFからしたら捉えにくい選手です。
これからも量産を期待しています。
外国籍選手として所属しているからには助っ人として見られてしまいます。
現所属のメンバーでしっかりと働いているのはクォン・スンテとディエゴ・ピトゥカの2人だけでした。
カイキもここに食い込んで来たのでこれからさらに活躍してもらいましょう。
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