9月3日に安部裕葵がバルセロナBを退団する可能性が報じられました。
昨シーズンは背番号9が与えられ期待されていましたが、今年のバルセロナBの背番号リストに名前がなかったとのことです。
残念ですが放出は間違いないでしょう。
今シーズンはプレシーズンマッチでトップチームデビューを果たしいよいよ実力を発揮するかと思われました。
しかしジローナとのプレシーズンマッチで負傷し長期離脱となったことが決め手になってしまったのかもしれません。
バルセロナは財政難であり怪我でプレーできていない安部と契約解除に踏み切る方針を固めているようです。
さらにはJリーグへ復帰することが既定路線となっていると超WORLDサッカー!の記事に書いてありました。
古巣の鹿島アントラーズ復帰はあるのでしょうか。
安部は広島の瀬戸内高校出身ですが当時は目立った選手ではありませんでした。
そのため鹿島が一本釣りします。
2016年の広島で行われたインターハイで3ゴールをあげ大会優秀選手に選ばれます。
その活躍でオファーを出したのですが元々は同学年の岩崎悠人を狙っていました。
それが岩崎にフラれ獲った安部がブレイクするとは面白いものです。
鹿島では2017年のルーキーイヤーから出番がありました。
デビューも4月1日第5節の大宮アルディージャ戦と早かったです。
18歳63日でのリーグ戦出場は野沢拓也、内田篤人、荒木遼太郎に次ぐ史上4番目の年少記録でした。
そしてこの年の7月22日Jリーグワールドチャレンジのセビージャ戦では途中出場からドリブルで相手DFを翻弄します。
鈴木優磨の先制点をアシストしこの試合のMVPを受賞しました。
世界を相手にドリブルで切り裂く姿は見ていてカッコ良かったです。
2年目の2018年はJリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞と着実にステップアップしていきます。
2018年年末にはクラブワールドカップ準決勝でレアル・マドリードに敗北し涙しました。
2019年は鹿島史上最年少で背番号10になりました。
夏にはコパアメリカにA代表初選出しデビューします。
そして7月に世界のバルセロナに入団という流れです。
1年目こそセグンダBで20試合4得点と数字を残します。
しかし2020年以降は災難続きです。
まず2020年2月2日第23節プラット戦の後半34分に相手DFを抜き去った瞬間に右ハムストリングを押さえて転倒し右足大腿二頭筋の腱断裂の全治5ヵ月の大怪我を負いました。
復帰間近の8月には新型コロナウイルス陽性反応が確認されています。
ようやく10月3日に約8ヵ月ぶりに実戦復帰をしますが11月6日の練習中にまた同箇所を負傷します。
この時は約1ヵ月で復帰し12月13日の第9節のエスパニョールB戦に74分から途中出場します。
しかしわずか3分後の77分に三度同じ右足大腿二頭筋を負傷し離脱となっていました。
そのため昨シーズン(2020-2021)は5試合しか出場できませんでした。
今回の怪我も全治は公表されていませんがかなり深刻なようです。
いくら移籍金がかからないと言えこの状態の安部を鹿島が取りに行くかということです。
現状の戦力でポジションが被っているのが土居聖真、和泉竜司、荒木遼太郎、遠藤康、須藤直輝、松村優太、外国籍選手ではファン・アラーノ、アルトゥール・カイキの8人です。
システムは4−2−3−1を採用していますのでレギュラーが3人、ベンチに2、3人としても余剰です。
ただ安部は中にカットインを得意とするドリブラーです。
このプレースタイルは須藤だけであり、まだルーキーのためリーグ戦の出番は掴めていません。
須藤が伸び悩んでいる感じはありますので安部の加入は刺激になると思います。
今年の残りシーズンをリハビリに使い来年の戦力で考えるなら獲得の可能性はありそうです。
後はフロントがどう考えるかです。
サポーターは安部裕葵の復帰を待っています。
リーグ奪還には安部の力が必要です。
近く吉報が聞けることを楽しみにしています。
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