鹿島アントラーズの目指すべきは守備力の向上

鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズは2020年、2021年と同じようにスタートダッシュに失敗しリーグ優勝を逃しました。

あまりに早い段階での脱落にショックを隠し切れません。

いくらACL圏内の3位に入るという目標を設定しても優勝がなくなった今、モチベーションの低下は仕方ないように感じます。

ただ来年以降またも同じような失敗をするわけにはいきません。

来年の新シーズンになってから動き出しては遥か先を行く川崎フロンターレから王者奪還をすることは難しいと思っています。

もう今年の内から意識をし来年を見据え改革を行なっていくべきです。

いくつか改善するポイントはあるかと思いますが私は守備力の向上が優勝争いには欠かせないと思っています。

まずは過去10年分の優勝クラブの失点数を調べてみました。

2011年
柏レイソル 34試合42失点

2012年
サンフレッチェ広島 34試合34失点

2013年
サンフレッチェ広島 34試合29失点

2014年
ガンバ大阪 34試合31失点

2015年
サンフレッチェ広島 34試合30失点

2016年(最多勝ち点クラブ)
浦和レッズ 34試合28失点

2017年
川崎フロンターレ 34試合32失点

2018年
川崎フロンターレ 34試合27失点

2019年
横浜F・マリノス 34試合38失点

2020年
川崎フロンターレ 34試合31失点

過去10年間で平均1失点を超えたのは2度しかありません。

2011年の柏レイソルと2019年の横浜F・マリノスは攻撃に特化したチーム作りができており守備を補って余りある攻撃力がありました。

また2012年はガンバ大阪がJ1リーグ最多得点を決めながらも守備が崩壊しJ2降格を味わっています。

やはり現代サッカーでは得点を決めることよりも決められないことを重要視していかなければ勝つことはできません。

そして今年ですが第31節、第32節を終えた時点で1試合平均失点が1点を切っているクラブが6クラブあります。

その内の4クラブが1位から4位を占めており失点の少なさは成績に比例していると言えます。

特に川崎フロンターレは32試合で21失点しかしておらず1試合平均失点は0.66と鉄壁です。

これまでの1試合平均失点が一番少なかったのは2008年の大分トリニータです。

34試合で24失点しかしておらず1試合平均失点は0.71となっています。

今年は38試合制ですので単純な失点数の更新は難しいかもしれませんが平均失点の更新はありそうです。

川崎は昨年も攻撃力が取り上げられがちですがしっかりとした守備が構築されています。

そして鹿島アントラーズですがここまで32試合で34失点です。

数字だけ見ると悪くはなさそうですがリーグ9位の成績です。

J1のほぼ真ん中であり優勝争いをするクラブの成績ではありません。

得点は53でありリーグ3位を誇っています。

ただ得点は固め取りする試合が多くそれで伸びているとも言えます。

また得点は水物でありなかなかコンスタントに取ることは難しいです。

今年のエヴェラウドを見ればわかると思います。

守備はGKだけやCBだけでするものではありません。

日本代表クラスの権田修一や谷晃生、昌子源や瀬古歩夢の所属クラブは下位に沈んでいます。

今の鹿島アントラーズの守備陣でA代表レベルの選手はいないかもしれませんが年齢は若いため連携を積めば面白い選手ばかりです。

沖悠哉、常本佳吾、関川郁万、町田浩樹、安西幸輝と20代前半の選手でDFラインを占めています。

彼らを積極的に起用し残りの試合で連携を深め来年に活かしてほしいです。

伝統的に守備の意識は高いクラブなのできっと期待に応えてくれるでしょう。

そして来年優勝しこの経験が無駄ではなかったことを証明してもらいたいと思います。

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